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【Tags Luka Yuyoyuppe tL L】 Original Music Title Leia Lyrics written by ゆよゆっぺ(Yuyoyuppe) Music written arranged by ゆよゆっぺ(Yuyoyuppe) Singer 巡音ルカ (Megurine Luka) Click here for the Japanese Lyrics English Lyrics (by t12111): Let me hear your voice; Erase this sinking heart I ll paint on the canvas of lies Today again I feel like I ve reached the endless illusion "What should I call it?" the temperature doesn t change Before laughter eats away at my insides I locked in today; the future I think of is grey Fantasy that I wanted; Deserted lies If you want, let me hear it I embedded the love that overflowed from the heart Ecstasy that overlapped with your voice is far away If there s a form, if it s going to be destroyed I don t need these two eyes; embrace me Leia... The endless illusions laughed sadly "What should I call it?" The echoing words are grey Eternity slightly stopped its breath And left me to go to despair When the sound of the clockhand stops, the world is going to end Words that only hope don t have any meaning Laugh a little more, pray a little more If you can t hear me, then just kill me Let me hear your voice; erase this sinking heart I ll bury the canvas of lies with you If there s no way to leave an evidence of you and me Then burn me and kill me Leia... Leia... Singable English Lyrics (by ナノ(Nano)): Every time I dream, I can hear your voice reaching out to me as I keep drowning in this heart, an empty canvas I will blacken it with tears again Illusions that seem to never end falling through like an hourglass shrouded by all these mysteries warmth that feels so familiar Heartless words that escape my lips laughter threatens to eat my soul Fearing taking a step ahead what awaits me now is a future of gray Praying to see an answer amongst these broken lies If my words were to reach you what would you say? Scattering the light, broken in pieces shattering the darkness from within I can hear a voice as it grows distant pulling me back into life If I were to lose all that surrounds me If I were to find only a void I would give up all my senses just to fall into your arms Leia Illusions that seem to never end hidden under a vacant smile Fearing words that were never said echoing in endless layers of gray Failing to find an answer I hold my breath again desperate to break away from this insanity If the second-hand falls into silence then this world would stop it s turning All these words whispered in prayer will be lost and then forgotten Let me smile just for one more day Let me hope for one more night And if you should never hear me then I d rather you just kill me Every time I dream, I can hear your voice reaching out to me as I keep drowning in this heart, an empty canvas we will bury it together But if in the end, you have to leave me there is just one thing I ask for That you d burn me with your fire and release me from this life Leia…. Leia... Singable English Lyrics (by kran117): Let me hear your voice within the darkness Make this sinking heart fade into nothing On this empty canvas of deception I will paint all of my feelings Again... A Never-ending fantasy, I feel that it is what I ve reached "What could this state of being be?" My body temperature is weak Save me before I can t be saved Laughter is eating me away I am locked in this present day In my mind, the future is painted in grey Fantasies that I ve longed for From those deserted lies If you wish to continue, then lie some more Flowing from the depths of my own heart is Love that I had etched upon its surface Deep in this illusion, I can hear you But your voice is at its furthest If there is a form so I can touch it If it breaks apart from all the sorrow Then I do not need to have my eyes here Hold me tight and don t let go Leia... A never-ending fantasy, I asked as I laughed sadly "What could this state of being be?" Echoing, the words that were said are in grey Eternity cut my breath short With gentleness, it came Leaving me to fall into my misery and pain When the ticking hands of time have stopped, then Our little world will soon be ending The only hope we have is in our own words But they really have no meaning Laugh a little more, laugh while you still can Pray a little more, pray while you still can If you cannot hear me after all that end my life and say goodbye now Let me hear your voice within the darkness Make this sinking heart fade into nothing Buried with the canvas of deception Is us two within the painting If there is no way of making proof that We were once together in this world, then Burn my body up into black ashes End my life and say goodbye Leia... Leia... Romaji lyrics (transliterated by t12111): kimi no koe wo kikasete yodomu kokoro wo haratte itsuwari no kyanbasu wo nuritsubushitekunda kyou mo shuumatsu nonai gensou ni sawareta kigashita "nante yobeba iindarou" kawaranai ondo hohoemi ga naizou wo kuitsubusu mae ni kyou wo tojikometayo haseru mirai wa haiiro nozomu nara kuusou sabireta uso kanaunara motto kikasete kokoro kara afureteta itoshisa wo chiribamete kimi no koe ni kasaneta koukotsu wa haruka katachi arumononaraba kuzure yukumononaraba kono ryoume wa iranai boku wo tsutsun de Leia... shuumatsu nonai gensou wa kanashiku waratta "nante yobeba iindarou" hibiku kotoba wa haiiro eien wa sotto iki wo tomete boku wo oitetta zetsubou heto hari no oto ga tomareba kono sekai wa owaruyo negau dakeno kotoba wa imi wo motanakatta mou sukoshi dake waratte mou sukoshi dake inotte kikoenai nara mou isso boku wo koroshiteyo kimi no koe wo kikasete yodomu kokoro wo haratte itsuwari no kyanbasu wo kimi to houmurunda kimi to boku no akashi wo nokosusube ga nainara nukumori wo yakitsukete boku wo koroshite Leia... 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第1幕 第1場 (舞台は、アイゼナハの近く、愛の女神ヴェーヌスの山とされるヘルゼル山の山中である。広い洞窟は、舞台の奥でカーブして右のほうに延びているが、まるでどこまでも続くかのようである。岩の裂け目から弱々しい陽ざしが射しこんでいるが、そこから洞窟の高さいっぱいに緑色をした滝が流れ落ち、岩に落ちてしぶきを上げている。その滝壺から流れる小川は、舞台のさらに奥にある湖に流れこんでいる。湖にはニンフたちが水浴びし、岸辺にはセイレーンたちが寝そべる姿が見られる。洞窟の両脇には、岩がふぞろいに張り出しており、そこには珊瑚の形をした不可思議な熱帯植物が生い茂っている。舞台左上の洞窟の裂け目からは、ほのかなバラ色の薄明かりが射しこみ、その前方に、豪華な寝床の上に寝そべるヴェーヌスと、彼女の膝に頭をうずめ、竪琴を携えて片膝をつくタンホイザーの姿がある。その寝床を取り巻いて、手をつないだ魅力的な姿で寝転んでいるのは、美と優雅の三女神グラツィアである。さらにその脇の寝床の後ろには、アモレット(翼をつけた男児の姿をした愛の神。キューピッド)たちが眠っていて、団子のように上になったり横になったりしている。その姿はあたかも、ふざけてじゃれ合っていた子供たちが疲れ切って眠りに落ちたかのようである。舞台の前方はくまなく、地底から射し込んでくる赤みを帯びた魔法のような光に照らし出されているが、その赤い光と鋭いコントラストをなすのは、滝のエメラルドグリーンと、泡立つ波の白さである。一方、湖の岸辺を含む舞台後方は、月明かりのように澄んだ青いもやに照らされている。) (高い所にある岩の出っ張りでは、若者達が枕元に酒杯を置いたまま寝ていたが、彼らは幕が開くとすぐ、誘惑するような仕草のニンフたちに向けて駆け降りていく。そのニンフたちは、泡立つ滝壺のほとりで、若者を誘惑する輪舞を踊り始めていたのである。男と女は入り混じり、追いかけたり逃げたり、じゃれ合いながら、踊りを楽しむ。そのとき舞台後方からバッカイ(バッカス信者の酔った女たち)が雪崩れ込んできて、恋する男女の踊りをエスカレートさせ、放埓な歓楽の踊りに変えようとする。泥酔して神がかりになったバッカイたちは、男女が理性を失うようにそそのかす。するとバッカスの好色な従者であるサチュロスとファウヌスの群れも、岩の裂け目から出現して、これ以上ない乱痴気騒ぎを演ずる。こうした手に負えない狂乱の勃発を目の当たりにして、三女神グラツィアは怒って立ち上がる。三女神は、狂える者たちの侵入を食い止め、追い払おうとするが、とても三女神の手には負えず、逆にその群れに押し流されそうになる。困った三女神は眠っているアモレットたちのもとに行き、彼らを揺り起こすと、空へと舞い上がるように命じる。アモレットたちは、鳥の群れのようにばらばらに天へと昇ると、隊列を組むかのように洞窟の全空間を埋め、高いところから下界の雑踏に向けて、雨あられのように矢を射る。矢を受けて負傷した者は愛の激しい憧れに捉えられ、狂乱の踊りをやめると、虚脱状態となって崩れ落ちる。グラツィアは、そんな負傷者をつかまえ、恋に落ちた者を一組に娶わせ、優しく舞台後方へと追い払っていく。一部は空にいるアモレットから追い払われて、舞台後方のあちこちに、バッカス信者の女たち、ファウヌス、サチュロス、ニンフ、若者たちは去っていく。ますます濃くなるバラ色のもやが降りてくると、アモレットの姿がまず隠れる。やがて、その靄(もや)は舞台後方をすっぽり包み、ついにヴェーヌスとタンホイザー以外には、三女神グラツィアがうっすらと見えるだけである。優美に手をつないで舞台前方のヴェーヌスに近づくグラツィアの姿からは、向う見ずな情熱で手に入れた勝利を、あたかも王国の臣下が女王たるヴェーヌスに報告するような様子がうかがわれる。) (ヴェーヌスは感謝をこめてグラツィアを見つめる) セイレーンたちの歌声 この浜に来なさいよ・・・ この国に来なさいよ・・・ この国に来て、 女神の燃える愛の腕に抱かれなさい! お憐れみにあずかりなさい! 欲望を鎮めなさい! (背景に立ち込めていた濃いもやは晴れていく。すると、そのもやにシルエットとして映し出される光景は、半魚人トリトンと人魚ネレイデの群れに先導され、花冠をつけた白い牡牛(ゼウスの変身した姿)の背に乗って、青い海上を誘拐されていくエウロペの姿である。しかし、その姿は、再びバラ色のもやが立ち込めると消えてしまい、グラツィアは優美に舞いながら、その光景に秘められた意味である「愛の営み」をほのめかす。再びもやが晴れると、柔らかな月明の中には森が浮かび、その池のほとりにはレダ(スパルタの王妃)が身を横たえている。そこに白鳥(やはりゼウスの変身した姿)が近づくと、媚びるように彼女の胸の中に首をうずめるが、この光景も次第に見えなくなっていく。ついにもやは完全に晴れ、人気もなく静まり返った洞窟の全景が現れる。微笑みを浮かべつつ、グラツィアはヴェーヌスに頭を下げ、ゆっくりと舞台脇にある洞窟へと去る。舞台の上は静まり返る。ヴェーヌスとタンホイザーの二人は、最初の位置から微動だにしていない。) 第2場 (夢からいきなり覚めたかのように、タンホイザーは、ブルッと身震いして頭をもたげる。ヴェーヌスは甘えるように、タンホイザーを引き戻そうとする。しかし、タンホイザーは夢の姿をつなぎとめようとするかのように、手で目をこする) ヴェーヌス どうしたの・・・あなた?心がここにないようだけど・・・ タンホイザー もう、たくさんです!ああ・・・今こそ目覚めねば! ヴェーヌス 何か心配ごとでも? タンホイザー 夢に何かが聞こえました・・・ 私が久しく耳にしなかった音! まるで晴れやかな鐘の音のようでした・・・ ああ!最後にこの音を聞いてから、一体どれほどの時が過ぎたのでしょう? ヴェーヌス どうしたというの?何を悩んでいるの? タンホイザー 私がここにいた歳月は、 もはや数えることすらできません・・・ 歳月など消えてしまっていましたから。 太陽も、馴染み深い星空も、 何ひとつ目にはできませんでした・・・ 初夏の新緑をもたらす草花も 見えませんでしたし、 春を告げる鶯の歌声も聞こえませんでした。 私は二度と そうしたものを、見たり聞いたりできないのですか? ヴェーヌス なんですって?なんと馬鹿げたことを! 早くも飽きてしまったというわけ? 私の優しい愛の魔法に。 それとも?・・・あなたを神にしてあげたことを後悔しているわけ?むかしあんなに苦しんだことをもう忘れてしまったの? 今はいい思いをしているからといって・・・。 歌ってよ!さあ!竪琴を取って! 愛を称える素晴らしい歌で、 愛の女神である私を勝ち取って! 愛を称えなさい!あなたに授けられた最高のご褒美たる愛を! タンホイザー (突然、勇気を奮い起こすように決心すると、竪琴を取り、うやうやしくヴェーヌスの前に立つ) あなたを称えましょう!愛の魔法を称えましょう! 私を幸福にしたあなたの愛の力を! 甘美な歓びが、あなたの恩寵から芽吹き、 私の歌を高め、喜びの讃歌を歌わせるのです! ああ!歓喜を、快楽を、 わが心は求め、渇望しました・・・ わが求めに応じて、かつてあなたは、 神々にのみ与えられるものを、死すべき私に授けてくださった。ですが、ああ!やはり私は死すべき存在にすぎない・・・ あなたの愛は、私には大きすぎるのです。 神であれば、常に快楽を得られるはずなのに、 私は今も、有為転変のしもべでしかない! わが心にあるものは、欲望だけではありません。 わが心は、苦悩をも喜んで求める心なのです。 私は、あなたの国を去らねばなりません・・・ おお・・・女王よ!女神よ!私を行かせてください! ヴェーヌス (相変わらず寝そべりながら) 何ですって?なんてひどい歌! どうしてそんな暗く悲しい歌を歌うの! あの感情はどこに行ってしまったの・・・? 愛の讃歌をあなたに歌わせたあの感情は。 なんだったの?私の愛をどこに捨てたの? ねえ、愛しい人・・・私のどこが気に入らないの? タンホイザー (竪琴をつまびきながら) ご寵愛は嬉しいのです!あなたの愛を称えます! あなたとともにいる者は、永遠の幸せを得るのです! 熱い欲望を心に抱き、あなたの腕にくるまれて、 神々の炎に触れた者は、永遠に皆からの羨望を受けるでしょう!あなたの国の素晴らしい奇蹟を、 あらゆる歓びの魔法を、私はここで吸い込んでいる・・・ 広い地上のどこを探しても、この国に比肩できる国はない。 地上など、あなたにとっては無価値に等しきもの。 しかし、このバラの香りを吸い込みながらも、 私は求めてやまないのです・・・森の大気を。 人の世の澄み切った青空を。 あのさわやかな緑の野原を。 あの小鳥の愛らしい歌声を。 心に沁みる鐘の音を。 だからこそ、あなたの国を去らねばなりません・・・ おお・・・女王よ!女神よ!私を行かせてください! ヴェーヌス (情熱的に飛び起きながら) なんと不実な男!ひどすぎるわ!何てことを言うの? 私の愛を嘲ろうというの? 愛を称えているくせに、逃げたいなんて? 私の魅力にはもうあきあきしたというわけね? タンホイザー ああ、美しき女神よ!怒らないでください! あなたの魅力が大きすぎるからこそ、私は逃れていくのです。 ヴェーヌス ひどい人!裏切り者!偽善者!恩知らず! 放さないわよ!行かせるものですか! タンホイザー 私の愛が今ほど大きく、真実だったことはありません・・・ 永遠にあなたから別れねばならぬこの時ほど! (ヴェーヌスは激しい身振りとともに両手で顔をおおいながら、顔をそむける。しばらく黙った後、微笑みを浮かべ、誘惑するような表情で、タンホイザーへと振り返る。) ヴェーヌス (小声で歌い始める) おいでなさい!愛しい人!あの洞窟を見て! やさしいバラの香りが立ち込める洞窟を! 陶酔は、神のような者にすら、 甘美な歓喜の訪れを許すわ・・・ 柔らかな寝床の上で、心を鎮めれば、 どんな苦痛だって体から消え去ってしまう。 熱くなった頭を水に冷やして、 喜びの炎に胸をふくらませなさい。 彼方から甘い歌声が呼びかけてくる・・・ 私の腕であなたを抱きしめなさい、と。 あなたは、私の唇から愛の酒をむさぼるように飲み、 私の眼差しは、愛の感謝とともに、あなたに輝くのです。 今こそ私たちは契りを交わし、祝賀の宴を張りましょう。 愛の祝典を愉快に祝いましょう! そのためにはどんな犠牲も惜しんじゃいや・・・ いやよ!・・・この女神を愛に夢中にさせて! セイレーンたちの歌声 (遙か遠くの見えない所から) この浜に来なさいよ・・・ この国に来なさいよ! ヴェーヌス (タンホイザーをやさしく引き寄せながら) 騎士よ!愛しい人よ!本当に行ってしまう気? タンホイザー (極度に興奮して我を忘れ、 酔ったような仕草で竪琴をつかむ) あなただけ・・・私が歌いかけるのは、あなただけです。 あなたの讃歌を高らかに歌いましょう! あなたの甘美な魅力は、あらゆる美のみなもと。 優しい奇蹟は、全てあなたから湧き出す。 私の心に注ぎこまれた愛の灼熱よ。 あなただけのために、赤い炎となって燃えよ! そうです・・・私はこれからも倦むことなく、 全世界に向けて、あなたを大胆に弁護するのです・・・ しかし、私は地上の世界に帰らねばなりません。 なぜなら、あなたのもとでは奴隷でしかないからです。 私は、他の何よりも、自由を求めています。 渇くように欲しているのです・・・自由を、自由を・・・。 私は戦いを求めているのです・・・ たとえそれが、死と破滅の道であったとしても。 だからこそ、私はあなたの国を去らねばなりません・・・ おお・・・女王よ!女神よ!私を行かせてください! ヴェーヌス (怒り心頭に発して) 行けばいい・・・狂える者よ・・・行けばいいわ! 裏切り者!ええ、もう引き止めたりしないわ! 自由などくれてやるわ・・・行けばいい!行けば! 望みどおりにするがいい! 行けばいい・・・冷たい人間どものもとへ。 そいつらの汚れた狂気を逃れて、 歓びの神々である私たちは、 ぬくもれる大地のふところ深くに身を隠したのよ。 行けばいいわ、バカな人!救済を求めるがいいわ! 救済を求めるがいい・・・そんなものは決して見つからないけど!すぐにあなたは、誇りも何もかも捨てて、 うなだれて私のもとに帰ってくるわ・・・。 踏みつけられ、ボロボロになって、あなたは私を求める。 私の愛の魔力を求めるようになるわ。 タンホイザー ああ。美しき女神よ、さようなら! もう二度とあなたのもとに戻ることはないでしょう。 ヴェーヌス (絶望に打ちひしがれるように) まさか・・・ほんとうに戻らないつもりなの!? あなたが戻らないならば、ああ! 私は、全人類に呪いをかける! 私の愛の魔力を、無益に探し求めるように! 世界よ!荒れ果てよ!勇士よ!奴隷になれ! だから戻ってくるのよ!私のもとに戻るのよ! タンホイザー もう愛の歓びなどいりません! ヴェーヌス 戻ってきなさい!あなたの心が命じたときに! タンホイザー これが永遠の別れです! ヴェーヌス もし世間が許してくれなかったらどうするの? タンホイザー 許してもらえるはずです・・・悔い改めれば。 ヴェーヌス 許されるはずがないわ・・・ 戻ってきて!あなたの救いの道はもう閉ざされているのよ! タンホイザー 救いですって!?私の救いは聖母マリアのうちにあるのです! (ものすごい轟音のうちに、ヴェーヌスの姿は消えてしまう) 第3場 (突然タンホイザーは美しい谷間に立ち、頭上には青空が広がっている。右手の背景にヴァルトブルク城が、左手の遙か彼方にはヘルゼル山が見える。右手の谷の中腹には、山道が前方に伸びてきていて、そこでカーブして舞台袖に消えている。その前方には、低い丘の上に聖母マリアの像が建っている。舞台左手の高い所から、羊の群れの鈴の音が聞こえてくる。岩の出っ張りの高いところに腰掛けた若い羊飼いが、シャルマイを手にしながら歌う。) 羊飼い ホルダ様(ヴェーヌスの別の姿)が山から降りてくる。 野原と川を越えてくる。 甘い歌声も聞こえたぞ。 お姿を見たくてたまらない・・・ 何度もぼくは夢に見た。それはとっても優美な姿・・・ まぶたをいまだ開かぬうちに、 暖かな陽ざしが射してきた。 五月だ!五月がやってきた。 さあ、さあ、楽しく笛を吹こう! 五月が来たよ!うるわしの五月! (羊飼いはシャルマイを吹き鳴らす。年輩の巡礼者の合唱が聞こえてくる。彼らはヴァルトブルク城のほうからやって来て、舞台右手の山道を過ぎていく) 年輩の巡礼者の合唱 あなたのもとに参ります。我がイエス・キリストよ。 罪びとの希望たるキリストよ! 清らかで優美な乙女マリアを讃えよう。 なにとぞこの巡礼を見守られませ! ああ、罪の重みが私の心にのしかかり、 もはや耐えられそうにない。 だから私は安らぎを求めず、 すすんで苦しみを求めよう。 恩寵の癒しにあずかって、 敬虔に我が罪をつぐなおう。 祝福を受けよ・・・堅き信仰を抱く者よ・・・ 悔い改めるならば、その者は救われよう。 (巡礼者の行列は山の頂きに達し、ちょうど羊飼いと左右向い合せになった時、羊飼いはシャルマイの演奏を中断する) 羊飼い (帽子を振って、大声で巡礼たちへと呼びかける) ご無事で!ご無事でローマまで! 貧しいぼくの代わりに祈ってください! タンホイザー (心の底から感動し、くずおれるようにひざまずく) 神よ!あなたを称えます! あなたの恩寵の奇蹟は何と清らなことか! (巡礼者の行列はますます舞台から遠ざかっていき、歌声は次第に聞こえなくなっていく) 年輩の巡礼者の合唱 あなたのもとに参ります。我がイエス・キリストよ。 巡礼者の希望たるキリストよ! 清らかで優美な乙女マリアを讃えよう。 なにとぞこの巡礼を見守られませ! タンホイザー (巡礼者の歌が消えていきかけた時、タンホイザーはひざまずき、熱烈な祈りを捧げながら、かぶせるように歌う) ああ、罪の重みが私の心にのしかかり、 もはや耐えられそうにない。 だから私は安らぎを求めず、 すすんで苦しみを求めよう。 (タンホイザーは涙に声をつまらせる。巡礼者の合唱がまだ彼方から聞こえているが、ついに消え去ってしまう。そのとき、おそらくアイゼナハの方角と思われる舞台のずっと奥のほうから、教会の鐘の音が聞こえてくる。それもまた鳴りやむと、左側から宮廷のホルンの響きが近づいてくる。) 第4場 (舞台左手の丘の林道から、狩の装束をしたヘルマン方伯と宮廷歌手達が、一人ひとり現れる。劇が進むにつれ、方伯のしたがえる狩の一行は、次第に舞台上に集合する) 方伯 熱烈な祈りを捧げているのは誰であろう? ヴァルター きっと贖罪者です。 ビーテロルフ 身なりは騎士のようですぞ。 ヴォルフラム (近づいていったヴォルフラムはタンホイザーだと気付くと) 君は! 歌びとと方伯 ハインリヒ!ハインリヒ!夢じゃないか? (不意をつかれて驚いたタンホイザーであったが、やがて勇気を奮い起こし、方伯と宮廷の歌びとたちをちらりと見やった後、無言のままヘルマン方伯にお辞儀をする) 方伯 本当にお前か?高慢さのゆえに捨てた仲間のもとに また戻ってきたのか? ビーテロルフ 何のために帰還したのだ? 我らと仲直りするためか?それともまた争おうというのか? ヴァルター 友人として来たのか?それとも敵なのか? ヴォルフラム以外の歌びと 敵なのか? ヴォルフラム ああ・・・愚問はよせ!そんな高慢な顔つきか? よくぞ戻ってきた・・・勇敢な歌びとよ! ああ!何と長い間、君は我らのもとを離れていたのだ! ヴァルター 歓迎しよう!友人として来たのなら! ビーテロルフ ようこそ!我らを友と認めるならば! すべての歌びと ようこそ!ようこそ!ようこそ我らのもとに! 方伯 ならば、私も歓迎しよう! それにしても、こんな長い間、一体お前はどこにいたのだ? タンホイザー 遠くを、遠くを、さまよっていました・・・ しかし、何の安らぎも見いだせませんでした。 何も聞かないでください!争うために来たのではありません。 お許しを!黙ってこの場を去らせてください! 方伯 何を言う!せっかくまた我らの仲間になったのではないか! ヴァルター 去ってはならない。 ビーテロルフ 行かせたりはしないぞ。 タンホイザー 行かせてください!一刻の猶予もありません。 決して休むことはできません・・・ 我が道を、ひたすら前へ前へと急がねば。 後戻りすることなど許されません。 方伯と歌びと ああ・・・我らのもとにとどまるのだ。 君を決して行かせはしない。 我らを探していたのではなかったか? なぜ、こんなに短い再会だけで立ち去ろうとする? タンホイザー (身を振り切るようにして) 行きます!ここにはいられません! 歌びと とどまれ!とどまれ!我らのもとに! ヴォルフラム (タンホイザーの行く手を遮り、一段と声を高めて) とどまれ!エリーザベトのもとに! タンホイザー (激しい喜びに心をとらえられて) エリーザベト!ああ・・・天の御使い(みつかい)よ! なぜ私にその甘美な名を口にするのです? ヴォルフラム 伯爵さま・・・姫様の名を口に出した私をお叱りめさるな! どうか、この男に幸福を告げ知らせる役を、 私が担うことをお許し下さい。 方伯 告げるがいい・・・この男が姫に及ぼした魔力を。 だが神よ・・・願わくは、この男に徳を与え、 その魔力の呪縛を解きほどかんことを! ヴォルフラム 君があの大胆な歌で、我らに争いを挑み、 我らの歌には勝利を収めつつも、 我らの技量には組み伏せられたとき、 君が勝ち取ったものが、一つだけあったのだ。 あれは魔法だったのか・・・それとも純粋な力だったのか・・・あのような奇蹟をなしとげた君の力は? ともあれ、歓びと苦悩に満ちあふれた君の歌は、 あの純潔な姫の心を奪ったのだ。 ああ!それゆえ、君が我らと袂を分かって去ったとき、 姫は、我らの歌にはもう心を開かなかった。 蒼ざめ切った頬をして、 二度と我らのもとには戻らなかったのだ・・・ ああ、だから帰ってこい・・・勇敢な歌びとよ。 君の歌を、我らの歌から遠ざけないでくれ・・・ あの女性を、祝典の席から遠ざけないでくれ。 あの星のような姫を、再び我らに輝かせてくれ! 歌びと 我らのもとへ!ハインリヒ!戻ってくるのだ! もう争いは終わりにしよう! ともに我らの歌を響かせよう! これからは兄弟と呼んでくれ! タンホイザー (激しく心を揺さぶられ、ヴォルフラムと他の歌手達を感激して抱きしめる) あの女性のもとへ!ああ・・・あの人のもとへ連れて行ってくれ!ああ!再びあの世界がまぶたに浮かんできたぞ。私がかつて背を向けたあの美しい世界が! 天空は高みから私を見守り、 川はうららかに滔々と流れ、 春が、無数の優しい音色を伴って、 心に喜びの歌を響かせる。 甘く激しい衝動にあふれ、 我が心は大声で呼びかける・・・「あの人のもとへ」と! 方伯と歌びと 去った男が戻ったぞ! 奇蹟に呼び戻されたのだ。 驕った心も打ち砕く 優しき力を讃えよう! あの素晴らしき乙女の耳に、 再び讃歌を届けよう! 歓喜の気持ちを歌に込め、 みんなの胸から響かせよう! (狩の一団はいまや谷間に全員集合した。ヘルマン方伯がホルンを吹くと、猟師達のホルンが大きくそれに和する。方伯と宮廷歌手達は、人々がヴァルトブルク城から連れて来た馬に乗る。幕が下りる) ERSTER AUFZUG ERSTE SZENE Die Bühne stellt das Innere des Venusberges Hörselberges bei Eisenach dar. Weite Grotte, welche sich im Hintergrunde durch eine Biegung nach rechts wie unabsehbar dahin zieht. Aus einer zerklüfteten Öffnung, durch welche mattes Tageslicht hereinscheint, stürzt sich die Höhe der Grotte entlang ein grünlicher Wasserfall herab, wild über Gestein schäumend; aus dem Becken, welches das Wasser auffängt, fliesst nach dem ferneren Hintergrunde der Bach hin, welcher dort sich zu einem See sammelt, in welchem man die Gestalten badender Najaden, und an dessen Ufern gelagerte Sirenen gewahrt. Zu beiden Seiten der Grotte Felsenvorsprünge von unregelmässiger Form, mit wunderbaren, korallenartigen tropischen Gewächsen bewachsen. Vor einer nach links aufwärts sich dehnenden Grottenöffnung, aus welcher ein zarter, rosiger Dämmer herausscheint, liegt im Vordergrunde Venus auf einem reichen Lager, vor ihr das Haupt in ihrem Schosse, die Harfe zur Seite, Tannhäuser halb kniend. Das Lager umgeben, in reizender Verschlingung gelagert, die drei Grazien. Zur Seite und hinter dem Lager zahlreiche schlafende Amoretten, wild über und neben einander gelagert, einen verworrenen Knäuel bildend, wie Kinder, die, von einer Balgerei ermattet, eingeschlafen sind. Der ganze Vordergrund ist von einem zauberhaften, von unten her dringenden, rötlichen Lichte beleuchtet, durch welches das Smaragdgrün des Wasserfalles, mit dem Weiss seiner schäumenden Wellen, stark durchbricht; der ferne Hintergrund mit den Seeufern ist von einem verklärt baluen Dufte mondscheinartig erhellt Beim Aufzuge des Vorhanges sind, auf den erhöhten Vorsprüngen, bei Bechern noch die Jünglinge gelagert, welche jetzt sofort den verlockenden Winken der Nymphen folgen, und zu diesen hinabeilen; die Nymphen hatten um das schäumende Bekken des Wasserfalles den auffordernden Reigen begonnen, welcher die Jünglinge zu ihnen führen sollte; die Paare finden und mischen sich; Suchen, Fliehen und reizendes Nekken beleben den Tanz. Aus dem ferneren Hintergrunde naht ein Zug von Bacchantinnen, welcher durch die Reihen der liebenden Paare, zu wilder Lust auffordernd, daherbraust. Durch Gebärden begeisterter Trunkenheit reissen die Bacchantinnen die Liebenden zu wachsender Ausgelassenheit hin. Satyre und Faune sind aus den Klüften erschienen, und drängen sich zur höchsten Wut. Hier, beim Ausbruche der höchsten Raserei, erheben sich entsetzt die drei Grazien. Sie suchen den Wütenden Einhalt zu tun und sie zu entfernen. Machtlos fürchten sie selbst mit fortgerissen zu werden sie wenden sich zu den schlafenden Amoretten, rütteln sie auf, und jagen sie in die Höhe. Diese flattern wie eine Schar Vögel aufwärts auseinander, nehmen in der Höhe, wie in Schlachtordnung, den ganzen Raum der Höhle ein, und schiessen von da herab einen unaufhörlichen Hagel von Pfeilen auf das Getümmel in der Tiefe. Die Verwundeten, von mächtigem Liebessehnen ergriffen, lassen vom rasenden Tanze ab und sinken in Ermattung. Die Grazien bemächtigen sich der Verwundeten und suchen, indem sie die Trunkenen zu Paaren fügen, sie mit sanfter Gewalt nach dem Hintergrund zu zu zerstreuen. Dort nach den verschiedensten Richtungen hin entfernen sich zum Teil auch von der Höhe herab durch die Amoretten verfolgt die Bacchanten, Faunen, Satyren, Nymphen und Jünglinge. Ein immer dichterer rosiger Duft senkt sich herab; in ihm verschwinden zunächst die Amoretten; dann bedeckt er den ganzen Hintergrund, so dass endlich, ausser Venus und Tannhäuser, nur noch die drei Grazien sichtbar zurückbleiben. Diese wenden sich jetzt nach dem Vordergrunde zurück; in anmutigen Verschlingungen nahen sie sich Venus, ihr gleichsam von dem Siege berichtend, den sie über die wilden Leidenschaften der Untertanen ihres Reiches gewonnen Venus blickt dankend zu ihnen GESANG DER SIRENEN Naht euch dem Strande, naht euch dem Lande, wo in den Armen glühender Liebe selig Erbarmen still' eure Triebe! Der dichte Duft im Hintergrunde zerteilt sich; ein Nebelbild zeigt die Entführung der Europa, welche auf dem Rücken des mit Blumen geschmückten weissen Stieres, von Tritonen und Nereiden geleitet, durch das blaue Meer dahinfährt. Der rosige Duft schliesst sich wieder, das Bild verschwindet, und die Grazien deuten nun durch einen anmutigen Tanz den geheimnisvollen Inhalt des Bildes, als ein Werk der Liebe, an. Von neuem teilt sich der Duft. Man erblickt in sanfter Mondesdämmerung Leda, am Waldteiche ausgestreckt; der Schwan schwimmt auf sie zu und birgt schmeichelnd seinen Hals an ihrem Busen. Allmählich verbleicht auch dieses Bild. Der Duft verzieht sich endlich ganz, und zeigt die ganze Grotte einsam und still. Die Grazien neigen sich lächelnd vor Venus, und entfernen sich langsam nach der Seiten-Grotte. Tiefste Ruhe. Unveränderte Gruppe der Venus und Tannhäusers ZWEITE SZENE Tannhäuser zuckt mit dem Haupte empor, als fahre er aus einem Traume auf. - Venus zieht ihn schmeichelnd zurück. - Tannhäuser führt die Hand über die Augen, als ob er ein Traumbild festzuhalten suche VENUS Geliebter, sag, wo weilt dein Sinn? TANNHÄUSER Zu viel! Zu viel! O, dass ich nun erwachte! VENUS Sprich, was kümmert dich? TANNHÄUSER Im Traum war mir's als hörte ich - was meinem Ohr so lange fremd! als hörte ich der Glocken froh Geläute; - O, sag! Wie lange hört' ich's doch nicht mehr? VENUS Wohin verlierst du dich? Was ficht dich an? TANNHÄUSER Die Zeit, die hier ich weil', ich kann sie nicht ermessen - Tage, Monde - gibt's für mich nicht mehr, denn nicht mehr sehe ich die Sonne, nicht mehr des Himmels freundliche Gestirne; - den Halm seh' ich nicht mehr, der frisch ergrünend den neuen Sommer bringt; - die Nachtigall nicht hör' ich mehr, die mir den Lenz verkünde - hör'ich sie nie, seh' ich sie niemals mehr? VENUS Ha! Was vernehm ich? Welche tör'ge Klagen! Bist du so bald der holden Wunder müde, die meine Liebe dir bereitet? - Oder wie? Reut es dich so sehr, ein Gott zu sein? Hast du so bald vergessen, wie du einst gelitten, während jetzt du dich erfreust? - Mein Sänger, auf! Ergreife deine Harfe! Die Liebe feire, die so herrlich du besingst, dass du der Liebe Göttin selber dir gewannst! Die Liebe feire, da ihr höchster Preis dir ward! TANNHÄUSER zu einem plötzlichen Entschlusse ermannt, nimmt die Harfe und stellt sich feierlich vor Venus hin Dir töne Lob! Die Wunder sei'n gepriesen, die deine Macht mir Glücklichem erschuf! Die Wonnen süss,die deiner Huld entspriessen, erheb' mein Lied in lautem Jubelruf! Nach Freude, ach! nach herrlichem Geniessen verlangt' mein Herz, es dürstete mein Sinn da, was nur Göttern einstens du erwiesen, gab deine Gunst mir Sterblichem dahin. - Doch sterblich, ach! bin ich geblieben, und übergross ist mir dein Lieben; wenn stets ein Gott geniessen kann, bin ich dem Wechsel untertan; nicht Lust allein liegt mir am Herzen, aus Freuden sehn' ich mich nach Schmerzen aus deinem Reiche muss ich fliehn, - o Königin, Göttin! Lass mich ziehn! VENUS noch auf ihrem Lager Was muss ich hören! Welch ein Sang! Welch trübem Ton verfällt dein Lied! Wohin floh die Begeistrung dir, die Wonnesang dir nur gebot? Was ist's? Worin war meine Liebe lässig? Geliebter, wessen klagest du mich an? TANNHÄUSER zur Harfe Dank deiner Huld! Gepriesen sei dein Lieben! Beglückt für immer, wer bei dir geweilt! Beneidet ewig, wer mit warmen Trieben in deinen Armen Götterglut geteilt! Entzückend sind die Wunder deines Reiches, den Zauber aller Wonnen atm' ich hier; kein Land der weiten Erde bietet Gleiches, was sie besitzt, scheint leicht entbehrlich dir. Doch ich aus diesen ros'gen Düften verlange nach des Waldes Lüften, nach unsres Himmels klarem Blau, nach unsrem frischen Grün der Au, nach unsrer Vöglein liebem Sange, nach unsrer Glocken trautem Klange - Aus deinem Reiche muss ich fliehn, - O Königin, Göttin! Lass mich ziehn! VENUS leidenschaftlich aufspringend Treuloser! Weh! Was lässest du mich hören? Du wagest meine Liebe zu verhöhnen? Du preisest sie und willst sie dennoch fliehn? Zum Überdruss ist mir mein Reiz gediehn? TANNHÄUSER O schöne Göttin! Wolle mir nicht zürnen! Dein übergrosser Reiz ist's, den ich meide. VENUS Weh dir! Verräter! Heuchler! Undankbarer! Ich lass' dich nicht! Du darfst von mir nicht ziehn! TANNHÄUSER Nie war mein Lieben grösser, niemals wahrer, als jetzt, da ich für ewig dich muss fliehn! Venus hat mit heftiger Gebärde ihr Gesicht, von ihren Händen bedeckt, abgewandt. Nach einem Schweigen wendet sie es lächelnd und mit verführerischem Ausdrucke Tannhäuser wieder zu VENUS mit leiser Stimme beginnend Geliebter, komm! Sieh dort die Grotte, von ros'gen Düften mild durchwallt! Entzücken böt selbst einem Gotte der süss'sten Freuden Aufenthalt besänftigt auf dem weichsten Pfühle flieh' deine Glieder jeder Schmerz, dein brennend Haupt umwehe Kühle, wonnige Glut durchschwell' dein Herz. Aus holder Ferne mahnen süsse Klänge, dass dich mein Arm in trauter Näh' umschlänge von meinen Lippen schlürfst du Göttertrank, aus meinen Augen strahlt dir Liebesdank - ein Freudenfest soll unsrem Bund entstehen, der Liebe Feier lass uns froh begehen! Nicht sollst du ihr ein scheues Opfer weihn, - nein! - mit der Liebe Göttin schwelge im Verein. SIRENEN aus weiter Ferne, unsichtbar Naht euch dem Strande, naht euch dem Lande! VENUS Tannhäuser sanft nach sich ziehend Mein Ritter! Mein Geliebter! Willst du fliehn? TANNHÄUSER auf das Äusserste hingerissen, greift mit trunkener Gebärde in die Harfe Stets soll nur dir, nur dir mein Lied ertönen! Gesungen laut sei nur dein Preis von mir! Dein süsser Reiz ist Quelle alles Schönen, und jedes holde Wunder stammt von dir. Die Glut, die du mir in das Herz gegossen, als Flamme lodre hell sie dir allein! Ja, gegen alle Welt will unverdrossen fortan ich nun dein kühner Streiter sein. - Doch hin muss ich zur Welt der Erden, bei dir kann ich nur Sklave werden; nach Freiheit doch verlange ich, nach Freiheit, Freiheit dürstet's mich; zu Kampf und Streite will ich stehen, sei's auch auf Tod und Untergehen - drum muss aus deinem Reich ich fliehn, - O Königin, Göttin! Lass mich ziehn! VENUS im heftigstem Zorne Zieh hin, Wahnsinniger, zieh hin! Verräter, sieh, nicht halt' ich dich! Ich geb' dich frei, - zieh hin! zieh hin! Was du verlangst, das sei dein Los! Hin zu den kalten Menschen flieh, vor deren blödem, trübem Wahn der Freude Götter wir entflohn tief in der Erde wärmenden Schoss. Zieh hin, Betörter! Suche dein Heil, suche dein Heil - und find es nie! Bald weicht der Stolz aus deiner Seel', demütig seh' ich dich mir nahn, - zerknirscht, zertreten suchst du mich auf, flehst um die Zauber meiner Macht. TANNHÄUSER Ach, schöne Göttin, lebe wohl! Nie kehre ich zu dir zurück. VENUS verzweiflungsvoll Ha, kehrtest du mir nie zurück! . . . Kehrst du nicht wieder, ha! so sei verfluchet von mir das ganze menschliche Geschlecht! Nach meinen Wundern dann vergebens suchet! Die Welt sei öde, und ihr Held ein Knecht! - Kehr wieder! Kehre mir zurück! TANNHÄUSER Nie mehr erfreu' mich Liebesglück! VENUS Kehr wieder, wenn dein Herz dich zieht! TANNHÄUSER Für ewig dein Geliebter flieht! VENUS Wenn alle Welt dich von sich stösst? - TANNHÄUSER Vom Bann werd' ich durch Buss' erlöst. VENUS Nie wird Vergebung dir zuteil, - Kehr wieder, schliesst sich dir das Heil! TANNHÄUSER Mein Heil! mein Heil ruht in Maria! Furchtbarer Schlag. Venus ist verschwunden DRITTE SZENE Tannhäuser steht plötzlich in einem schönen Tale, über ihm blauer Himmel. Rechts im Hintergrunde die Wartburg, links in grösserer Ferne der Hörselberg. Rechter Hand führt auf der halben Höhe des Tales ein Bergweg nach dem Vordergrunde zu, wo er dann seitwärts abbiegt; in demselben Vordergrunde ist ein Muttergottesbild, zu welchem ein niedriger Bergvorsprung hinaufführt. Von der Höhe links vernimmt man das Geläute von Herdenglocken; auf einem hohen Vorsprunge sitzt ein junger Hirt mit der Schalmei und singt HIRT Frau Holda kam aus dem Berg hervor, zu ziehen durch Flur und Auen; gar süssen Klang vernahm da mein Ohr, mein Auge begehrte zu schauen - da träumt' ich manchen holden Traum, und als mein Aug' erschlossen kaum, da strahlte warm die Sonnen, der Mai, der Mai war kommen. Nun spiel' ich lustig die Schalmei - der Mai ist da, der liebe Mai! Er spielt auf der Schalmei. Man hört den Gesang der älteren Pilger, welche, von der Richtung der Wartburg her kommend, den Bergweg rechts entlang ziehen GESANG DER ÄLTEREN PILGER Zu dir wall' ich, mein Jesus Christ, der du des Sünders Hoffnung bist! Gelobt sei, Jungfrau süss und rein, der Wallfahrt wolle günstig sein! - Ach, schwer drückt mich der Sünden Last, kann länger sie nicht mehr ertragen; drum will ich auch nicht Ruh noch Rast, und wähle gern mir Müh' und Plagen. Am hohen Fest der Gnadenhuld in Demut sühn' ich meine Schuld; gesegnet, wer im Glauben treu er wird erlöst durch Buss' und Reu'. Der Hirt, der fortwährend auf der Schalmei gespielt hat, hält ein, als der Zug der Pilger auf der Höhe ihm gegenüber ankommt HIRT den Hut schwenkend und den Pilgern laut zurufend Glück auf! Glück auf nach Rom! Betet für meine arme Seele! TANNHÄUSER tief ergriffen auf die Knie sinkend Allmächt'ger, dir sei Preis! Hehr sind die Wunder deiner Gnade. Der Zug der Pilger entfernt sich immer weiter von der Bühne, so dass der Gesang allmählich verhallt PILGERGESANG Zu dir wall' ich, mein Jesus Christ, der du des Pilgers Hoffnung bist! Gelobt sei, Jungfrau süss und rein, der Wallfahrt wolle günstig sein! TANNHÄUSER als der Gesang der Pilger sich hier etwas verliert, singt, auf den Knien, wie in brünstiges Gebet versunken, weiter Ach,schwer drückt mich der Sünden Last, kann länger sie nicht mehr ertragen; drum will ich auch nicht Ruh noch Rast und wähle gern mir Müh' und Plagen. Tränen ersticken seine Stimme; man hört in weiter Ferne den Pilgergesang fortsetzen bis zum letzten Verhallen, während sich aus dem tiefsten Hintergrunde, wie von Eisenach herkommend, das Geläute von Kirchglocken vernehmen lässt. Als auch dieses schweigt, hört man von links immer näher kommende Hornrufe VIERTE SZENE Von der Anhöhe links herab aus einem Waldwege treten der Landgraf und die Sänger in Jägertracht einzeln auf. Im Verlaufe der Szene findet sich der ganze Jagdtross des Landgrafen nach und nach auf der Bühne ein ANDGRAF Wer ist der dort im brünstigen Gebete? WALTHER Ein Büsser wohl. BITEROLF Nach seiner Tracht ein Ritter. WOLFRAM der auf Tannhäuser zugegangen ist und ihn erkannt hat Er ist es! Die SÄNGER und der LANDGRAF Heinrich! Heinrich! Seh' ich recht? Tannhäuser, der überrascht schnell aufgefahren ist, ermannt sich und verneigt sich stumm gegen den Landgrafen, nachdem er einen flüchtigen Blick auf ihn und die Sänger geworfen LANDGRAF Du bist es wirklich? Kehrest in den Kreis zurück, den du in Hochmut stolz verliessest? BITEROLF Sag, was uns deine Wiederkunft bedeutet? Versöhnung? Oder gilt's erneutem Kampf? WALTHER Nahst du als Freund uns oder Feind? DIE ANDEREN SÄNGER ausser Wolfram Als Feind? WOLFRAM O fraget nicht! Ist dies des Hochmuts Miene? - Gegrüsst sei uns, du kühner Sänger, der, ach! so lang' in unsrer Mitte fehlt! WALTHER Willkommen, wenn du friedlich nahst! BITEROLF Gegrüsst, wenn du uns Freunde nennst! ALLE SÄNGER Gegrüsst! Gegrüsst! Gegrüsst sei uns! LANDGRAF So sei willkommen denn auch mir! Sag an, wo weiltest du so lang? TANNHÄUSER Ich wanderte in weiter, weiter Fern', - da, wo ich nimmer Rast noch Ruhe fand. Fragt nicht! Zum Kampf mit euch nicht kam ich her. Seid mir versöhnt, und lasst mich weiterziehn! LANDGRAF Nicht doch! Der Unsre bist du neu geworden. WALTHER Du darfst nicht ziehn. BITEROLF Wir lassen dich nicht fort. TANNHÄUSER Lasst mich! Mir frommet kein Verweilen, und nimmer kann ich rastend stehn; mein Weg heisst mich nurvorwärts eilen, denn rückwärts darf ich niemals sehn. Der LANDGRAF und die SÄNGER O bleib, bei uns sollst du verweilen, wir lassen dich nicht von uns gehn. Du suchtest uns, warum enteilen nach solchem kurzen Wiedersehn? TANNHÄUSER sich losreissend Fort! Fort von hier! Die SÄNGER Bleib! Bleib bei uns! WOLFRAM Tannhäuser in den Weg tretend, mit erhobener Stimme Bleib bei Elisabeth! TANNHÄUSER heftig und freudig ergriffen Elisabeth! O Macht des Himmels, rufst du den süssen Namen mir? WOLFRAM Nicht sollst du Feind mich schelten, dass ich ihn genannt! - Erlaubest du mir, Herr, dass ich Verkünder seines Glücks ihm sei? LANDGRAF Nenn ihm den Zauber, den er ausgeübt, - und Gott verleih ihm Tugend, dass würdig er ihn löse! WOLFRAM Als du in kühnem Sange uns bestrittest, bald siegreich gegen unsre Lieder sangst, durch unsre Kunst Besiegung bald erlittest ein Preis doch war's, den du allein errangst. War's Zauber, war es reine Macht, durch die solch Wunder du vollbracht, an deinen Sang voll Wonn' und Leid gebannt die tugendreichste Maid? Denn, ach! als du uns stolz verlassen, verschloss ihr Herz sich unsrem Lied; wir sahen ihre Wang' erblassen, für immer unsren Kreis sie mied. - O kehr zurück, du kühner Sänger, dem unsren sei dein Lied nicht fern. - Den Festen fehle sie nicht länger, aufs neue leuchte uns ihr Stern! Die SÄNGER Sei unser, Heinrich! Kehr uns wieder! Zwietracht und Streit sei abgetan! Vereint ertönen unsre Lieder, und Brüder nenne uns fortan! TANNHÄUSER innig gerührt, umarmt Wolfram und die Sänger mit Heftigkeit Zu ihr! Zu ihr! O, führet mich zu ihr! Ha, jetzt erkenne ich sie wieder, die schöne Welt, der ich entrückt! Der Himmel blickt auf mich hernieder, die Fluren prangen reich geschmückt. Der Lenz mit tausend holden Klängen zog jubelnd in die Seele mir; in süssem, ungestümem Drängen ruft laut mein Herz zu ihr, zu ihr! LANDGRAF und die SÄNGER Er kehrt zurück, den wir verloren! Ein Wunder hat ihn hergebracht. Die ihm den Uebermut beschworen, gepriesen sei die holde Macht! Nun lausche unsren Hochgesängen von neuem der Gepries'nen Ohr'! Es tön in frohbelebten Klängen das Lied aus jeder Brust hervor! Der ganze Jagdtross hat sich im Tale versammelt. Der Landgraf stösst in sein Horn laute Hornrufe der Jäger antworten ihm. Der Landgraf und die Sänger besteigen Pferde, welche man ihnen von der Wartburg her entgegengeführt hat. Der Vorhang fällt この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Tannhäuser/II
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■5-26-82 Aberdeen show. Rare recording of Start Me Up and part of Jumping Jack Flash from the secret club gig in the Capitol Theatre, Aberdeen, Scotland. Terrible quality and runs too fast. (untitled 1CDR transferred from audio tape) ■Master of Drama, 5-26-82 Aberdeen show. (2CDR) ■Apollo Theatre 1982, 5-27-82 Glasgow show. (3CDR) ■Glasgow 1982, 5-27-82 Glasgow show. (2CDR) ■Complete 5-28-82 Edinburgh show recorded in very nice audience quality on CDR. This is the remastered version and is probably the best version of this show available. (untitled 2CDR) ■6-2-82 Rotterdam show. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■Hot Hot Hotterdam, 6-2-82 Rotterdam show. (2CDR) ■Complete show from 6-4-82 Rotterdam recorded in average audience quality from alternate source audio tape. Direct from Peter Bergsima uncirculated MASTER. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■Complete show from 6-5-82 Rotterdam recorded in average audience quality from alternate source audio tape. Direct from Peter Bergsima uncirculated MASTER. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■Hannover 1982, 6-6-82 Hannover show. (2CDR) ■Hannover 1982, 6-6-82 Hannover show. (2CDR) ■6-7-82 Hannover show. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■Live in Hannover, 6-7-82 Hannover show. (2CDR) ■Nice Pregnant, 6-7-82 Hannover show. (2CDR) ■Incomplete show from 6-8-82 Berlin recorded in average quality. Twenty tracks. Volume is very low---also very tinny, high-pitched and thrill. Not the best version. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■6-11-82 Munich show. ■6-14-82 Paris show. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■6-16-82 Lyons show. ■6-23-82 Newcastle upon Tyne show. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■Complete show from 6-25-82 London recorded in very nice audience quality from audio tape. Great show, great recording. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■6-26-82 London show. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■6-27-82 Bristol show. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■The first three songs from the 6-29-82 Frankfurt show recorded in very nice audience quality from audio tape. This might be from an alternate source. (untitled 1CDR transferred from audio tape) ■6-30-82 Frankfurt show. ■7-1-82 Frankfurt show. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■Frankfurt July 1, 1982, 7-1-82 Frankfurt show. (2CDR) ■Complete show from 7-4-82 Cologne recorded in outstanding audience quality on CDR. (untitled 2CDR) ■Cologne 1982 Part Two, 7-5-82 Cologne show. (2CDR) ■Finest Mojo, 7-7-82 Madrid show. (2CDR) ■Madrid 82, 7-9-82 Madrid show. (2CDR) ■7-12-82 Turin show. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■7-15-82 Basel show. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■Live at St. Jakobs Stadium, Basel July 15, 1982, 7-15-82 Basel show. (2CDR) ■7-17-82 Naples show. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■7-20-82 Nice show. (untitled 2CDR transferred from audio tape) ■Nice 82, 7-20-82 Nice show. (2CDR) ■Sloane Castle, Dublin, July 24, 1982, 7-24-82 Slane show. (2CDR) ■7-25-82 Leeds show. ■6 Pack of Beer (2CDR) ■Want Some Dirty Stuff? (3CDR) BACK / NEXT
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CHAPTER XXXVII UP CHAPTER XXXVIII The Bend in the road Marilla went to town the next day and returned in the evening. Anne had gone over to Orchard Slope with Diana and came back to find Marilla in the kitchen, sitting by the table with her head leaning on her hand. Something in her dejected attitude struck a chill to Anne s heart. She had never seen Marilla sit limply inert like that. "Are you very tired, Marilla?" "Yes--no--I don t know," said Marilla wearily, looking up. "I suppose I am tired but I haven t thought about it. It s not that." "Did you see the oculist? What did he say?" asked Anne anxiously. "Yes, I saw him. He examined my eyes. He says that if I give up all reading and sewing entirely and any kind of work that strains the eyes, and if I m careful not to cry, and if I wear the glasses he s given me he thinks my eyes may not get any worse and my headaches will be cured. But if I don t he says I ll certainly be stone-blind in six months. Blind! Anne, just think of it!" For a minute Anne, after her first quick exclamation of dismay, was silent. It seemed to her that she could NOT speak. Then she said bravely, but with a catch in her voice "Marilla, DON T think of it. You know he has given you hope. If you are careful you won t lose your sight altogether; and if his glasses cure your headaches it will be a great thing." "I don t call it much hope," said Marilla bitterly. "What am I to live for if I can t read or sew or do anything like that? I might as well be blind--or dead. And as for crying, I can t help that when I get lonesome. But there, it s no good talking about it. If you ll get me a cup of tea I ll be thankful. I m about done out. Don t say anything about this to any one for a spell yet, anyway. I can t bear that folks should come here to question and sympathize and talk about it." When Marilla had eaten her lunch Anne persuaded her to go to bed. Then Anne went herself to the east gable and sat down by her window in the darkness alone with her tears and her heaviness of heart. How sadly things had changed since she had sat there the night after coming home! Then she had been full of hope and joy and the future had looked rosy with promise. Anne felt as if she had lived years since then, but before she went to bed there was a smile on her lips and peace in her heart. She had looked her duty courageously in the face and found it a friend--as duty ever is when we meet it frankly. One afternoon a few days later Marilla came slowly in from the front yard where she had been talking to a caller-- a man whom Anne knew by sight as Sadler from Carmody. Anne wondered what he could have been saying to bring that look to Marilla s face. "What did Mr. Sadler want, Marilla?" Marilla sat down by the window and looked at Anne. There were tears in her eyes in defiance of the oculist s prohibition and her voice broke as she said "He heard that I was going to sell Green Gables and he wants to buy it." "Buy it! Buy Green Gables?" Anne wondered if she had heard aright. "Oh, Marilla, you don t mean to sell Green Gables!" "Anne, I don t know what else is to be done. I ve thought it all over. If my eyes were strong I could stay here and make out to look after things and manage, with a good hired man. But as it is I can t. I may lose my sight altogether; and anyway I ll not be fit to run things. Oh, I never thought I d live to see the day when I d have to sell my home. But things would only go behind worse and worse all the time, till nobody would want to buy it. Every cent of our money went in that bank; and there s some notes Matthew gave last fall to pay. Mrs. Lynde advises me to sell the farm and board somewhere--with her I suppose. It won t bring much--it s small and the buildings are old. But it ll be enough for me to live on I reckon. I m thankful you re provided for with that scholarship, Anne. I m sorry you won t have a home to come to in your vacations, that s all, but I suppose you ll manage somehow." Marilla broke down and wept bitterly. "You mustn t sell Green Gables," said Anne resolutely. "Oh, Anne, I wish I didn t have to. But you can see for yourself. I can t stay here alone. I d go crazy with trouble and loneliness. And my sight would go--I know it would." "You won t have to stay here alone, Marilla. I ll be with you. I m not going to Redmond." "Not going to Redmond!" Marilla lifted her worn face from her hands and looked at Anne. "Why, what do you mean?" "Just what I say. I m not going to take the scholarship. I decided so the night after you came home from town. You surely don t think I could leave you alone in your trouble, Marilla, after all you ve done for me. I ve been thinking and planning. Let me tell you my plans. Mr. Barry wants to rent the farm for next year. So you won t have any bother over that. And I m going to teach. I ve applied for the school here--but I don t expect to get it for I understand the trustees have promised it to Gilbert Blythe. But I can have the Carmody school--Mr. Blair told me so last night at the store. Of course that won t be quite as nice or convenient as if I had the Avonlea school. But I can board home and drive myself over to Carmody and back, in the warm weather at least. And even in winter I can come home Fridays. We ll keep a horse for that. Oh, I have it all planned out, Marilla. And I ll read to you and keep you cheered up. You sha n t be dull or lonesome. And we ll be real cozy and happy here together, you and I." Marilla had listened like a woman in a dream. "Oh, Anne, I could get on real well if you were here, I know. But I can t let you sacrifice yourself so for me. It would be terrible." "Nonsense!" Anne laughed merrily. "There is no sacrifice. Nothing could be worse than giving up Green Gables--nothing could hurt me more. We must keep the dear old place. My mind is quite made up, Marilla. I m NOT going to Redmond; and I AM going to stay here and teach. Don t you worry about me a bit." "But your ambitions--and--" "I m just as ambitious as ever. Only, I ve changed the object of my ambitions. I m going to be a good teacher-- and I m going to save your eyesight. Besides, I mean to study at home here and take a little college course all by myself. Oh, I ve dozens of plans, Marilla. I ve been thinking them out for a week. I shall give life here my best, and I believe it will give its best to me in return. When I left Queen s my future seemed to stretch out before me like a straight road. I thought I could see along it for many a milestone. Now there is a bend in it. I don t know what lies around the bend, but I m going to believe that the best does. It has a fascination of its own, that bend, Marilla. I wonder how the road beyond it goes--what there is of green glory and soft, checkered light and shadows--what new landscapes--what new beauties--what curves and hills and valleys further on." "I don t feel as if I ought to let you give it up," said Marilla, referring to the scholarship. "But you can t prevent me. I m sixteen and a half, `obstinate as a mule, as Mrs. Lynde once told me," laughed Anne. "Oh, Marilla, don t you go pitying me. I don t like to be pitied, and there is no need for it. I m heart glad over the very thought of staying at dear Green Gables. Nobody could love it as you and I do--so we must keep it." "You blessed girl!" said Marilla, yielding. "I feel as if you d given me new life. I guess I ought to stick out and make you go to college--but I know I can t, so I ain t going to try. I ll make it up to you though, Anne." When it became noised abroad in Avonlea that Anne Shirley had given up the idea of going to college and intended to stay home and teach there was a good deal of discussion over it. Most of the good folks, not knowing about Marilla s eyes, thought she was foolish. Mrs. Allan did not. She told Anne so in approving words that brought tears of pleasure to the girl s eyes. Neither did good Mrs. Lynde. She came up one evening and found Anne and Marilla sitting at the front door in the warm, scented summer dusk. They liked to sit there when the twilight came down and the white moths flew about in the garden and the odor of mint filled the dewy air. Mrs. Rachel deposited her substantial person upon the stone bench by the door, behind which grew a row of tall pink and yellow hollyhocks, with a long breath of mingled weariness and relief. "I declare I m getting glad to sit down. I ve been on my feet all day, and two hundred pounds is a good bit for two feet to carry round. It s a great blessing not to be fat, Marilla. I hope you appreciate it. Well, Anne, I hear you ve given up your notion of going to college. I was real glad to hear it. You ve got as much education now as a woman can be comfortable with. I don t believe in girls going to college with the men and cramming their heads full of Latin and Greek and all that nonsense." "But I m going to study Latin and Greek just the same, Mrs. Lynde," said Anne laughing. "I m going to take my Arts course right here at Green Gables, and study everything that I would at college." Mrs. Lynde lifted her hands in holy horror. "Anne Shirley, you ll kill yourself." "Not a bit of it. I shall thrive on it. Oh, I m not going to overdo things. As `Josiah Allen s wife, says, I shall be `mejum . But I ll have lots of spare time in the long winter evenings, and I ve no vocation for fancy work. I m going to teach over at Carmody, you know." "I don t know it. I guess you re going to teach right here in Avonlea. The trustees have decided to give you the school." "Mrs. Lynde!" cried Anne, springing to her feet in her surprise. "Why, I thought they had promised it to Gilbert Blythe!" "So they did. But as soon as Gilbert heard that you had applied for it he went to them--they had a business meeting at the school last night, you know--and told them that he withdrew his application, and suggested that they accept yours. He said he was going to teach at White Sands. Of course he knew how much you wanted to stay with Marilla, and I must say I think it was real kind and thoughtful in him, that s what. Real self-sacrificing, too, for he ll have his board to pay at White Sands, and everybody knows he s got to earn his own way through college. So the trustees decided to take you. I was tickled to death when Thomas came home and told me." "I don t feel that I ought to take it," murmured Anne. "I mean--I don t think I ought to let Gilbert make such a sacrifice for--for me." "I guess you can t prevent him now. He s signed papers with the White Sands trustees. So it wouldn t do him any good now if you were to refuse. Of course you ll take the school. You ll get along all right, now that there are no Pyes going. Josie was the last of them, and a good thing she was, that s what. There s been some Pye or other going to Avonlea school for the last twenty years, and I guess their mission in life was to keep school teachers reminded that earth isn t their home. Bless my heart! What does all that winking and blinking at the Barry gable mean?" "Diana is signaling for me to go over," laughed Anne. "You know we keep up the old custom. Excuse me while I run over and see what she wants." Anne ran down the clover slope like a deer, and disappeared in the firry shadows of the Haunted Wood. Mrs. Lynde looked after her indulgently. "There s a good deal of the child about her yet in some ways." "There s a good deal more of the woman about her in others," retorted Marilla, with a momentary return of her old crispness. But crispness was no longer Marilla s distinguishing characteristic. As Mrs. Lynde told her Thomas that night. "Marilla Cuthbert has got MELLOW. That s what." Anne went to the little Avonlea graveyard the next evening to put fresh flowers on Matthew s grave and water the Scotch rosebush. She lingered there until dusk, liking the peace and calm of the little place, with its poplars whose rustle was like low, friendly speech, and its whispering grasses growing at will among the graves. When she finally left it and walked down the long hill that sloped to the Lake of Shining Waters it was past sunset and all Avonlea lay before her in a dreamlike afterlight-- "a haunt of ancient peace." There was a freshness in the air as of a wind that had blown over honey-sweet fields of clover. Home lights twinkled out here and there among the homestead trees. Beyond lay the sea, misty and purple, with its haunting, unceasing murmur. The west was a glory of soft mingled hues, and the pond reflected them all in still softer shadings. The beauty of it all thrilled Anne s heart, and she gratefully opened the gates of her soul to it. "Dear old world," she murmured, "you are very lovely, and I am glad to be alive in you." Halfway down the hill a tall lad came whistling out of a gate before the Blythe homestead. It was Gilbert, and the whistle died on his lips as he recognized Anne. He lifted his cap courteously, but he would have passed on in silence, if Anne had not stopped and held out her hand. "Gilbert," she said, with scarlet cheeks, "I want to thank you for giving up the school for me. It was very good of you--and I want you to know that I appreciate it." Gilbert took the offered hand eagerly. "It wasn t particularly good of me at all, Anne. I was pleased to be able to do you some small service. Are we going to be friends after this? Have you really forgiven me my old fault?" Anne laughed and tried unsuccessfully to withdraw her hand. "I forgave you that day by the pond landing, although I didn t know it. What a stubborn little goose I was. I ve been--I may as well make a complete confession--I ve been sorry ever since." "We are going to be the best of friends," said Gilbert, jubilantly. "We were born to be good friends, Anne. You ve thwarted destiny enough. I know we can help each other in many ways. You are going to keep up your studies, aren t you? So am I. Come, I m going to walk home with you." Marilla looked curiously at Anne when the latter entered the kitchen. "Who was that came up the lane with you, Anne?" "Gilbert Blythe," answered Anne, vexed to find herself blushing. "I met him on Barry s hill." "I didn t think you and Gilbert Blythe were such good friends that you d stand for half an hour at the gate talking to him," said Marilla with a dry smile. "We haven t been--we ve been good enemies. But we have decided that it will be much more sensible to be good friends in the future. Were we really there half an hour? It seemed just a few minutes. But, you see, we have five years lost conversations to catch up with, Marilla." Anne sat long at her window that night companioned by a glad content. The wind purred softly in the cherry boughs, and the mint breaths came up to her. The stars twinkled over the pointed firs in the hollow and Diana s light gleamed through the old gap. Anne s horizons had closed in since the night she had sat there after coming home from Queen s; but if the path set before her feet was to be narrow she knew that flowers of quiet happiness would bloom along it. The joy of sincere work and worthy aspiration and congenial friendship were to be hers; nothing could rob her of her birthright of fancy or her ideal world of dreams. And there was always the bend in the road! "`God s in his heaven, all s right with the world, " whispered Anne softly. CHAPTER XXXVII UP 今日 - | 昨日 - | Total - since 05 June 2007 last update 2007-06-05 01 15 30 (Tue)
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VIERTE SZENE Die Vorigen, Benozzo BENOZZO kommt aus dem Wirtshaus Haben Exzellenza mich gerufen? NASONI Weisst du, dass ich Lust hätte, dich durchprügeln zu lassen? BENOZZO unterwürfig Mich ... Exzellenza? NASONI Du Lügenmaul hast uns abermals um eine ganze Nacht betrogen! BENOZZO Also Exzellenza haben Gasparone nicht gefunden? NASONI stark Nein! einlenkend, leiser Das heisst ... eine Spur von ihm schon! BENOZZO Also doch! NASONI leise Dies Billett. BENOZZO beiseite Unser Schiffsschreiber hat s geschrieben! NASONI Dies Billett, das mir, an einen Stein gebunden, vor die Füsse fiel! liest "Wo der Podestà Nasoni erscheint, zieht sich Gasparone zurück. Der kleine Räuber weicht dem grösseren!" BENOZZO heiter, mit dem Finger drohend Exzellenza, der kennt Sie! leise Er wird gehört haben, dass unser Podestà gern ein Auge zudrückt, wenn man ein Pflaster drauflegt. macht die Gebärde des Geldzählens NASONI leise Ah bah! Wenn ich nur täglich ein Auge zumache, so trägt das mehr ein, als wenn ich alle beide eine Woche lang offen habe. Das bin ich meiner Gesundheit schuldig! laut Es ist nun schon das dritte Mal, Benozzo, dass du mich, die Gendarmen und Zollwächter umsonst auf Gasparones Spur gehetzt hast! Warum begleitest du uns nie? BENOZZO Ei, wenn ich gerade meinen mutigen Tag habe, mit Freuden! NASONI Mutigen Tag? Sora ist in den Hintergrund abgegangen. BENOZZO sanft Mein Vater, Exzellenza, war Hirte und Witwer. Er päppelte das Kind mit Schafsmilch auf, und diese Milch gab meinem Charakter jene Milde, welche mich zum Liebling von ganz Syrakus machte. NASONI spöttisch Eingebildeter Tropf! BENOZZO achselzuckend Geschmacksache! Eines Abends geriet unser Büffelstier mit einer seiner Odalisken in Streit, ich wollte sie trennen, der Stier gabelte mich auf, rannte davon und... stürzte mit mir in einen Abgrund! NASONI misstrauisch Ist das auch alles wahr? BENOZZO Der Abgrund existiert noch! NASONI Nun dann! BENOZZO Ein Eremit nahm sich meiner an, flösste mir das Herzblut des schwer verwundeten Stiers ein und rettete mir so das Leben! NASONI misstrauisch Ist das ebenfalls wahr? BENOZZO So wahr Sie - ein ehrlicher Mann sind! NASONI Also hast du Kerl Büffelblut in den Adern? BENOZZO Und Schafsmilch! Deshalb habe ich Tage, wild wo ich mutig bin wie ein Büffel und welche, sanft wo ich sanft bin wie ein Lämmchen! NASONI Mir scheint, mit diesem Lämmchen, diesem Büffel willst du mir einen Bären aufbinden?! BENOZZO Gewiss nicht! So wahr Sie ein ehrlicher Mann... NASONI Haha! Das hast du schon einmal gesagt! BENOZZO Gestern zum Beispiel, als Sie auszogen gegen Gasparone, war ich ein ... Lämmchen. Heute aber bin ich der Büffel! brummt wild Muh! Wenn s heute gefällig ist, heute ziehe ich mit! NASONI überlegend Heute? Hm! Heute schon wieder? Ach, wenn s nicht wegen der tausend Zechinen Belohnung wäre, die ich so notwendig brauche! Also einverstanden! Wir ziehen abends wieder aus ich, du, die Gendarmen und die Zollwache! BENOZZO Ja, namentlich die brave, ortskundige Zollwache! für sich Wir haben noch eine ganze Schiffsladung draussen! ... plötzlich kleinlaut Aber ... wenn sich Gasparone an mir rächt ... mich über den Haufen schiesst? NASONI Oho! Keine Schafsmilch! Büffelblut! Büffelmut! Wenn Gasparone dich tötet, das schwöre ich, hängt er zehn Minuten später am nächsten Baum! BENOZZO Zehn Minuten früher wäre mir lieber! Man hört, ziemlich entfernt, kurz nacheinanderfolgende Pistolenschüsse; Bewegung. Alles springt auf und greift zu den Waffen. NASONI Was ist das? BENOZZO zeigt links Schüsse im Pinienwäldchen! NASONI Gasparone etwa? BENOZZO für sich Gasparone? Sollte dahinter nicht eher "Zucker und Kaffee" stecken? NASONI ersteigt einen hohen Stein Da kommt Sora ... sie winkt, sie deutet, sie ruft! allgemeine Stille FÜNFTE SZENE Die Vorigen, Sora, dann Carlotta Nr. 3 - Melodram, Ensemble und Couplet SORA ruft hinter der Szene Rettet die Gräfin Santa Croce! NASONI gesprochen Die Gräfin Santa Croce? Meine künftige Schwiegertochter in Gefahr? Entsetzlich! für sich Ohne ihre Million wäre ich ein ruinierter Mann! BENOZZO, NASONI, CHOR FRAUEN, MÄNNER, ZOLLWÄCHTER Da ist sie! Sprich, was ist geschehn? SORA auftretend, sinkt erschöpft in Benozzos Arme, der sie nach vorn geleitet; alle folgen Geduld! BENOZZO Wie soll ich das verstehn? So sag! CHOR Was ist mit ihr? SORA sich angstvoll umschauend Der Schreck! NASONI Was fehlet dir? SORA stockend und atemlos Mir fehlt der Atem noch! Ich bin ganz ausser mir! NASONI Ja, ja, das sehen wir! BENOZZO So sprich, erzähle doch! SORA Im dichten Walde hier ein Hilferuf ... ganz nah! Die Angst, ich kann nicht mehr! NASONI Und weisst du, was geschah? SORA Gewiss! Die Gräfin, sie ward angefallen! NASONI Wie? Die Gräfin Santa Croce? SORA Schon ist sie in des Räubers Krallen! NASONI, CHOR Schnell hin zu ihr, zu retten sie! sich gegen den Hintergrund wendend CARLOTTA in leichter Erregung, doch lächelnd, plötzlich entgegen Ich bin schon da! SORA, BENOZZO, NASONI, CHOR Sie ist da! Was geschah? NASONI bietet Carlotta einen Stuhl an, den sie verweigert Was haben wir gehört? Ist s möglich, dass Sie in Gefahr geschwebt? CARLOTTA lächelnd s war nicht der Rede wert! NASONI O teilen Sie uns mit, was Sie erlebt! CARLOTTA mit heiterer Laune 1. Ein höchst romantisch Abenteuer, nicht weit von hier, im Pinienwald! Zwar, die Gefahr schien ungeheuer, doch ging s zum Glück vorüber bald. Mein muntres Pferd war der Begleitung vorausgeeilt auf schmalem Pfad; ich überliess mich seiner Leitung und träumte von der Zukunft grad. Da plötzlich wurd aus meinen Träumen ich aufgeschreckt recht schauerlich zwei Räuber stürzten aus den Bäumen, der packt mein Pferd, der andre mich! Da fühlte ich, mein Mut entwich, erbleichend dacht ich innerlich Recht gefährlich ist der Aufenthalt so allein im dunklen Pinienwald! Ja, gefährlich ist der Aufenthalt so allein im dunklen Pinienwald! SORA, BENOZZO, NASONI, CHOR Ja, gefährlich, ist s im dunklen Pinienwald! CARLOTTA 2. Im Innern fühlt ich mich erbeben! Kein Wunder, wenn so plötzlich man den Raubgesellen preisgegeben, an Widerstand nicht denken kann! Schon war vom Rosse ich gesunken, da knallt ein Schuss, ein zweiter dann, ich blick empor ... und freudetrunken sah einen Helfer kühn ich nahn! Die feigen Räuber fiohn ins Weite. Mein Retter hob mit sichrer Hand mich in den Sattel, trat zur Seite, verbeugt sich artig und verschwand! Was ich galant, diskret auch fand, weil er die Situation verstand! Denn gefährlich ist der Aufenthalt so zu zwein im dunklen Pinienwald! Ja, gefährlich ist der Aufenthalt so zu zwein im dunklen Pinienwald! SORA, BENOZZO, NASONI, CHOR Ja, gefährlich ist s im dunklen Pinienwald! NASONI Und jener Retter? CARLOTTA War NASONI Mein Sohn! Das dacht ich mir! CARLOTTA leicht verlegen O nein! Es war ein andrer Kavalier, sehr artig scheint er immer gegen Damen. NASONI Sie kennen ihn? CARLOTTA Nicht seinen Namen, doch bin ich früher schon begegnet ihm. NASONI parodistisch Gleichviel! Die Heldentat war gross, sublim! Wo ist der edle Mann, dass ich ihm danken kann? Der teuren Schwiegertochter Leben erhielt er mir! CARLOTTA blickt in den Hintergrund, mit leichtem Schrei, da sie Erminio erblickt Ha! Da kommt er eben! NASONI Mein Sohn! Kommt endlich er hierher? CARLOTTA Nein, nicht Ihr Sohn! Mein Retter! Er! SECHSTE SZENE Die Vorigen, Erminio NASONI Wer? CARLOTTA Er! NASONI Der? BENOZZO Der? SORA Der? CARLOTTA Ja, er! SORA, BENOZZO, NASONI Wie, der wär Er? ERMINIO war anfangs im Hintergrund geblieben, tritt jetzt vor Vergebung, wenn ich stör ! zu Carlotta Mich zog s hierher, zu sehn, wie Ihr Befinden wär! CARLOTTA Nach dem Malheur? Ich danke sehr! NASONI für sich Dieser Er kommt hierher? Meinem Sohn zum Malheur! Was ist sein Begehr? Mir ist verdächtig gar mancherlei! Erfahren möcht ich, wer er wohl sei! Als Unbekannter, als Ungenannter kommt er hierher, der Herr von Er! Er! CARLOTTA für sich Scheint auch verdächtig noch mancherlei, erfahren möcht ich doch, wer er sei! Ein Ungekannter, ein Ungenannter blieb er bisher, doch hübsch ist er! ERMINIO für sich Ja, wetten möcht ich bei meiner Treu, dass ich allen verdächtig hier sei, und trotzdem kam ich hierher! NASONI für sich Mir ist verdächtig gar mancherlei! Erfahren möcht ich, wer das wohl sei! Als Ungekannter, als Ungenannter kommt er hierher, der Herr von Er! BENOZZO für sich Mir ist verdächtig gar mancherlei! Erfahren möcht ich, wer das wohl sei! Als Ungekannter, als Ungenannter kommt er, der Herr von Er! SORA für sich Ein Ungekannter blieb er bisher, doch hübsch ist er! ERMINIO für sich Ja, wetten möcht ich, meiner Treu, dass ich verdächtig hier sei! BENOZZO, NASONI für sich Mir ist verdächtig mancherlei, und wissen möcht ich, wer er sei! CARLOTTA, SORA für sich Scheint auch verdächtig er bisher, doch hübsch ist er! Wissen möchte ich, wer er wohl wär! BENOZZO, NASONI für sich Ganz unbekannt kommt er hierher, der Herr von Er! Hier ist verdächtig gar mancherlei! Erfahren möcht ich, wer wohl der Er da sei, denn verdächtig ist er, dieser Er! ERMINIO für sich Schwören möcht ich, dass verdächtig ich hier, meiner Ehr! FRAUEN untereinander Ein Ungenannter blieb er bisher, doch ist er hübsch, der Herr von Er! MÄNNER, ZOLLWÄCHTER untereinander Ein Ungenannter blieb er bisher. Was will er hier, der Herr von Er! Erminio tritt einige Schritte näher. NASONI ihm entgegen Mein Herr! Sie nennen sich? ERMINIO Noch nicht! NASONI für sich Das klingt etwas verdächtig. laut doch meine ich, Sie kennen mich! ERMINIO Noch nicht! NASONI für sich Das klingt noch mehr verdächtig, und dabei lächelt er ganz niederträchtig! laut und heftig Mein Herr, wenn Sie s nicht wissen schon. nun so erfahren Sie ich habe einen Sohn! ERMINIO verbeugt sich lächelnd Sie sind beneidenswert! NASONI mit Grimasse Nun, wie man s nimmt... heftiger Mein Sohn ist Bräutigam der Dame! zeigt auf Carlotta ERMINIO mit Verbeugung, lächelnd Bedaure! Ist das schon bestimmt? NASONI Gewiss! Drum frag ich, wie Ihr Name? CARLOTTA Nur nicht so heftig! NASONI in Wut Ja, zur Stunde muss ich das wissen, weil s nicht klar, ob mit dem Räuber Sie im Bunde, vielleicht der Räuber selbst sogar! ERMINIO Hahaha! Hahaha! CARLOTTA Nasoni beruhigend Was fällt Ihnen ein? ERMINIO Hahaha! Hahaha! CARLOTTA Was fällt Ihnen ein? SORA, BENOZZO, FRAUEN, MÄNNER, ZOLLWÄCHTER Wie? Der soll Gasparone sein. ein Räuber sein? Romanze ERMINIO mit Innigkeit gegen Carlotta, mit leiser Ironie gegen Nasoni 1. Oh, dass ich doch der Räuber wäre, ich strebte nicht nach Eurem Gold! Erringen wollt , bei meiner Ehre, ich mir weit süssern Minnesold! Ein Lösegeld ich dann begehrte, das aufzubringen nimmermehr, das von unschätzbar hohem Werte. Oh, dass ich doch der Räuber wär! 2. Ja, wenn mir solch ein Fang gelungen, wär meine Macht zu End fürwahr! Gefangen würd ich sein, bezwungen in Ihren Fesseln ganz und gar! Doch nein, ich muss ja einem andern nun dieses Kleinod geben hin, muss meine Strasse weiter wandern, weil leider ich kein Räuber bin! hat bei den letzten Worten Carlottas Hand geküsst, verbeugt sich nun leicht und verschwindet im Hintergrund, wie er gekommen, während alle andern verblüfft dastehen. Carlotta blickt ihm mit Teilnahme nach. VIERTE SZENE Die Vorigen, Benozzo BENOZZO kommt aus dem Wirtshaus Haben Exzellenza mich gerufen? NASONI Weisst du, dass ich Lust hätte, dich durchprügeln zu lassen? BENOZZO unterwürfig Mich ... Exzellenza? NASONI Du Lügenmaul hast uns abermals um eine ganze Nacht betrogen! BENOZZO Also Exzellenza haben Gasparone nicht gefunden? NASONI stark Nein! einlenkend, leiser Das heisst ... eine Spur von ihm schon! BENOZZO Also doch! NASONI leise Dies Billett. BENOZZO beiseite Unser Schiffsschreiber hat s geschrieben! NASONI Dies Billett, das mir, an einen Stein gebunden, vor die Füsse fiel! liest "Wo der Podestà Nasoni erscheint, zieht sich Gasparone zurück. Der kleine Räuber weicht dem grösseren!" BENOZZO heiter, mit dem Finger drohend Exzellenza, der kennt Sie! leise Er wird gehört haben, dass unser Podestà gern ein Auge zudrückt, wenn man ein Pflaster drauflegt. macht die Gebärde des Geldzählens NASONI leise Ah bah! Wenn ich nur täglich ein Auge zumache, so trägt das mehr ein, als wenn ich alle beide eine Woche lang offen habe. Das bin ich meiner Gesundheit schuldig! laut Es ist nun schon das dritte Mal, Benozzo, dass du mich, die Gendarmen und Zollwächter umsonst auf Gasparones Spur gehetzt hast! Warum begleitest du uns nie? BENOZZO Ei, wenn ich gerade meinen mutigen Tag habe, mit Freuden! NASONI Mutigen Tag? Sora ist in den Hintergrund abgegangen. BENOZZO sanft Mein Vater, Exzellenza, war Hirte und Witwer. Er päppelte das Kind mit Schafsmilch auf, und diese Milch gab meinem Charakter jene Milde, welche mich zum Liebling von ganz Syrakus machte. NASONI spöttisch Eingebildeter Tropf! BENOZZO achselzuckend Geschmacksache! Eines Abends geriet unser Büffelstier mit einer seiner Odalisken in Streit, ich wollte sie trennen, der Stier gabelte mich auf, rannte davon und... stürzte mit mir in einen Abgrund! NASONI misstrauisch Ist das auch alles wahr? BENOZZO Der Abgrund existiert noch! NASONI Nun dann! BENOZZO Ein Eremit nahm sich meiner an, flösste mir das Herzblut des schwer verwundeten Stiers ein und rettete mir so das Leben! NASONI misstrauisch Ist das ebenfalls wahr? BENOZZO So wahr Sie - ein ehrlicher Mann sind! NASONI Also hast du Kerl Büffelblut in den Adern? BENOZZO Und Schafsmilch! Deshalb habe ich Tage, wild wo ich mutig bin wie ein Büffel und welche, sanft wo ich sanft bin wie ein Lämmchen! NASONI Mir scheint, mit diesem Lämmchen, diesem Büffel willst du mir einen Bären aufbinden?! BENOZZO Gewiss nicht! So wahr Sie ein ehrlicher Mann... NASONI Haha! Das hast du schon einmal gesagt! BENOZZO Gestern zum Beispiel, als Sie auszogen gegen Gasparone, war ich ein ... Lämmchen. Heute aber bin ich der Büffel! brummt wild Muh! Wenn s heute gefällig ist, heute ziehe ich mit! NASONI überlegend Heute? Hm! Heute schon wieder? Ach, wenn s nicht wegen der tausend Zechinen Belohnung wäre, die ich so notwendig brauche! Also einverstanden! Wir ziehen abends wieder aus ich, du, die Gendarmen und die Zollwache! BENOZZO Ja, namentlich die brave, ortskundige Zollwache! für sich Wir haben noch eine ganze Schiffsladung draussen! ... plötzlich kleinlaut Aber ... wenn sich Gasparone an mir rächt ... mich über den Haufen schiesst? NASONI Oho! Keine Schafsmilch! Büffelblut! Büffelmut! Wenn Gasparone dich tötet, das schwöre ich, hängt er zehn Minuten später am nächsten Baum! BENOZZO Zehn Minuten früher wäre mir lieber! Man hört, ziemlich entfernt, kurz nacheinanderfolgende Pistolenschüsse; Bewegung. Alles springt auf und greift zu den Waffen. NASONI Was ist das? BENOZZO zeigt links Schüsse im Pinienwäldchen! NASONI Gasparone etwa? BENOZZO für sich Gasparone? Sollte dahinter nicht eher "Zucker und Kaffee" stecken? NASONI ersteigt einen hohen Stein Da kommt Sora ... sie winkt, sie deutet, sie ruft! allgemeine Stille FÜNFTE SZENE Die Vorigen, Sora, dann Carlotta Nr. 3 - Melodram, Ensemble und Couplet SORA ruft hinter der Szene Rettet die Gräfin Santa Croce! NASONI gesprochen Die Gräfin Santa Croce? Meine künftige Schwiegertochter in Gefahr? Entsetzlich! für sich Ohne ihre Million wäre ich ein ruinierter Mann! BENOZZO, NASONI, CHOR FRAUEN, MÄNNER, ZOLLWÄCHTER Da ist sie! Sprich, was ist geschehn? SORA auftretend, sinkt erschöpft in Benozzos Arme, der sie nach vorn geleitet; alle folgen Geduld! BENOZZO Wie soll ich das verstehn? So sag! CHOR Was ist mit ihr? SORA sich angstvoll umschauend Der Schreck! NASONI Was fehlet dir? SORA stockend und atemlos Mir fehlt der Atem noch! Ich bin ganz ausser mir! NASONI Ja, ja, das sehen wir! BENOZZO So sprich, erzähle doch! SORA Im dichten Walde hier ein Hilferuf ... ganz nah! Die Angst, ich kann nicht mehr! NASONI Und weisst du, was geschah? SORA Gewiss! Die Gräfin, sie ward angefallen! NASONI Wie? Die Gräfin Santa Croce? SORA Schon ist sie in des Räubers Krallen! NASONI, CHOR Schnell hin zu ihr, zu retten sie! sich gegen den Hintergrund wendend CARLOTTA in leichter Erregung, doch lächelnd, plötzlich entgegen Ich bin schon da! SORA, BENOZZO, NASONI, CHOR Sie ist da! Was geschah? NASONI bietet Carlotta einen Stuhl an, den sie verweigert Was haben wir gehört? Ist s möglich, dass Sie in Gefahr geschwebt? CARLOTTA lächelnd s war nicht der Rede wert! NASONI O teilen Sie uns mit, was Sie erlebt! CARLOTTA mit heiterer Laune 1. Ein höchst romantisch Abenteuer, nicht weit von hier, im Pinienwald! Zwar, die Gefahr schien ungeheuer, doch ging s zum Glück vorüber bald. Mein muntres Pferd war der Begleitung vorausgeeilt auf schmalem Pfad; ich überliess mich seiner Leitung und träumte von der Zukunft grad. Da plötzlich wurd aus meinen Träumen ich aufgeschreckt recht schauerlich zwei Räuber stürzten aus den Bäumen, der packt mein Pferd, der andre mich! Da fühlte ich, mein Mut entwich, erbleichend dacht ich innerlich Recht gefährlich ist der Aufenthalt so allein im dunklen Pinienwald! Ja, gefährlich ist der Aufenthalt so allein im dunklen Pinienwald! SORA, BENOZZO, NASONI, CHOR Ja, gefährlich, ist s im dunklen Pinienwald! CARLOTTA 2. Im Innern fühlt ich mich erbeben! Kein Wunder, wenn so plötzlich man den Raubgesellen preisgegeben, an Widerstand nicht denken kann! Schon war vom Rosse ich gesunken, da knallt ein Schuss, ein zweiter dann, ich blick empor ... und freudetrunken sah einen Helfer kühn ich nahn! Die feigen Räuber fiohn ins Weite. Mein Retter hob mit sichrer Hand mich in den Sattel, trat zur Seite, verbeugt sich artig und verschwand! Was ich galant, diskret auch fand, weil er die Situation verstand! Denn gefährlich ist der Aufenthalt so zu zwein im dunklen Pinienwald! Ja, gefährlich ist der Aufenthalt so zu zwein im dunklen Pinienwald! SORA, BENOZZO, NASONI, CHOR Ja, gefährlich ist s im dunklen Pinienwald! NASONI Und jener Retter? CARLOTTA War NASONI Mein Sohn! Das dacht ich mir! CARLOTTA leicht verlegen O nein! Es war ein andrer Kavalier, sehr artig scheint er immer gegen Damen. NASONI Sie kennen ihn? CARLOTTA Nicht seinen Namen, doch bin ich früher schon begegnet ihm. NASONI parodistisch Gleichviel! Die Heldentat war gross, sublim! Wo ist der edle Mann, dass ich ihm danken kann? Der teuren Schwiegertochter Leben erhielt er mir! CARLOTTA blickt in den Hintergrund, mit leichtem Schrei, da sie Erminio erblickt Ha! Da kommt er eben! NASONI Mein Sohn! Kommt endlich er hierher? CARLOTTA Nein, nicht Ihr Sohn! Mein Retter! Er! SECHSTE SZENE Die Vorigen, Erminio NASONI Wer? CARLOTTA Er! NASONI Der? BENOZZO Der? SORA Der? CARLOTTA Ja, er! SORA, BENOZZO, NASONI Wie, der wär Er? ERMINIO war anfangs im Hintergrund geblieben, tritt jetzt vor Vergebung, wenn ich stör ! zu Carlotta Mich zog s hierher, zu sehn, wie Ihr Befinden wär! CARLOTTA Nach dem Malheur? Ich danke sehr! NASONI für sich Dieser Er kommt hierher? Meinem Sohn zum Malheur! Was ist sein Begehr? Mir ist verdächtig gar mancherlei! Erfahren möcht ich, wer er wohl sei! Als Unbekannter, als Ungenannter kommt er hierher, der Herr von Er! Er! CARLOTTA für sich Scheint auch verdächtig noch mancherlei, erfahren möcht ich doch, wer er sei! Ein Ungekannter, ein Ungenannter blieb er bisher, doch hübsch ist er! ERMINIO für sich Ja, wetten möcht ich bei meiner Treu, dass ich allen verdächtig hier sei, und trotzdem kam ich hierher! NASONI für sich Mir ist verdächtig gar mancherlei! Erfahren möcht ich, wer das wohl sei! Als Ungekannter, als Ungenannter kommt er hierher, der Herr von Er! BENOZZO für sich Mir ist verdächtig gar mancherlei! Erfahren möcht ich, wer das wohl sei! Als Ungekannter, als Ungenannter kommt er, der Herr von Er! SORA für sich Ein Ungekannter blieb er bisher, doch hübsch ist er! ERMINIO für sich Ja, wetten möcht ich, meiner Treu, dass ich verdächtig hier sei! BENOZZO, NASONI für sich Mir ist verdächtig mancherlei, und wissen möcht ich, wer er sei! CARLOTTA, SORA für sich Scheint auch verdächtig er bisher, doch hübsch ist er! Wissen möchte ich, wer er wohl wär! BENOZZO, NASONI für sich Ganz unbekannt kommt er hierher, der Herr von Er! Hier ist verdächtig gar mancherlei! Erfahren möcht ich, wer wohl der Er da sei, denn verdächtig ist er, dieser Er! ERMINIO für sich Schwören möcht ich, dass verdächtig ich hier, meiner Ehr! FRAUEN untereinander Ein Ungenannter blieb er bisher, doch ist er hübsch, der Herr von Er! MÄNNER, ZOLLWÄCHTER untereinander Ein Ungenannter blieb er bisher. Was will er hier, der Herr von Er! Erminio tritt einige Schritte näher. NASONI ihm entgegen Mein Herr! Sie nennen sich? ERMINIO Noch nicht! NASONI für sich Das klingt etwas verdächtig. laut doch meine ich, Sie kennen mich! ERMINIO Noch nicht! NASONI für sich Das klingt noch mehr verdächtig, und dabei lächelt er ganz niederträchtig! laut und heftig Mein Herr, wenn Sie s nicht wissen schon. nun so erfahren Sie ich habe einen Sohn! ERMINIO verbeugt sich lächelnd Sie sind beneidenswert! NASONI mit Grimasse Nun, wie man s nimmt... heftiger Mein Sohn ist Bräutigam der Dame! zeigt auf Carlotta ERMINIO mit Verbeugung, lächelnd Bedaure! Ist das schon bestimmt? NASONI Gewiss! Drum frag ich, wie Ihr Name? CARLOTTA Nur nicht so heftig! NASONI in Wut Ja, zur Stunde muss ich das wissen, weil s nicht klar, ob mit dem Räuber Sie im Bunde, vielleicht der Räuber selbst sogar! ERMINIO Hahaha! Hahaha! CARLOTTA Nasoni beruhigend Was fällt Ihnen ein? ERMINIO Hahaha! Hahaha! CARLOTTA Was fällt Ihnen ein? SORA, BENOZZO, FRAUEN, MÄNNER, ZOLLWÄCHTER Wie? Der soll Gasparone sein. ein Räuber sein? Romanze ERMINIO mit Innigkeit gegen Carlotta, mit leiser Ironie gegen Nasoni 1. Oh, dass ich doch der Räuber wäre,ich strebte nicht nach Eurem Gold!Erringen wollt , bei meiner Ehre,ich mir weit süssern Minnesold!Ein Lösegeld ich dann begehrte,das aufzubringen nimmermehr,das von unschätzbar hohem Werte.Oh, dass ich doch der Räuber wär! 2. Ja, wenn mir solch ein Fang gelungen,wär meine Macht zu End fürwahr!Gefangen würd ich sein, bezwungenin Ihren Fesseln ganz und gar!Doch nein, ich muss ja einem andernnun dieses Kleinod geben hin,muss meine Strasse weiter wandern,weil leider ich kein Räuber bin! hat bei den letzten Worten Carlottas Hand geküsst, verbeugt sich nun leicht und verschwindet im Hintergrund, wie er gekommen, während alle andern verblüfft dastehen. Carlotta blickt ihm mit Teilnahme nach. Millöcker,Carl/Gasparone/I-3
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第一幕 Nr. 1 -導入 ローマの大通り。 後方の突き当りにラテラン教会がある。 右側前方にリエンツィの家。夜。 オルシーニが六人から八人くらいの貴族を連れてリエンツィの家の前にいる。 オルシーニ ここだ、ここだ。皆、うまくやってくれよ。 窓に梯子をかけろ。 (二人の貴族が梯子を立て掛け、開け放たれた窓から中に入っていく。) ローマ最高の美女はおれのものになるぞ。 そうしたら何と讃えられることか。 さっきの貴族たちがイレーネを家から連れ出してくる。 イレーネ 助けて!助けて!どうしたらいいの! オルシーニ家の人々 やあ、平民の家から誘拐するのは じつに愉快だ! イレーネ この悪党!よくもこんなことができるわね! オルシーニ家の人々 逆らわないでおくれ、可愛い子ちゃん。 みんなおまえの求婚者なんだからね。 オルシーニ おばかさん、おいで。そう怒らずに。 悪いことはしないから。まずは自己紹介が必要だな。 イレーネ 誰か助けてくれる人はいないの? オルシーニと彼の一族 ハハ、まったく美しい人だ!さあ、退散しよう! 彼らはイレーネを無理やり連れていく。コロンナが八人の貴族を連れて行く手を塞ぎ、オルシーニたちを押し返す。 コロンナ オルシーニだな。その娘をよこせ! オルシーニ 何と、コロンナか。いや、この子は渡さんぞ! コロンナ家の人々 コロンナ万歳! オルシーニ家の人々 オルシーニ万歳! コロンナ 娘を放せ! オルシーニ そんなら押さえてみろ! 彼らは戦う。アドリアーノが武装した手下を連れてくる。 アドリアーノ いったい何の争いだ?さあ、コロンナのために戦おう! (新たな戦い。) これは?何と!イレーネだ! 放しなさい!僕がこの人を守る! 彼は道をかき分けてイレーネのもとに急ぎ、彼女を解放する。 コロンナ いいぞ、さすが我が息子だ!彼女はおまえにやろう。 アドリアーノ 彼女に触らないでくれ!僕の命を捨ててもいい! オルシーニ たしかによくやった! だが、悪いが彼女はおれのものだ! 彼はアドリアーノにつかみかかる。 コロンナ (自分の味方に) こら、ぼさっとするな!叩きのめせ! コロンナ家の人々 コロンナ! また新たな戦い。 あまりの騒動に次第に大勢の民衆が集まってくる。 民衆 何たる騒ぎだ!争いはやめてくれ! オルシーニ まだやめられん! コロンナ 全員やっつけてしまえ! 民衆は石やステッキを振りかぶる。 民衆 コロンナを倒せ!オルシーニを倒せ! 誰もが争う。枢機卿が側近を連れて登場。 枢機卿 ならず者ども!争いはやめなさい。 神の使節たる私が静粛を命じますぞ。 コロンナ 枢機卿殿、教会にいらしてください。 大通りは我々だけで充分ですので。 枢機卿 何たる言い草! オルシーニ ミサでもやってろ。 とっとと出て行け! 枢機卿 破廉恥な! 私は神の使いですぞ! コロンナ 聖職者殿、ご退場願います! 民衆 冒涜者、ちゃんと聞け! 貴族たち 突進だ!枢機卿、道を開けろ! 戦いはますます激しくなる。枢機卿は争いの中に飛び込むが、民衆が守る。 リエンツィがバロンチェリとチェッコを伴って現れる。 リエンツィ 静かに! (民衆に) おまえたちは私に誓ったことを 忘れたのか? (民衆は枢機卿を助けた後、リエンツィの登場ですぐに争いから手を引く。貴族たちはリエンツィの周りを圧するような態度に驚き、彼の眼差しに人々は何も言えなくなる。) (貴族たちに) 教会の前を守るのが そなたらの役割ではなかったか? (イレーネはリエンツィのもとに走り、彼の胸に顔をうずめる。リエンツィは窓に立てかけられた梯子を見て即座に事情を察したようで、貴族たちに怒り狂った眼差しを向ける。) 分かったぞ、すべてはおまえたちの仕業だったのだな! かつてはまだあどけない少年だった私の弟を殺し、 今度は妹を辱めようとしたのか! おまえたちの悪行はとどまるところを知らぬのだな! 古い歴史を誇るローマ、世界の女王たる街、 それをおまえたちは盗賊の巣に変え、自ら教会を荒らしているではないか。巡礼者たちがもはや敬虔な祝典のためにローマに来ることがなくなってしまったからペテロの椅子は遠い彼方のアヴィニョンに移さねばならなかった。それもおまえたちが盗賊みたいに群がっているからなのだ! 誇り高きローマは荒れ果て、貧しく、汚されてしまった。そして哀れな男に残されたただ一つのものをおまえたちは奪ったのだ。泥棒のごとく人家に押し入って、 男を殺し、女の貞操を奪う。 周りを見たまえ、おまえたちが壊したものをよく見るのだ。 あの神殿や柱がおまえたちにこう語りかけるのが聞こえないか。「ローマは歴史ある、自由で偉大な街だったのに。 かつては世界を支配し、その市民は 王の中の王だったはずなのに!」と。 悪人ども、言いたまえ、今そのローマ精神はどこにある? 民衆 ああ、リエンツィ!リエンツィ!リエンツィ、万歳! 貴族たち 厚かましい!聞いたか? オルシーニ 黙ってはいないぞ。あいつの舌を引き抜け! コロンナ 勝手にしゃべらせなさい。愚かな戯言に過ぎないさ! オルシーニ 平民のくせに! コロンナ 書記殿、明日私の城においでいただきたい。 あなたのお美しい、ためになる演説に いくらかお支払いしようかと存じますので。 貴族たち ハハ!あの馬鹿者を笑ってやろう! オルシーニ 笑ってやろう! コロンナ 笑ってやろう! オルシーニ さぞ高貴な家の出なんだろうさ。 コロンナ それはまず間違いない! 貴族たち それ、偉大なお方を敬い申し上げろ。 何もできやしないが、口はうまいぞ! バロンチェリ、チェッコ、民衆 あいつらの侮辱を放っておくのですか? やつらに厳しい処罰を! リエンツィ いや、やめてくれ。 彼らが報いを受けるのは遠い日のことではない。 暴力に訴えるな。誓いを忘れてはいけない。 オルシーニ さてと、冗談はこれくらいにしようぜ。 戦いの続きをやって決着をつけよう。 コロンナ だが、平民の前でやるのはよそう。 夜明け前に門の前でやろうではないか。 オルシーニ 大勢の兵を連れて行くから覚悟しろよ。 コロンナ 槍を持って男対男の対決だ。 コロンナのために戦え! オルシーニ オルシーニのために戦え! 貴族たち コロンナ/オルシーニのために戦え! オルシーニ、コロンナ、貴族たち さあ、いざ出陣だ! 槍を持って馬に乗ろう! 暁の霧の中で、 オルシーニ/コロンナのために剣が抜かれる! バロンチェリ、チェッコ、民衆 あの不埒な連中の思い上がりもいいとこだ。 剣を手に戦おうというわけか。 あなたはいつになったらやつらに復讐して 我々に平和を返してくださるのですか? コロンナ家の人々 コロンナのために戦おう! オルシーニ家の人々 オルシーニのためだ! 貴族たちは人ごみをかき分けて去っていく。 リエンツィ (今まで黙ったまま考え込んでいたが) ローマのために! (民衆はさらにリエンツィのほうに近寄る。) やつらは門の外に出たな。 よし、閉め出してやろう! 枢機卿 リエンツィ、いつになったら本気で あの思い上がった貴族どもを打ち砕いてやるのです? バロンチェリ リエンツィ、あなたが約束された あの希望の日はいつ訪れるのです? チェッコ まったくいつになったら平和になって、 あの破廉恥どもから守られるのか。 民衆 リエンツィ、我々はいつも忠誠を守ってきました。 あなたこそ真のローマ人です。いつ我々を解放してくださるのですか? リエンツィ (枢機卿を脇に連れて行って) 枢機卿殿、よく考えてくれ。 神聖な教会を頼ってもいいのか? 枢機卿 目標をしっかりと見据えて、すべての中心に、 神聖なる指導者になってください! リエンツィ そうか、それならばそうしよう。貴族どもはまもなく 街から見捨てられる。その時が来たのだ! 皆の者、そなたらの家々には平和が訪れるだろう。 祈りを捧げて、眠りにつくといい。 だが、トランペットが 長く響き渡る音を聞いたら 皆起きて、ここに来るように。 ローマの子孫に自由を告げようと思うから。 だがローマ人にふさわしく 厳粛に、決して乱痴気騒ぎなど起こしてはならない! 来る日を歓迎しよう。 そなたらが恥辱から救われるように! 枢機卿 高遠な使命が行われている時、 私もそばにいて祝福いたしましょう。 近づきつつある日の出に祝福を。 我らの恥辱が復讐されんことを! バロンチェリ、チェッコ、民衆 あなたに心からの忠誠を誓います。 すぐにもローマが自由を取り戻しますように! 高遠な日よ、ようこそ。 我々の恥辱を晴らしたまえ! Nr. 2 - 三重唱 リエンツィ、アドリアーノ、イレーネ。 リエンツィ、アドリアーノとイレーネが残る。アドリアーノは非常に驚き、今までの間深く思いをめぐらせながら脇に立っていた。リエンツィは激しくイレーネを抱きしめる。 リエンツィ ああ、イレーネ。何があったのか話しておくれ。 無事かい? イレーネ 私、助けられたの。あの方よ。 あの方が私を解放してくださったの。 リエンツィ アドリアーノ、おまえがか!何ということだ、 コロンナ家の者が女性の名誉を救ってくれたのか? アドリアーノ 僕は正義のためなら命も捨てる覚悟でいます。 なぜそんなことを?僕をご存じないのですか? 僕は盗賊じゃありませんよ。 リエンツィ しかし、きみはなぜここにいる? コロンナ家の戦いに出なくていいのか? アドリアーノ あなたのお言葉を聞いてしまったものですから。 あなたが何を考えておいでなのか分かったのです。 あなたが誰なのか、僕はうすうす感じています。 でも、あなたの敵にはなれないのです! リエンツィ きみは高潔な人だと聞いている。 不品行のうわさなど何一つ聞いていない。 アドリアーノ、きみを友と呼んでもいいのか? アドリアーノ リエンツィ、何をなさろうというのですか? あなたはとても偉大な方のようだ。おっしゃってください、 いったいそのお力を何に使うおつもりですか? リエンツィ ローマを自由で偉大な街にし、 目覚めさせるのだ。 そしてきみが見下していた者たちを ローマの自由な市民へと昇格させるのだ。 アドリアーノ 恐ろしい、僕たちの血で贖うのですね! リエンツィ、僕らはそんなに卑しくはありません…。 (行こうとするが、イレーネが目に止まる。) だめだ、行けない。この心を 抑えることができたらいいのに! ああ、恐ろしくてならないのに、 逃げることができない! リエンツィ アドリアーノ、よく聞いてくれ。 私はかなり大胆な計画を考えているが、 きみの立場を悪くするつもりなどない。 私は掟に沿って 民衆を指導するだけだ。 きみたち貴族には泥棒から 真の貴族へと改心してもらい、 街の守り手、あるいは秩序の柱を務めてもらうつもりだが、 異論はあるか? アドリアーノ 僕は掟を忠実に守る 最初の貴族になりましょう。 しかし、あなたのお望みは 血によってしか得られないのでは…。 臆病な暴徒の怒りと そして、僕の兄弟や父の命を代償になさるのでしょう! リエンツィ 哀れな考え方だ!血などと!やめてくれ! 私は人が殺されるのを見たのだーだが、復讐はしていない! 私のかわいそうな弟、かわいい子どもだったあの子が テベレの岸でイレーネの花冠を持って 無邪気に遊んでいた時に、 何を勘違いしたか残酷にもあの子を殺してしまったのは 誰だっただろうか。身内を殺されたことを赦して 私が正義の守り手に任命したのは誰だっただろうか。 アドリアーノ ああ、ひどいことを!あれはコロンナだった! リエンツィ そうだ、コロンナ家の男だ!あの哀れな少年が 貴族のコロンナに何をしたというのだろうか。 血!そうとも、コロンナ家のアドリアーノよ、 弟の心臓から流れ出した血に 私は深く手を浸し、誓いを立てたのだ。 たとえ肉親を殺されようとも 決して復讐はすまい、と! アドリアーノ リエンツィ、あなたには尊敬を抱かずにはいられません。 ああ、どうしたらその罪を償えるのか。 リエンツィ アドリアーノ、友になってくれ。ローマ人になるのだ! アドリアーノ (感動して) ローマ人にですか?どうか僕を仲間にしてください! 自由なローマ精神は僕の心にも まだ息づいている。 崇高な喜びと 恥辱の抗いがたい苦痛を感じる。 すべての罪を償うために 僕はあなたに命を捧げましょう。 自由に満ちたローマへと、 幸福と喜びが僕を迎えてくれる! イレーネ 自由なローマ精神はあの方の心にも 息づいているようだわ。 何て嬉しいことでしょう、 今までの苦しみをすべて忘れそうなほどよ。 聖なる愛の絆が 私の心をあなたのほうへと引きつける。 自由に満ちたローマへと、 幸福と喜びが私を迎えてくださるんだわ! リエンツィ 彼の心にも 自由なローマ精神は残っているようだ。 崇高な喜びと 恥辱の抗いがたい苦しみを感じる。 誰がこんな恥辱に耐えられるだろうか。 友に民衆を解放しよう! ローマが自由を取り戻せば 幸福がきみに微笑み、偉大な人となるだろう! リエンツィ さあ、時間だ。高遠な使命を果たさねば。 アドリアーノ、きみに妹を預けよう。 きみは恥辱の危機から彼女を救ってくれた。 今一度守ってやってくれ。きみが高貴で自由な感覚を備えた人だと信頼する証として頼むのだ。 またあとで会おう。自由は間近だ! 彼は舞台の奥へと退場。 Nr. 3 - 二重唱 アドリアーノとイレーネが残る。 アドリアーノ お兄様は僕にきみを預けて行かれた。 ああ、きみ、僕を信頼してくれるかい? イレーネ 信頼しないはずがないわ。だって、あなたは 私の命の恩人ですもの。 アドリアーノ だけど、僕の名前はコロンナなんだよ。 きみにとってもお兄様にとっても憎むべき存在だよ。 逃げたくならないの? イレーネ どうしてわざわざそのいやな名前を口にするの? その名前を聞いたらあなたのことまで 怖くなるじゃないの。私の救い主なのに。 いらいらさせて、せっかく助けてもらった恩義を 忘れさせないでちょうだい。 アドリアーノ ああ、頼むからいまは悲しいことを言わないでくれ。 ローマにも僕たちにも危機が迫ってるんだ。 お兄様は素晴らしい精神の持ち主だね。ああ、でも! 僕は彼が破滅するんじゃないか心配なんだ。 暴徒に裏切られ、 貴族たちに失脚させられたら…。 ああ、イレーネ、そうなったらきみはどうなるだろう? だけど、万一のことがあったら僕がちゃんと守るよ。 肉親が何と言おうと構わない。 僕は命も財産もきみに捧げる! イレーネ それで、私が幸せになれると思って? アドリアーノ 何も言わないでくれ。 きみの幸福を考えるとどうしていいか分からないんだ。 でも、夜と死が襲ってこようとも 僕はきみに永遠の忠誠を誓うよ! アドリアーノ きみの優しいまなざしが 悩み多い人生を慰めてくれるんだ。 運命は僕ときみを 引き裂こうとしている。 でも、たとえ世界が崩れ、 あらゆる希望が断ち切られても 愛は私たちに 新たな拠りどころを与えてくれるんだ。 イレーネ 愛の幸せは悩みに満ちた世界に 喜びを与えてくれるわ。 運命は私たちを 引き裂こうとしている。 でも、たとえ世界が崩れ、 あらゆる希望が断ち切られても 愛は私たちに 新たな拠りどころを与えてくださるわ。 後方でトランペットが鳴る。 イレーネ ああ、何て気味の悪い響きでしょう! アドリアーノ 僕は慣れっこだよ。あれはコロンナの人たちさ。 激しい喧騒の中、ラッパ吹きを先頭に、武装したコロンナ家の者たちが歩いたり馬に乗ったりして通りに現れる。 イレーネ (家の中に逃げ込もうとして) ああ、あの人たち、獲物を捜してるんだわ! アドリアーノ 大丈夫、ここにおいで。僕がついているから。 オルシーニ家のトランペット。彼らも武装して馬に乗り、騒がしく通りに出てくる。 アドリアーノ 今度はオルシーニだ。泥棒根性の連中だよ。 みんな自信満々で戦いに出陣だ! みんなして殺人か破廉恥なことしか頭にない! ぞっとするよ。何と恐ろしいことだろう! 恐ろしくて動悸が打ってくるほどだ! でも、この感情が僕の心にあることに感謝するよ。 だって、いっそう僕の愛を強くしてくれるんだ。 アドリアーノとイレーネ たとえ世界が崩れ、 あらゆる希望が断ち切られても 愛は私たちに 新たな拠りどころを与えてくれる! 二人は固く抱き合う。 遠くから音を長く引き伸ばしたトランペットの響きが 聞こえる。 少し音が近づく。 イレーネ (抱擁から身をほどいて) まあ、あの響きは? アドリアーノ 気味が悪い! 音が近づいてくる。 いったいあれは何だろう? コロンナの戦いの合図じゃなさそうだな。 Nr. 4 -フィナーレ 旗手が登場、ラッパ吹きは旗手の傍らで音を伸ばしながら出てくる。アドリアーノとイレーネは脇に退く。家々から人々が飛び出してきて、広場はラテラン教会に至るまであっという間に民衆の群れで埋め尽くされ、歓声にあふれる。 民衆 (熱狂的に) 万歳、万歳、素晴らしい日だ! いよいよ時が近づいた!恥辱は拭い去られる! ラテラン教会の窓に暁の光が輝き、中からオルガンが聞こえてくると、民衆は興奮を静めてひざまずく。大通りはラテラン教会の前まで人で埋め尽くされる。 ラテラン教会からの合唱 眠れる人よ、皆目覚めよ。 喜ばしき知らせを聞くがよい。 天からローマを清め給う星が 新たな光を注ぐ! 見よ、かの星は太陽のごとく輝き、 はるか後世にまで勝利をもたらす! 恥辱は死に絶えて夜に沈み、 自由の光が喜びの日に輝く! 教会の歌が終わるまで人々は緊張の面持ちでひざまずいている。オルガンが再び鳴り響いたところで教会の門が大きく開かれ、中に司祭たちや聖職者たちがいるのが見える。リエンツィが枢機卿を伴って大階段を下りてくる。バロンチェリとチェッコ・デル・ヴェッキオがつづく。リエンツィは立派な衣装に身を包んでいるが、頭には何も載せていない。彼が現れると、民衆はさっと立ち上がり、熱狂的に歓声を上げる。 民衆 リエンツィ!リエンツィ、万歳! 救い主が近づく!苦悩はもう終わりだ! リエンツィ (厳かに) 新たによみがえれ、偉大なるローマよ! 自由になれ。ローマ人は皆自由だ! 民衆 ローマを自由に!すべてのローマ人に自由を! リエンツィ ローマが自由であるためには掟が必要だ。 すべてのローマ人は秩序を守るように。 暴力と強盗は厳しく罰する。 盗賊はローマの敵だ! ローマは今そうであるように、 思い上がった者どもには扉を閉ざすが、 平和をもたらし、掟に従う者には 温かく歓迎する。 敵はそなたらの怒りに触れ、 悪しき者は滅びよ。 巡礼が自由に、喜ばしく訪れ、 牧人がのんびりと羊を守る街となれ! さあ、掟を守ることを誓うのだ。 自由なローマ人は聖なる誓いを立てるのだ! 民衆 自由をもたらす救い主、偉大な英雄! リエンツィ、我々の誓いをお聞きください。 我々はローマを、かつてのように、 偉大で自由な街にすることを誓います。 この街を暴力や卑劣な行いから守るためなら 我々の最後の血を捧げることも厭いません。 ローマの名誉を汚す者には 破滅と死を! 人々が我々の先祖のごとく 偉大な精神へと生まれ変わりますように! チェッコ・デル・ヴェッキオが民衆の中から進み出る。 チェッコ ローマ人たちよ、我々が自由になれたのは ひとえに彼のおかげです。 ローマがかつてどうであったか、またどうであるべきか 教えてくださったのは彼です。 彼は我々を自由な民衆にしてくださいました。 どうか私の意見をお聞きください。 彼に王となっていただきましょう! 民衆 (興奮して) リエンツィ、万歳!ローマの王、万歳! アドリアーノ (独白。) かわいそうな方だ!王になどなれるだろうか。 皆激しく興奮するが、リエンツィが口を開くとすぐに静まる。 リエンツィ いや、王にはならない。そなたたちには自由であって ほしい。ここを支配しているのは聖なる教会だ。 秩序を管理するのは元老院だ。 だが、そなたたちが正義の守り手に 私を選んでくれるのなら そなたたちの先祖に目を向け、 私のことは民衆の護民官と呼んでほしい。 民衆、バロンチェリ、チェッコ リエンツィ、民衆の護民官たるあなたに祝福を! 我々の自由にお守りを! リエンツィは枢機卿の前にひざまずく。 枢機卿 聖なる父はあなたに祝福をお与えになります。 あなたこそは護民官にして平和の英雄! イレーネ 栄光に包まれたお兄様に祝福を! アドリアーノ (感動して) すべての祝福があなたにあるように! リエンツィ (立ち上がって) ローマ人たちよ、そなたらとそなたらの権利を 守ることを誓う。 ローマが末永く栄えるように! 民衆 自由をもたらすお方、救世主、偉大なる英雄! ローマ市民が皆あなたへの誓いを守らんことを! 民衆、イレーネ、アドリアーノ、バロンチェリ、チェッコ 我々はローマをかつてのように、 偉大で自由な街にすることを誓います。 この街を暴力や卑劣な行いから守るためなら 我々の最後の血を捧げることも厭いません。 ローマの名誉を汚す者には 破滅と死を! 人々が我々の先祖のごとく 偉大な精神へと生まれ変わりますように! 幕が下りる。 ERSTER AKT Nr. 1 - Introduktion Eine Strasse Roms, welche im Hintergrunde durch die Lateran-Kirche begrenzt wird; im Vordergrunde rechts das Haus Rienzis. Es ist Nacht. Orsini mit 6-8 seiner Anhänger vor dem Hause des Rienzi. ORSINI Hier ist s, hier ist s! Frisch auf, ihr Freunde. Zum Fenster legt die Leiter ein! Zwei Nobili legen eine Leiter an das Haus und steigen durch das geöffnete Fenster ein. Das schönste Mädchen Roms sei mein; ihr sollt mich loben, ich versteh s. Die beiden Nobili bringen Irene aus dem Hause. IRENE Zu Hilfe! Zu Hilfe! O Gott! DIE ORSINI Ha, welche lustige Entführung aus des Plebejers Haus! IRENE Barbaren! Wagt ihr solche Schmach? DIE ORSINI Nur nicht gesperrt, du hübsches Kind, du siehst, der Freier sind sehr viel! ORSINI So komm doch, Närrchen, sei nicht bös, dein Schad ist s nicht, kennst du mich erst. IRENE Wer rettet mich? ORSINI, DIE ORSINI Haha, sie ist schön! Nur fort ins Gemach! Sie schleppen Irene fort. Colonna mit 8 seiner Anhänger tritt ihnen entgegen und treibt sie zurück. COLONNA Orsini ist s! - Zieht für Colonna! ORSINI Ha, die Colonna! - Zieht für Orsini! DIE COLONNA Colonna hoch! DIE ORSINI Orsini hoch! COLONNA Nehmt euch das Mädchen! ORSINI Haltet sie fest! Sie kämpfen. Adriano kommt mit Gewaffneten. ADRIANO Was für ein Streit? - Auf, für Colonna! Neuer Kampf. Was seh ich? Gott! Das ist Irene! Lasst los! Ich schütze dieses Weib! Er bricht sich Bahn zu Irene und befreit sie. COLONNA Ha brav, mein Sohn! Sie sei für dich! ADRIANO Rührt sie nicht an! Mein Blut für sie! ORSINI Er spielt fürwahr den Narren gut! Doch diesmal ist sie noch für mich! Er greift Adriano an. COLONNA zu den Seinigen Nun, seht nicht zu! Schlagt los! DIE COLONNA Colonna! Neuer Kampf. Der Lärm hat allmählich eine starke Anzahl Volkes versammelt. VOLK Ha, welcher Lärm! Lasst ab vom Kampf! ORSINI Das fehlte noch! COLONNA Schlagt alles nieder! Das Volk greift zu Steinen und Stöcken. VOLK Nieder mit Colonna! Nieder mit Orsini! Allgemeiner Streit. Der Kardinal kommt mit Gefolge. KARDINAL Verwegne! Lasset ab vom Streit! Zur Ruhe ruf ich, der Legat. COLONNA Herr Kardinal, geht in die Kirche, und lasst die Strasse nun für uns! KARDINAL Ha, welche Frechheit! ORSINI Lest die Messe! Macht Euch von hinnen! KARDINAL Unverschämte! Ich, der Legat des Heil gen Vaters! COLONNA Fort, heil ger Rotrock! VOLK Hört die Lästrer! NOBILI Drauflos! Macht Platz, Herr Kardinal! Erneut heftiger Kampf. Der Kardinal kommt ins Gedränge, das Volk beschützt ihn. Rienzi kommt mit Baroncelli und Cecco. RIENZI Zur Ruhe! - zum Volke Und ihr, habt ihr vergessen, was ihr mir geschworen? - Das Volk, das den Kardinal gerettet hat, lässt sogleich bei Rienzis Erscheinen vom Streite ab. Die Nobili sind durch Erstaunen über Rienzis gebieterisches Auftreten und dessen augenscheinliche Gewalt über das Volk sprachlos gefesselt. zu den Nobili Ist dies die Achtung vor der Kirche, die eurem Schutze anvertraut? Irene eilt auf Rienzi zu und verbirgt ihr Gesicht an seiner Brust. Rienzi erblickt die Leiter am offenen Fenster und scheint sogleich zu verstehen, was vorgefallen ist. Er wirft den Nobili einen tödlichen Blick zu. Dies ist eu r Handwerk, daran erkenn ich euch! Als zarte Knaben würgt ihr unsre Brüder, und unsre Schwestern möchtet ihr entehren! Was bleibt zu den Verbrechen auch noch übrig? Das alte Rom, die Königin der Welt, macht ihr zur Räuberhöhle, schändet selbst die Kirche; Petri Stuhl muss flüchten zum fernen Avignon; kein Pilger wagt s, nach Rom zu ziehn zum frommen Völkerfeste, denn ihr belagert, Räubern gleich, die Wege. Verödet, arm, versiecht das stolze Rom, und was dem Ärmsten blieb, das raubt ihr ihm, brecht, Dieben gleich, in seine Läden ein, erschlagt die Männer, entehrt die Weiber - blickt um euch denn, und seht, wo ihr dies treibt! Seht, jene Tempel, jene Säulen sagen euch es ist das alte, freie, grosse Rom, das einst die Welt beherrschte, dessen Bürger Könige der Könige sich nannten! Verbrecher, sagt mir, gibt es noch Römer? VOLK Ha, Rienzi! Rienzi! Hoch Rienzi! NOBILI Ha, welche Frechheit! Hört ihr ihn? ORSINI Und wir? Reisst ihm die Zunge aus! COLONNA O lasst ihn schwatzen! Dummes Zeug! ORSINI Plebejer! COLONNA Komm morgen in mein Schloss, Signor Notar, und hol dir Geld für deine schön studierte Rede! NOBILI Haha! Den Narren, lacht ihn aus! ORSINI Lacht ihn aus! COLONNA Lacht ihn aus! ORSINI Er stammt gewiss aus edlem Haus. COLONNA Ganz gewiss! NOBILI Verehret ja den grossen Herrn, er kann zwar nicht, doch möcht er gern! BARONCELLI, CECCO, VOLK Hört ihr den Spott der Frechen an? Mit einem Streiche sei s getan! RIENZI Zurück, ihr Freunde, haltet ein! Nicht fern wird die Vergeltung sein! Zurück! Gedenket eures Schwures! ORSINI Nun denn, so macht dem Spass ein End ! Der Streit ist halb, wir fechten aus. COLONNA Nicht in den Strassen vor Plebejern, am Tagesanbruch vor den Toren. ORSINI Ich stelle mich mit voller Schar. COLONNA Die Lanzen vor, Mann gegen Mann! Zum Kampfe für Colonna! ORSINI Zum Kampfe für Orsini! DIE NOBILI Zum Kampfe für Colonna/Orsini! ORSINI, COLONNA, DIE NOBILI Hinaus, gerüstet zum Kampfe, mit Speer und Lanze zu Pferd! In Frührots nebligem Dampfe zieht für Orsini/Colonna das Schwert! BARONCELLI, CECCO, VOLK Zum Kampfe ziehn die Frechen das übermüt ge Schwert. Wann wirst die Schmach du rächen und schützen unsren Herd? DIE COLONNA Für Colonna! DIE ORSINI Für Orsini! Die Nobili entfernen sich unter grossem Getümmel. RIENZI der bisher in nachsinnendes Schweigen versunken war Für Rom! Das Volk drängt sich näher an Rienzi. Sie ziehen aus den Toren; nun denn, ich will sie euch verschliessen! KARDINAL Wann endlich machst du Ernst, Rienzi, und brichst der Übermüt gen Macht? BARONCELLI Rienzi, wann erscheint der Tag, den du verheissen und gelobt? CECCO Wann kommt der Friede, das Gesetz, der Schutz vor jedem Übermut? VOLK Rienzi, sieh, wir halten Treu! O Römer, wann machst du uns frei? RIENZI Den Kardinal beiseit nehmend Herr Kardinal, bedenkt, was Ihr verlangt! Kann stets ich auf die heil ge Kirche baun? KARDINAL Halt fest im Aug das Ziel, und jedes Mittel, erreichst du jenes sicher, sei geheiligt! RIENZI Wohlan, so mag es sein! Die Nobili verlassen bald die Stadt die Zeit ist da! Ihr Freunde, ruhig geht in eure Häuser, und rüstet euch, zu beten für die Freiheit! Doch höret ihr der Trompete Ruf in langgehaltnem Klang ertönen, dann wachet auf, eilet all herbei, Freiheit verkünd ich Romas Söhnen! Doch würdig, ohne Raserei, zeig jeder, dass er Römer sei! Willkommen nennet so den Tag, er räche euch und eure Schmach! KARDINAL Dem hohen Werke steh ich bei, dass segensvoll und heilsam es sei! Willkommen sei der nahe Tag, er räche unsre Schmach! BARONCELLI, CECCO, VOLK Wir schwören dir Gehorsam treu, und bald sei Roma wieder frei! Willkommen sei der hohe Tag, er räche uns und unsre Schmach! Nr. 2 - Terzett Rienzi, Adriano, Irene Rienzi, Adriano und Irene bleiben zurück. Adriano hat bisher in Staunen und stummes Hinbrüten versunken beiseite gestanden. Rienzi umfasst Irene mit heftiger Aufwallung. RIENZI O Schwester, sprich, was dir geschah, welch Leid dir Ärmsten angetan? IRENE Ich bin gerettet Jener war s, der mich aus ihrer Hand befreit. RIENZI Adriano, du! Wie, ein Colonna beschützt ein Mädchen vor Entehrung? ADRIANO Mein Blut, mein Leben für die Unschuld! Rienzi, wie? Kennst du mich nicht? Wer nannte je mich einen Räuber? RIENZI Du weilst, Adriano? Ziehst nicht hinaus zum Kampfe für Colonna? ADRIANO Weh mir, dass ich dein Wort versteh , erkenne, was du in dir birgst, dass ich es ahne, wer du bist, und doch dein Feind nicht werden kann! RIENZI Ich kannte stets nur edel dich, du bist kein Greuel dem Gerechten. Adriano! Darf ich Freund dich nennen? ADRIANO Rienzi, ha, was hast du vor? Gewaltig seh ich dich, sag an, wozu gebrauchst du die Gewalt? RIENZI Nun denn! Rom mach ich gross und frei, aus seinem Schlaf weck ich es auf; und jeden, den im Staub du siehst, mach ich zum freien Bürger Roms. ADRIANO Entsetzlicher, durch unser Blut! Rienzi, wir haben nichts gemein!... Er will gehen; sein Blick fällt auf Irene. Und kann ich gehn? Kann ich bezwingen dieses Herz! Weh mir, dass mich Entsetzen treibt, und doch ich nie sie fliehen kann! RIENZI Adriano! Hör mich, noch ein Wort! Nicht zum Verderben deines Standes ersann mein Geist den kühnen Plan; nur das Gesetz will ich erschaffen, dem Volk wie Edle untertan. Kannst du mich tadeln, wenn aus Räubern zu wahrhaft Edlen ich euch mache, zu Schützern und zu festen Säulen des Staates und der guten Sache? ADRIANO Ich bin der Erste, das Gesetz getreu zu üben und zu schirmen, doch an das Ziel der stolzen Wünsche gelangst du nur durch blut ge Bahn, durch eines feigen Pöbels Wut, durch meiner Brüder, meines Vaters Blut! RIENZI Unseliger! Blut! Blut! Mahne mich nicht an Blut! Ich sah es fliessen - noch ist es nicht gerächt! Wer war es, der einst meinen armen Bruder, den holden Knaben, als am Tiberstrande voll Unschuld er Irenen Kränze wand, wer war s, der ihn aus rohem Missverstand erschlug? Wer war es, den ich für diesen Mord vergebens um Gerechtigkeit anrief? ADRIANO Ha, Schande! Es war ein Colonna! RIENZI Ha, ein Colonna! Was tat der arme Knabe dem edlen, dem patrizischen Colonna? Blut? Ja, Adriano di Colonna, ich tauchte diese Hand tief in das Blut, das aus dem Herzen meines Bruders quoll, und schwur einen Eid! Weh dem, der ein verwandtes Blut zu rächen hat! ADRIANO Rienzi, du bist fürchterlich! Was kann ich tun, die Schmach zu sühnen? RIENZI Adriano, sei mein, sei ein Römer! ADRIANO begeistert Ein Römer? Lass mich ein Römer sein! Noch schlägt in dieser Brust ein freies Römerherz. Es fühlt der Grösse Lust, der Schmach gewalt gen Schmerz; zu sühnen alle Schande, weih ich dies Leben dir, im freien Römerlande winkt Glück und Freude mir! IRENE Noch schlägt in seiner Brust ein freies Römerherz. Vor solcher Wonne Lust verschwindet jeder Schmerz! Mit hoher Liebe Bande zieht mich mein Herz zu dir, im freien Römerlande winkt Glück und Freude mir! RIENZI Noch schlägt in seiner Brust ein freies Römerherz. Es fühlt der Grösse Lust, der Schmach gewalt gen Schmerz! Wer trüge länger Schande? Das Volk erheben wir! Wenn frei der Römer Lande, lohnt Glück und Grösse dir! RIENZI Die Stunde naht, mich ruft mein hohes Amt. Adriano, dir vertraue ich die Schwester. Du rettetest vor Schmach und Schande sie, so schütze sie noch jetzt! Dies ein Beweis, dass ich für edel, frei und gross dich halte! Bald seht ihr mich, das Werk naht der Vollendung! Er geht nach dem Hintergrunde ab. Nr. 3 - Duett Adriano und Irene bleiben zurück. ADRIANO Er geht und lässt dich meinem Schutz; o Holde, sprich, vertraust du mir? IRENE Held meiner Ehre, meines Lebens, mein höchstes Gut vertrau ich dir! ADRIANO Wohl weisst du, dass ich ein Colonna, und fliehst mich nicht, des ganzer Stamm ein Greuel dir und deinem Bruder? IRENE O, warum nennst du dein Geschlecht? Mir graut vor dir, vor meinem Retter, gedenke jener Stolzen ich, die nie verzeihn, dass du vor Schande ein Bürgermädchen rettetest. ADRIANO Ach, mahne jetzt nicht an den Jammer, der uns, der Rom bedroht! Dein Bruder, welch ein Geist! Doch ach! Ich sehe ihn zugrunde gehn! Der Pöbel selbst wird ihn verraten, ihn zücht gen wird der Nobili, und du, Irene, was dein Los? Doch, ha, dein Unglück sei mir Losung! Und jede Bande schwindet hin! Für dich mein Leben und mein Gut! IRENE Und wenn ich glücklich bin? ADRIANO O schweige! Vor deinem Glücke zittre ich! Es komme Nacht und Tod, und dein bin ich für ewig! ADRIANO Ja, eine Welt voll Leiden versüsst dein holder Blick; von ihr mit dir zu scheiden ist göttliches Geschick. Bräch auch die Welt zusammen, riss jeder Hoffnung Band, der Liebe Regionen beu n uns ein neues Vaterland. IRENE Ja, eine Welt voll Leiden versüsst der Liebe Glück; von ihr mit dir zu scheiden ist göttliches Geschick. Bräch auch die Welt zusammen, riss jeder Hoffnung Band, der Liebe Regionen beu n uns ein neues Vaterland. Trompeten hinter der Szene. IRENE Ihr Heil gen! Welche Schreckenstöne! ADRIANO Mir wohlbekannt Colonnas Scharen! Unter grossem Getümmel ziehen die Colonna gerüstet und teils zu Pferde über die Strasse. Voran Trompeter. IRENE nach dem Hause zu fliehend Weh mir! Sie suchen Beute! ADRIANO O bleib! Ich stehe dir zur Seite! Trompeten der Orsini, welche ebenfalls gerüstet und zu Pferde geräuschvoll über die Strasse ziehen. ADRIANO Das sind Orsinis Räuberscharen; die Übermüt gen, sie ziehn zum Kampfe! Sie kennen Mord und Schandtat nur! Ich schaudre! Welche Schreckensahnung! Welch düstres Grau n durchbebt die Brust! Doch seid willkommen, Schreck und Tod! Sie heissen meine Liebe mich bewähren! ADRIANO UND IRENE Bräch auch die Welt zusammen, riss jeder Hoffnung Band; der Liebe Regionen beu n uns ein neues Vaterland! Sie bleiben in stummer Umarmung. Man hört aus der Ferne den lang gehaltenen Ton einer Trompete. Etwas näher. IRENE aus der Umarmung auffahrend Was für ein Klang? ADRIANO Wie schauerlich! Trompete noch näher. Was hat das zu bedeuten? Das ist kein Kriegsruf der Colonna. Nr. 4 - Finale Ein Herold betritt die Bühne, ein Trompeter an seiner Seite bläst einen lang gehaltenen Ton. Adriano und Irene sind auf die Seite getreten. Aus allen Häusern brechen wie in einem Moment die Einwohner hervor, so dass der ganze Platz bis zum Lateran hin plötzlich mit einer grossen Volksmasse bedeckt ist, die ihn mit dem freudigsten Tumult erfüllt. VOLK in wildem Enthusiasmus Gegrüsst, gegrüsst sei, hoher Tag! Die Stunde naht! Vorbei die Schmach! Aus dem Lateran, dessen Fenster jetzt im rötesten Frührot strahlen, hört man die Orgel beginnen; bei ihrem Klange legt sich augenblicklich das Toben des Volkes; die ganze Strasse bis zum Lateran ist mit Knienden bedeckt. CHOR IM LATERAN Erwacht, ihr Schläfer nah und fern, und hört die frohe Botschaft an dass Romas schmacherloschner Stern vom Himmel neues Licht gewann! Seht, wie er strahlt und sonnengleich in ferne Nachwelt siegend bricht! Zur Nacht sinkt Schmach, so totenbleich, zum Wonnetag steigt Freiheitslicht! Die Menge liegt noch atemlos auf den Knien, als während der letzten Takte des Kirchengesanges, wo die Orgel wieder eintritt, die Pforten des Laterans sich weit öffnen. Man erblickt die Kirche mit Priestern und Geistlichen aller Orden erfüllt. Auf die grosse Treppe heraus schreitet Rienzi, ihm zur Seite der Kardinal; Baroncelli und Cecco del Vecchio folgen. Rienzi ist in einer vollständigen Rüstung, nur sein Haupt ist entblösst. Bei seinem Erscheinen erhebt sich das Volk augenblicklich von den Knien und jubelt ihm enthusiastisch entgegen. VOLK Rienzi! Ha, Rienzi hoch! Der Retter naht, vorbei die Schmach! RIENZI feierlich Erstehe, hohe Roma, neu! Sei frei, sei jeder Römer frei! VOLK Frei Roma! Jeder Römer frei! RIENZI Die Freiheit Roms sei das Gesetz, ihm untertan sei jeder Römer; bestraft sei streng Gewalt und Raub, und jeder Räuber Romas Feind! Verschlossen sei, wie jetzt es ist, den Übermüt gen Romas Tor; willkommen sei, wer Frieden bringt, wer dem Gesetz Gehorsam schwört. Die Feinde treffe euer Grimm, vernichtet sei der Frevler Schar, dass froh und frei der Pilger zieh , geschützt der Hirt der Herde folg ! - So schwört, zu schirmen das Gesetz, schwört freier Römer heil gen Schwur! VOLK Befreier, Retter, hoher Held! Rienzi, höre unsern Schwur! Wir schwören dir, so gross und frei soll Roma sein, wie Roma war. Vor Niedrigkeit und Tyrannei sie unser letztes Blut bewahr! Tod und Verderben schwören wir dem Frevler an der Römer Ehr ! Ein neues Volk erstehe dir, wie seine Ahnen gross und hehr! Cecco del Vecchio tritt vor, unter das Volk. CECCO Ihr Römer, sprecht! Nun, da wir frei, wer war s, der uns dazu gemacht? Wer war s, der jeden unter uns belehrte, was Rom sei und was es war? Geschaffen hat er uns zum Volk, drum hört mich an und stimmt mir bei es sei sein Volk und König er! VOLK in wildem Enthusiasmus Rienzi Heil! Der Römer König Heil! ADRIANO für sich Unglücklicher! Wie, sollt er s wagen? Es herrscht grosse Aufregung, die sich, sobald Rienzi beginnt, augenblicklich legt. RIENZI Nicht also! Frei wollt ich euch haben! Die heil ge Kirche herrsche hier, Gesetze gebe ein Senat. Doch wählet ihr zum Schützer mich der Rechte, die dem Volk erkannt, so blickt auf eure Ahnen und nennt mich euren Volkstribun. VOLK, BARONCELLI, CECCO Rienzi, Heil dir, dir Volkstribunen, Hort unsrer Freiheit! Rienzi kniet vor dem Kardinal. KARDINAL Des Heil gen Vaters Segen ruht auf dir, Tribun und Friedensheld! IRENE Heil dir, Rienzi, glorreicher Bruder! ADRIANO hingerissen Und aller Segen folge dir! RIENZI erhebt sich von den Knien Ihr Römer! Nun, so schwöre ich, zu schützen euch und euer Recht! Lang blühe Romas neu Geschlecht! VOLK Befreier, Retter, hoher Held; dir huldigt freier Römer Schwur! VOLK, IRENE, ADRIANO, BARONCELLI, CECCO Wir schwören dir, so gross und frei soll Roma sein, wie Roma war. Vor Niedrigkeit und Tyrannei sie unser letztes Blut bewahr ! Schmach und Verderben schwören wir dem Frevler an der Römer Ehr ! Ein neues Volk erstehe dir, wie seine Ahnen gross und hehr! Der Vorhang fällt. All rights reserved © Maria Fujioka Wagner,Richard/Rienzi/II
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第1幕 (森。前景には岩の洞窟が部分的に見えており、舞台の左手では奥へとつながっており、右手では舞台の4分の3を占めている。自然に穿たれた洞窟の入口が森に向かって開いている。一つの入口は、右手で直接背景へとつながり、より大きなもう一つの入口は舞台袖につながっている。背後の壁に沿って左側には、大きな鍛冶屋のかまどがあり、石造りの自然な形をしている。人工物は、大きなふいごだけで、煙突は自然に岩の天井から突き出ている。きわめて大きな鉄床と、その他の鍛冶道具が置いてある。) 前奏曲と第1場 (ミーメ、ジークフリート) <ミーメ> (短いオーケストラ前奏曲の後に幕が開くと、ミーメが鉄床の傍に腰掛け、苛立ちを募らせながら、剣を金槌で鍛えている。だが、しまいには不機嫌そうに作業をやめる) ひどい苦しみだ!無駄な骨折りだ! わしがこれまで作り上げた最上の剣・・・ 巨人の拳でさえ砕けなかったその剣が、 今わしが剣をこさえている あの小うるさい若造にかかっては、 苦もなく粉々にされてしまう・・・ まるで子供のおもちゃみたいに! (ミーメは不機嫌そうに剣を鉄床の上に放り投げ、やれやれと腰に手をやり、物思いにふけりつつ地面を眺める) あの若造にすら、 壊すことのできない剣はある。 あいつも、ノートゥングの破片は、さすがに砕けなかった。 だから、この破片で剣を作れればいいのだが、 わしの持つ技術では、つなぎ合わせられなかったのだ! もし、あの生意気な若造に、剣を与えてやれさえすれば、 これまで受けた数々の恥辱も、きっと報われるだろうに! (ミーメは天を仰ぎながら、次第に頭を垂れて、物思いにふける) 巨龍ファフナーは、 不気味な森に横たわり、 どすんと巨大な体を乗せて、 ニーベルングの宝を守っている。 だが、少年ジークフリートの力は、 ファフナーの体を打ち斃し、 ニーベルングの指輪を手中にするだろう。 その龍退治を実現するには、たった一つの剣さえあれば良い。 わしの欲望を叶えるためには、 ジークフリートがノートゥングを振るいさえすれば良いのだ。 だが、わしには作れない・・・ その剣が!ノートゥングが! (ミーメは、剣を元の位置に置き、ものすごく不機嫌になって剣に金槌を打ちつける) ひどい苦しみだ!無駄な骨折りだ! わしがこれまで作り上げた最上の剣すら、 龍退治の実行には役立たない! わしがなぜ、こんなに金槌を叩き続けているのか・・・ それは、あの若造に急かされているからだ。 あいつは、こんな剣など、苦もなく粉々にして、 何一つ作れないわしを、散々罵倒するのだ! (すると、ミーメは金槌を取り落とす) (森の野生児のような格好で、銀色の角笛を鎖にかけたジークフリートが、凄まじい勢いで森から帰ってくる。彼は、皮をなめして作った縄を、大きな熊に手綱のようにかけている。ジークフリートは、愉快そうにはしゃぎ回りながら、ミーメに向かって熊を追い立てる) <ジークフリート> ほらほら!かみつけ!かみつけ! 食っちまえ!食っちまえ!しかめっ面の鍛冶屋なんか! (止まらない勢いで大笑いする) (驚きのあまりミーメは剣を取り落とし、かまどの後ろに逃げ込む。ジークフリートはミーメがどこに逃げても、熊を連れて追い回す) <ミーメ> よせ!獣なんか! 一体わしがその熊に、何の用があるって言うんだ? <ジークフリート> 一緒に帰ってきただけさ。 お前をこらしめるために、ちょうどいいと思ってね。 さあ、クマ!ミーメに剣のことを尋ねてみるんだ! <ミーメ> ひえっ!獣はよせ! 武器はできてる。 今日作ったばっかりだ。 <ジークフリート> じゃあ、今日のところは、生かしておいてやる! (ジークフリートは熊の手綱を解き、その手綱で熊の背中を一打ちする) じゃあな!クマ! もう用は済んだよ! (熊は森の中へ走り去って行く) <ミーメ> (ぶるぶる震えながら、かまどの奥から姿を現す) 殺した熊を連れ帰るなら、まだしも分かるが、 なぜ生きたやつなど連れ帰るのだ? <ジークフリート> (大笑いしたあと、笑いをこらえながら、腰掛ける) いい仲間がいないか探していたんだよ。 家に居るよりも、いい仲間をね。 深い深い森の奥で、 ぼくは高らかに、角笛の音を響かせた。 どっかに素敵で愉快な友だちがいないかと、 角笛の響きで探してみたのさ! そしたら草むらから一匹の熊が現れて、 フーッとうなりながら、角笛の音に聞き入っていたので、 ぼくは、これからもっといいやつが見つかるとしても、 お前よりは、よっぽどこの熊が好きになった。 だから、この熊を、丈夫になめした皮を手綱代わりに、 ずるいお前に、剣の質問をさせに連れてきたのさ。 (ジークフリートはさっと立ち上がり、鉄床のほうへと歩み寄る) <ミーメ> (ミーメは、ジークフリートに渡すために剣を持ち上げる) わしは切れ味鋭い武器を作ったばかりだ。 これならお前も満足だろう。 (ミーメは、おびえるように剣を手にするが、ジークフリートは勢いよくそれをつかみ取る) <ジークフリート> 切れ味が良いからって、何の役に立つ! 堅い鋼(はがね)で出来ていなければ! (手で触って、剣を吟味する) なんだい!このでたらめなおもちゃは! こんな弱っちい金釘が、剣だってのかい? (ジークフリートが剣を鉄床の上で粉々に砕くと、周囲に破片が飛び散る。ミーメは驚いて飛びのく) また粉々になっちまった・・・この能無しめ。 お前の頭も粉々にぶち割ってやりたいよ! 大ボラ吹きめ!まだこれ以上ホラを吹くつもりか? お前は話していたよな。巨人族のこと。彼らとの激戦のこと。 勇敢な行為のこと。立派な武器のこと。 ぼくのために武器を作る、剣を鍛えると言って、 ずいぶん自分の腕を自慢して、 すぐにも立派な剣ができるみたいに言っていたじゃないか。 なのに、お前の作ったものを 実際ぼくが手にしてみると、 つかんだだけで、がらくたみたいに潰れてしまう! お前がそんなにもみすぼらしい奴でさえなかったら、 お前の武器で、お前自身を粉々にしてやりたいぐらいだ。 愚かな老いぼれの小びとめ! こんなイヤなことは、もう終わりにさせてくれ! (ジークフリートは、たけり狂いながら、舞台右脇の石造りのベンチに腰掛ける。その間、ミーメは慎重にジークフリートをかわしながら) <ミーメ> 手も付けられぬ荒れ狂いようだな・・・ だがな、恩知らずは、良くないことだぞ! お前みたいなワガママ小僧の願いを、 全て叶えてやれないからと言って、 わしがお前にしてやった良いことまでも、 あっさりと忘れてもらっちゃ困る! 思い出さないかい? わしはお前に「感謝」を教えてやったろう? 昔お前に良くしてあげた者の言うことに、 お前は喜んで従う義務があるということだ。 (ジークフリートは不機嫌そうに顔を壁のほうへ向け、ミーメには背中を向ける) さあ!もう一度聞くんだ! (ミーメは困惑して立ちすくんでいたが、やがて台所のかまどの傍に行く) 何か食べたいんじゃないのか? 串から焼肉を抜いて来ようか? 煮汁は飲まないのか? お前のために煮立てておいたのだが。 (ミーメはジークフリートに食事を差し出すが、ジークフリートは振り向きもせず、汁の入った鍋も、焼いた肉も手で払いのける) <ジークフリート> 肉なんか自分で取る! 汁はお前ひとりで飲め! <ミーメ> (ミーメは傷ついたように立ちすくみ、悲しそうな金切り声で) せっかく愛情を注いでやったのに、その報いがこれか! あんなに面倒を見てあげたのに、その礼がこれか! わしは、おしゃぶりしていた赤ん坊を一から育て、 虫のように小さな体を着物でくるんでやった。 食べ物や飲み物を作ってやり、 まるで自分の肌と同様に、大切に守ってやった。わしがどれほど、お前の成長ぶりを見守っていたことか・・・ 楽に眠れる寝床を作り、 おもちゃと、よく響く角笛とをこしらえてやった。 喜ぶお前を見るために、わしは自ら苦労を買って出た。 お前に知恵がつくよう教育し、 役に立つ知識を授けてやったのだ。 わしが家にいて、あくせく働いている間、 お前は気の向くまま、外を駆け回っていた。 この年取った哀れなわしは、ひたすらお前のためだけに、 苦労を忍び、骨身をすり減らしてきたのだ。 (むせび泣きながら) だが、こんな苦労の代償として、わしが得たものは、 ただ短気な若造にいびられ、憎まれることだったとは! (むせび泣く) (ジークフリートは振り返り、ミーメの目をのぞき込もうとするが、ミーメはジークフリートの視線に感づくと、おずおずと視線を逸らそうとする) <ジークフリート> ミーメ・・・お前はたくさんのことを教えてくれたし、 いくらかは、ぼくも学ぶところはあった。 だが、お前が教えたかった最も肝心なことを、 ぼくは、まるで学び取れなかった。 それは、どうすればお前を好きになれるか、ということさ。 お前が持ってくる食べ物や飲み物に、 ぼくは吐き気しか感じない。 ぐっすり眠れる寝床を用意したと言うが、 かえって眠りが浅くなってしまう。 知恵をつけてやりたいと言うが、 むしろ、何も知らない愚か者でいいんだ。 目を覚まして、お前を見るが早いか、 ぼくにはお前のやること全てが不快になる・・・ お前が、立っても、うろちょろしても、 うなずいても、目配せしても、 ぼくは、こんな奴の首根っこをつかんで、 息の根を止めてやりたくなるんだ! ミーメ、それがお前を好きになろうとした結果さ。 お前が利口者だと言うのなら、どうか教えてくれ。 ぼくがいくら考え抜いても、答えを出せなかったことを。 ぼくはどうして、いつもお前のもとを離れようと 森に駆け込むのに、また帰ってきてしまうんだろう? お前なんかより、森の獣たちのほうが、よっぽど大切なのに・・・。森の木も、鳥も、小川の魚も、 お前なんかより、よっぽど大好きなのに・・・ それなのに、ぼくはなぜここに戻って来てしまうんだろう? 分かっていたら教えてくれ。 <ミーメ> (やや距離を置いて、いかにも親しげにジークフリートに向かい合って座る) そら。お前・・・そのこと一つ取っても、 お前がわしを大事に思っていることは一目瞭然じゃ。 <ジークフリート> (笑い出して) 好きになんかなれるものか。 そんなに簡単に忘れないでくれ! <ミーメ> (思わず後じさりして、また脇の方に腰を下ろして、ジークフリートに向かい合う) そんなことを言うのは、お前が粗野で乱暴なせいだ。 お前も、そろそろ悪さを控えにゃならん年頃だぞ。 いいか・・・若者は、 親の住む場所を慕うものだ。 慕う気持ちこそ、愛なのだ。 つまり、そんなにも、お前はわしを求めているわけだ。 そんなにミーメを愛しているし、 愛さずにはいられないのだ! 親鳥は、ひな鳥のために、 巣に餌を持って帰るものだ・・・ ひな鳥に翼が生えるまではな。 まさにそれと同じことを、 知恵者のミーメは、 子どもにしてやったわけだよ! <ジークフリート> おい、ミーメ、そんなにお前に知恵があるなら、 もう一つだけ教えてくれ! 春になると小鳥は楽しげに歌い、 一羽の鳥が、もう一羽に誘いかける。 それについて、ぼくが尋ねた時、 お前の答えは、こうだった・・・ あれが男と女なのだと。 小鳥たちは、互いに体を寄せ合い、 片時も離れず、 いっしょに巣を作り、 その中で卵を抱く。 ひな鳥が生まれると、 二羽の親鳥は、ひなの世話をする。 そういえば、草むらのシカだって二匹で休んでいるし、 キツネやオオカミのような獣だって、そうしている・・・ 男は食べ物を巣に持ち帰り、 女は子どもに乳を飲ませる。 それを見て、ぼくには、愛とは何かがよく分かった。 だから、決して母親から子ども達を奪ったりはしなかった。 なあ、ミーメ・・・ お前の愛する妻は、一体どこにいるんだ? ぼくが母さんと呼べる女性は、どこにいるんだ? <ミーメ> (怒って) なんだと?バカめ!ああ・・・ここまでバカ者だったとは! お前は、鳥でもキツネでもないじゃないか? <ジークフリート> 「おしゃぶりしてた赤ん坊を、一から育て、 虫のように小さな体を着物でくるんだ」んだろ? じゃあ、その「虫」の場合はどうだったんだ? まさか母親なしで、ひとりでに生まれたわけじゃないだろう? <ミーメ> (困り果てて) いいか・・・わしの言うことを信じるのじゃ。 わしはお前の父と母を兼ねているのだ。 <ジークフリート> ウソをつけ!このペテン師め! 有難いことに、ぼくは気づいたんだ・・・ 子供は、親に似るのだということに。 澄んだ小川のほとりを歩いていると、 木々も獣たちも、 お日さまも雲も、皆あるがままの姿で、 水面(みなも)に、きらきらと映っていた。 その中にぼく自身の姿が見えた時、 ぼくの見かけは、お前とは似ても似つかなかった。 まるで、陽射しにきらめく魚とカエルほどに違っていたが、 魚がカエルから産まれることは、絶対にない! <ミーメ> (ひどく腹立たしげに) 何という、つまらないことを考えるのだ! <ジークフリート> (ますます勢いづいて) そう・・・今やっと分かったぞ。 前から、ずうっと考えがまとまらなかったことが。 なぜぼくは、お前のもとを離れて、 森に駆け込んでも、結局戻って来てしまうのか? (勢いよく立ち上がる) それは、まず、お前に聞く必要があるからだ・・・ ぼくの父さんと母さんが、誰なのかを! <ミーメ> (ジークフリートの問いをかわすように) 父さんだと!?母さんだと!? 何という、くだらない質問だ! <ジークフリート> (ミーメの喉首をつかまえて) じゃあ、こうするしか、 知る手立てはない。 大人しくしていても、何も得られないとすれば! ぼくが反抗するのは、お前のせいだぞ。 言葉では無理だとすれば、 力ずくでも、ならず者の口を割らせねば! さあ、本当のことを言え!けがらわしい奴め! ぼくの父さん母さんは誰なんだ? <ミーメ> (ミーメがようやくうなずき、手でやめろと合図をする。ジークフリートはミーメを放す) わしの命を取ろうってのか! よせ!そんなに知りたいのなら、 わしの知っていることを全部教えてやろう。 ああ・・・何と恩知らずな悪童だ! さあ、よく聞け・・・それでも、お前はわしを嫌う気か!? わしは、お前の父親でも親戚でもない。 それなのに、わしはお前に恩を施しているのだ! お前とは赤の他人なのに、お前の唯一の友となり、 ひとえに同情の念から、お前をここに住まわせているのだ。 こんな結構なお返しを受けるいわれはない! あるいは、感謝を期待するわしがバカなのか? かつて、ある女が、泣きながら、 鬱蒼とした森に横たわっていた。 わしは、その女を助けて、この洞窟に連れて来て、 かまどのそばで暖めてやった。 女は腹の中に赤ん坊を身ごもっていて、 悲しみに暮れながら、ここでその子を産み落とした。 女は、産みの苦しみに、のたうち回り、 わしはできる限りの手助けをした。 だが、苦しみは深すぎた!女は死んだ。 だがジークフリート・・・お前は命拾いしたのだ。 <ジークフリート> (物思わしげに) つまり、ぼくのために、お母さんは死んだんだな・・・? <ミーメ> 女は、お前の世話をわしに委ねた。 わしは喜んで引き受けた。 それからというもの、このミーメ様の努力の数々。 善良なこのわしが、何と苦労を重ねたことか! "”おしゃぶりしていた赤ん坊を 一から育て・・・”" <ジークフリート> もう全てを思い出したんだろう!? さあ、教えてくれ…なぜぼくの名はジークフリートなんだ? <ミーメ> 母親がわしに頼んだのだ・・・ お前をそう名付けるようにとな。 「ジークフリート」と名付ければ、強く美しく育つだろうと。 ”虫のように小さな体を、わしは着物でくるんでやった・・・” <ジークフリート> じゃあ、ぼくの母さんは何て名だったんだ? <ミーメ> 知らん!ほとんど覚えておらん! ”食べ物や飲み物を作ってやり・・・” <ジークフリート> いや、思い出してもらわねば! <ミーメ> 忘れちまったかな?いや・・・待てよ! たしか、ジークリンデだったような気がする。 お前の世話をわしに委ねた女の名は。 ”まるで自分の肌と同様に、大切に守ってやった・・・” <ジークフリート> (ますます急かすように) ならば、ぼくの父さんの名は? <ミーメ> (無愛想に) わしは一度も会ったことがないんだぞ。 <ジークフリート> だが、母さんが、その名を口にしただろう? <ミーメ> お前の母親は言っていた・・・父親は殺された、とな。 だから、父無し子のお前が、わしに委ねられたのだ。 "”わしがどれほど、お前の成長ぶりを見守っていたことか・・・楽に眠れる寝床を作り・・・”" <ジークフリート> やめてくれ!いつもの鳥の子育ての歌なんか! お前の言ったことが信用できる話で、 作り話でないと言うのなら、 何か証拠を見せてくれ! <ミーメ> このうえ、まだ何か証拠が必要だって? <ジークフリート> 耳で聞くだけで信じられるものか。 目で見て初めて信用できる。 お前の話には、何か証拠がないのか? <ミーメ> (しばらく考えた後、真っ二つに割れた剣の破片を持ってくる) これは、お前の母親がわしにくれたのだ。 お前を育てるわしの苦労と支出と手間に対する ささやかな報酬としてな。 見てみろ!この砕けた剣を! お前の母親はこう言った・・・お前の父親は、 最後の戦いで斃れた時、この剣を振るっていたのだ、と。 <ジークフリート> (感動に震えながら) ならば、この破片をぼくのために鋳直してくれ・・・ 立派な剣にして、存分に振り回したいんだ! さあ!急げ!ミーメ! 早くしてくれ。 お前が立派な仕事ができるのなら、 今こそお前の技を見せてくれ! つまらないおもちゃで、ぼくをがっかりさせないでくれ。 この破片だけに望みを置くんだ! もしもお前が怠けて、この破片をうまくくっつけられず、 くだらないことにかまけて、固い鋼(はがね)に直せなければ、卑怯なお前の体は、このぼくが叩き割り、 ぼくが掃除してやることになるぞ! ぼくは決めたんだ! ぼくは、今日のうちに、その剣を手にする! その武器を今日のうちに手に入れるのだ! <ミーメ> (驚いて) その剣で、一体、今日何をしようってんだ? <ジークフリート> この森から、広い世間へ出て行って、 もう二度と戻らないつもりさ! なんて愉快なんだろう・・・自由になれたなら。 もう何もぼくを縛ったり、強制したりするものはない! お前がぼくの父さんでない以上、 ぼくの故郷は、遙か彼方にあるんだ。 ぼくの家は、お前のかまどじゃない。 ぼくの天井は、お前の家の屋根ではない。 魚が川の中を元気に泳ぎ回るように、 スズメが自由に飛び立つように、 ぼくはここから飛び立ち、おさらばするのさ。 風のように、森を飛び越え、 ミーメ、お前なんかには二度と会わないのさ! (ジークフリートは勢いよく森へと走り去って行く) <ミーメ> (極度の不安に駆られて) 待て!おい!どこへ行く? (森の中へと、声を絞って叫ぶ) おい!ジークフリート!ジークフリート!おい! (ミーメは、しばらく驚いた顔で、勢いよく去って行くジークフリートの姿を目で追っていたが、やがて鍛冶仕事に戻ると、鉄床の後ろに腰を下ろす) あいつ、行っちまった!わしは、また、ここに座ってる・・・ 古い悩みの上に、新たな悩みまで加わった。 板挟みもいいところだ・・・! どうしたら、切り抜けられるんだ? どうしたら、あいつをつかまえておけるんだ? ファフナーのねぐらに、あいつを連れて行くにはどうしたらいい?裏切りの鋼の破片をつなぎ合わせるにはどうしたらいい? あの純正な鋼は、どんな暖炉の炎でも燃やせないし、 どんな小びとの金槌も、あの硬さには太刀打ちできない。 (金切り声で) ニーベルングの妬みも、 苦心と汗も、ノートゥングを作る役には立たん。 どうしても、この剣を完成させることができんのだ! (ミーメは絶望し切って、鉄床の後ろの腰掛けの上にくずれ落ちる) 第2場 (さすらい人、ミーメ。さすらい人としてのヴォータンが、洞穴の奥の扉から入ってくる。さすらい人は、丈の長い藍色のマントを羽織り、杖の代わりに槍を手にしている) <さすらい人> お元気かな!利口な鍛冶屋よ! 歩き疲れた客を、 お宅のかまどで休ませてもらえぬか! <ミーメ> (びっくりして飛び上がる) こんな人里離れた森で、一体誰がわしを訪ねて来るのだ? こんな淋しい林の中で、誰がわしを追ってきたのだ? <さすらい人> (きわめてゆっくりとだが、常に一歩ずつ近寄りながら) わしは世間では「さすらい人」と呼ばれている。 ずいぶん長いことさすらってきたものだ。 この大地の表面を、もう何度も行き来したものだ! <ミーメ> それなら、もっと行き来して、 こんな所で休みを取らないでくれ。 世間に「さすらい人」と呼ばれるぐらいなら! <さすらい人> 善良な者たちは、わしを客人として遇し、 多くの者たちが、わしに施し物を恵んでくれる。 だが悪い奴ならば、逆に不幸の到来を恐れねばならんのだ。 <ミーメ> 我が家には、もともと不幸が住みついている・・・ 哀れなわしの不幸を、もっと増やすつもりか? <さすらい人> (ゆっくりとミーメに歩み寄りながら) 深く物事を究めたわしは、多くの認識を手に入れた・・・ だからこそ、多くの者に、大切なことを示し、 心をむしばむ苦悩を 取り払うことができるのだ。 <ミーメ> お前は知恵をめぐらせて追跡し、 何かと探し回っているようだが、 ここでは、追跡する者も、探す者も必要ない。 わしは独りきりでいたいのだ。 気ままな旅人など、さっさと立ち去ってくれ。 <さすらい人> (また少し前に進み出る) 自分の利口さを自惚れている多くの者は、 えてして何が本当に必要なのか知らないものだ。 役に立つ助言を請われれば、 わしが宿代代わりに、知恵を授けてやると言うのに。 <ミーメ> (さすらい人が近づくのを見て、ますます不安になる) 多くの者は無駄な知識ばかり仕入れているが、 わしは、わしにちょうどいいぐらいの知恵を持っている。 (さすらい人は、ついに、かまどの傍にまで達する) わしは、わしの持つ知恵で十分。 これ以上は何も必要ない。 利口なお前にこそ、帰り道を教えてやろうか! <さすらい人> (かまどの傍に腰を下ろす) わしは、このかまどの傍に腰掛け、 わしの首を 知恵比べの担保に差し出そう。 わしの首は、お前のものだ。 もう、お前のものになった以上、 お前の得になることを 何も聞き出せなかったら、 わしの首を代わりに差し出そう。 <ミーメ> (ミーメは、最後のセリフに驚いて、口をあんぐり開けながら、さすらい人を見つめていたが、いまやぶるぶると震え始め、いかにも小心そうに独り言を言う) どうやったら、この風来坊を追い出せるんだ? 何か答えに窮する質問を考え出さねば。 (窮地に追い込まれたかのように、気力を振り絞って) ならば、かまどを貸す代わり、お前の首を担保に取ろう。 無事に首を取り戻せるよう、必死で考えろ! 3つ質問するぞ。 <さすらい人> 3つとも答えてやろうではないか。 <ミーメ> (気持ちを集中させ、考え込む) お前は、この大地の表面を、 もう何度も行き来したと言う! ずいぶん世界をさすらってきたのだと・・・ それならば、ずばり答えてみよ。 大地の底には、いかなる種族が住んでいるのだ? <さすらい人> 地底に住む種族・・・それはニーベルング族だ。 彼らの国は、ニーベルハイムと言い、 住んでいるのは、小さく黒い妖精たちだ。 妖精達の親玉アルベリヒは、かつて支配者として君臨していた!魔力を放つ指輪で強制し、 アルベリヒは、この勤勉な種族を飼い慣らし、 輝くばかりの宝の山を 自らのために積み上げさせた。 アルベリヒの目的は、宝の力で世界を支配することだったのだ。2つ目の質問は何だ?・・・小びとよ。 <ミーメ> (ますます深く考え込みながら) なるほど・・・さすらい人よ・・・ お前は大地のヘソの穴については、よく知っているわけだ。 ならばズバリ答えてみよ。 大地の背とも言うべき地表には、どんな種族が住んでいる? <さすらい人> 地表にでんと居座っているのは、 巨人族だ。 彼らの国は、リーゼンハイム(巨人の住みか)と言う。 ファゾルトとファフナー・・・あの乱暴な紳士どもは、 ニーベルングの権力を嫉み、 莫大な財宝を奪い取り、 ニーベルングの指輪をも手に入れたのだ。 だが、指輪をめぐって兄弟同士で争い、 ファゾルトは打ち殺され、 ファフナーが凶暴な龍の姿に変身して、財宝を守っている。 さて、3つめの質問は何かな? <ミーメ> (ぼうっとしてしまい、うわの空で) 良く知ってるな・・・さすらい人よ・・・ 起伏の激しい地表のことも・・・。 それならば、教えてくれ。 あの雲の彼方の高みには、どんな種族が住んでいる? <さすらい人> 雲の彼方の高みには、神々が棲んでおり、 彼らが集う宮殿の広間は、ヴァルハラと言う。 彼らは、光の妖精とも言うべき者たちで、 光の精の代表(リヒト・アルベリヒ)たるヴォータンが、その一族を率いている。 ヴォータンは、世界樹の神聖な枝から、 槍のつかを伐り出した。 世界樹の幹は枯れてしまうが、槍は枯れることはない。 その槍先で、ヴォータンはこの世界を封じ込めている。 神聖な契約を表す信義のルーネ文字を、 ヴォータンは槍のつかに刻み込んだ。 そして、世界の支配権を掌中に収め、 拳に握るその槍を 振るっているのだ。 ニーベルング族の軍勢も、その槍には屈服し、 巨人族も、その威力に飼い慣らされる。 彼らは皆、その槍の持ち主である強き神に、 永遠に従い続けるのだ。 (さすらい人が、何気ないふうに地面を槍でドンと叩くと、弱い雷鳴が聞こえてくるので、ミーメは仰天する) さあ、どうだ?利口な小びとよ。 わしは、質問の謎解きができたかな? わしの首はつながったかな? <ミーメ> (槍を持つさすらい人の姿をまじまじと見つめた後、今度は激しい不安に襲われて、取り乱したまま鍛冶道具を探すと、臆病そうにそっぽを向く) さすらい人よ・・・お前はもう謎解きもできたし、首もつながった。 だからもう、どこへなりとも行ってくれ! <さすらい人> もっと知って得になることを、 お前は聞くべきだったのだが・・・。 わしの首を賭けた以上、それは保証されていたのにな。 お前は、何が自分に役立つ情報であるかを、 まるで把握していないようだな。 ならば、今度はわしがお前の首を担保に取るぞ。 お前がわしを適当にあしらおうとしたせいで、 わしはかまどで暖を取るために 自分の首を賭けねばならなかった。 だから、賭け事の決まり上、今度はわしの番だ。 3つの質問に答えるのは、そうたやすくはないがな。 さあ、ミーメ、元気を出せ! <ミーメ> (きわめておずおずと、ためらい続けていたが、ついには凄まじい諦めの境地にたどり着き、自分を抑えると) もうわしは故郷を離れて久しい。 母の胎内から転がり落ちてから、 もう久しい。 ヴォータンの眼がわしを照らし、 わしの洞穴を覗き込んだ以上、 わしが母から受け継いだ知恵など、ヴォータンに敵うはずもない。だが、わしにも、幾ばくかの知恵はある! さあ、質問してみよ!さすらい人よ! 何とかして、この小びとの首をつなぐ幸運も、 決して無いとは言えまいて。 <さすらい人> (再びゆっくりと腰を下ろす) では、正直者の小びとよ。 まず1つめの問いに答えてみよ。 ヴォータンが手酷い仕打ちを加えながらも、 その実、最も心から愛しているのは、 どの種族だ? <ミーメ> (元気が出てきて) わしは、勇者達の一族について、ほぼ何も知らぬが、 その問いには答えられる。 ヴェルズング族こそ、ヴォータンが望みをかけた一族で、 たとえ無慈悲な仕打ちをしようとも、 自ら生み出し、こよなく愛した一族なのだ。 ヴェルゼから生まれたジークムントとジークリンデは、 激しい絶望の定めを背負った双子の兄妹。 彼らが産んだのがジークフリート・・・ ヴェルズング族の最強の一粒種だ。 さすらい人よ・・・まずは、わしの首はつながったかな? <さすらい人> (機嫌よく) 何ともみごとに、種族の名前を言い当てたものだ。 なんと利口でずる賢い奴だ!お前というやつは! 1つ目の問いには合格だ。 では、小びとよ・・・2問目に答えてみよ。 賢いニーベルングがジークフリートの面倒を見るのは、 ジークフリートにファフナーを斃させて、 あの指輪を奪い取り、 ニーベルングの宝の持ち主になりたいからだ。 では、ジークフリートが振るう剣の名は、何と言う? ファフナーを打ち殺すために必要な剣は。 <ミーメ> (ミーメは、次第に自分の現状を忘れて、今の話題に夢中になり、嬉しそうに両手をすり合わせる) 誰もがうらやむその剣の名は、ノートゥング。 ヴォータンは、その剣をトネリコの幹に突き刺し、 それを幹から引き抜く男に、 その剣が手に入るようにしたのだ。 最強の勇者さえ誰もできなかったことを、 向う見ずなジークムントだけが成し遂げた。 ジークムントは、闘いの中で、その剣を振るったが、 ヴォータンの槍が剣を打ち砕いた。 こうして、その破片は、賢い鍛冶屋が持っているのだ。 なぜなら、ヴォータンの剣によってのみ、 あの向う見ずで愚かな若造ジークフリートは、 龍を退治できると知っているからだ。 (非常に嬉しそうに) またも、わしの首はつながったようだな。 <さすらい人> (笑いながら) お前は、知者の中の知者だな。 知恵比べでお前に敵う者などいるだろうか? だが小びとのお前が、かくも賢く、 子供っぽい勇者を利用して、 自分自身の目的を果たさせようとしても、 3問目には、ぎくっとするに違いない! さあ、答えよ!知恵ある刀鍛冶よ・・・ その堅い破片をつなぎ合わせて、 名剣ノートゥングを鍛えるのは誰であろう? <ミーメ> (極度に慌てふためいて、飛び上がる) 破片だと!剣だと! ああ、何てこった!目まいがする! どうすればいい? 妙案はないか? いまいましい剣だ!お前を盗んだせいで! わしは、苦痛と苦難にがんじがらめだ! いつまで経っても、鋼は硬いままで、 ハンマーですら曲げられない。 鋲も、はんだも、わしの助けにはならない! (ミーメは狂ったように、手当たり次第に道具を投げつけると、正真正銘の絶望に陥る) 最も熟練した鍛冶屋のわしにすら、妙案が浮かばないとは! わしに作れない以上、 誰に剣を作ることができようか? どこかに奇蹟が転がってるとでもいうのか? <さすらい人> (悠然と、かまどの傍から立ち上がり) お前はわしの求めに応じて3度質問し、 わしも3度、正しい答えを返した。 お前は、遙か彼方のつまらぬことばかり質問して、 自分に直接役立つことは、 全く思いつかなったというわけか。 さて、お前は正気を失ったようだから、わしが答えてやろう。 いっぱい脳味噌が詰まったお前の頭は、もはやわしのものだ! 聴くがいい・・・ファフナーの強力なライバルにして、 今は絶望に沈む小びとよ! 「恐怖を知らない者だけが ノートゥングを新たに鋳直すことができる」のだ。 (ミーメは、目を丸くしてさすらい人を見つめ、さすらい人は戸口へと去っていく) 知恵の詰まったお前の頭は、今日はそのままにしておこう。 「恐怖を学ばなかった者」が、 いずれお前の首を切り落とす時まで待っていてやろう! (さすらい人は、静かに笑いながら顔を背け、素早く森の中へと消え去っていく。ミーメは、まるでもう殺されてしまったかのように、鉄床の後ろの椅子の上にへたり込んでいる) 第3場 (ミーメ、ジークフリート) <ミーメ> (ミーメは陽射しに照らされた森を真っ直ぐに見つめていたが、やがてぶるぶると激しく震え始める) いまいましい光だ! あそこで燃えているのは何だ? ゆらゆら、きらきら、 ちらちら、ざわざわ、 たゆたい、ただよい、 あちらこちら揺らめいているものは、何なんだ? きらっと、ぴかっと、光っているぞ・・・ 赤い陽差しを浴びながら! がやがや、ぶんぶん、ざわざわと、 何が一体、うなるんだ? ごうごう、ぐらぐら、ぱちぱちと、 はぜて、こっちに向かって来るぞ! 森を二つに切り裂いて わしに、ぴったり狙いをつけとる! (ミーメは驚愕のあまり棒立ちになる) 奇怪な口が、わしを八つ裂きにしていく。 大きな龍が、わしを捕らえる! ファフナーだ!ファフナーだ! (ミーメは大声で叫びながら、幅の広い鉄床の後ろに、へたり込む) <ジークフリート> (ジークフリートが、森の茂みの中からいきなり現れるが、まだ舞台の後方にいて、ポキポキ折れる枝で彼の動きが分かるぐらいである。ジークフリートは、そこから呼びかける) おい!この怠け者め! 仕事は終わったのか!? (ジークフリートは洞窟の中に入り、怪訝そうに立ち止まる) さあ!剣はどうなったんだ? 鍛冶屋よ、どこにいるんだ? 逃げちまったのか? おおい!ミーメ!泣き虫ミーメ! どこだ?どこに隠れてるんだ? <ミーメ> (鉄床の陰から、ぼそぼそ声で) お前か?坊主? 今度は一人か? <ジークフリート> (大笑いして) なぜ鉄床の後ろに? おいおい?そんなとこで何を作る気だ? ぼくの剣を研いでいたのかい? <ミーメ> (極度に混乱し、放心し切ったように、姿を現す) 剣?剣だと? どうして、わしに作れるものか? "「恐怖を知らない者だけが ノートゥングを新たに鋳直すことができる」んだぞ。" わしは、それを作るには、余りに賢すぎるのじゃ! <ジークフリート> (激しく) お前はぼくに忠告しようとしてるのか? それとも、ぼくに助言してほしいのか? <ミーメ> (相変わらず混乱かつ放心しつつ) 助言など、どうやって聞き取れよう? 知恵の詰まったこの頭脳を、わしはもう賭けで失ったのだ。 (目の前をじいっと見つめつつ) 首を切られちまった・・・失くしちまった・・・ 「恐怖を学ばなかった者」の手に委ねられてしまった。 <ジークフリート> (物凄い勢いで) ぼくをごまかすつもりか? 逃げるつもりか? <ミーメ> (次第に正気を取り戻しながら) 逃げられるものなら逃げたいよ・・・ 「恐怖」を知っている者が相手でさえあれば! だが、わしは、この子に学ばせられなかった! バカなわしは、唯一わしに役立つことを忘れていたのだ。 わしを愛することすら、 うまく学ばせられなかったのに、 この上、どうやって「恐怖」をこの若造に教えられよう? <ジークフリート> (ミーメをつかんで) おい!手伝ってやろうか? 今日はどんな武器を磨こうってんだ? <ミーメ> ひたすらお前のことのみを心にかけ、 物思いに暮れて、 お前に大事なことを伝える方法を考えていたのだ。 <ジークフリート> (大笑いして) 椅子の真下に潜りながら、 どんな大事なことを考え出したって言うんだ? <ミーメ> (さらに落ち着きを取り戻しながら) わしは、お前のために「恐怖」を学んだのだ。 愚かなお前に教えてやろうと思ってな。 <ジークフリート> (落ち着きながらも、首をひねりながら) 「恐怖」って何だい? <ミーメ> そんなことすらまだ知らないくせに、 この森を離れて、 広い世間に飛び出すつもりか? 最強の剣とて何の役に立つだろう? お前が「恐怖」を知らないならば。 <ジークフリート> (いらいらして) またインチキな話じゃないだろうな? <ミーメ> (ますます親しげにジークフリートにすり寄りながら) わしは、お前の母親に成り代わって話すのじゃ。 今こそ約束を果たす時じゃ。 お前が「恐怖」を学ばぬまでは、 策略渦巻く世間に、お前を送り出すわけにはいかぬ・・・ <ジークフリート> (激しく) 「恐怖」とは技なのか? ぼくの知らない技なのか? 早く言え!一体「恐怖」とは何だ? <ミーメ> お前にはこんな体験はないかい? 真っ暗な森の中で、暗い場所に夕べの光がともる時、 がやがや、ぶんぶん、ざわざわと、 激しい音がごうごううなり、 鬼火がゆらゆらと飛び交い、 ぶわんぶわんと雑音が体を取り巻いて高まり、 体の隅々を、ゾクッとするようなものが 走って行くのを感じたことはないかい? カッカとしたり、ヒヤリとするものに、体が揺さぶられ、 胸の中がバクバクふるえ、 心臓が早鐘を打ち、飛び出そうになったことはないかい? もし、まだ感じたことがないならば、 お前は「恐怖」とは縁が無かったということだ。 <ジークフリート> (考え込むように) 何とも奇妙な話だなあ! ぼくの心臓は、いつもガッチリしっかりしてる。 ゾクゾクするとか、 カッカするとか、ヒヤヒヤするとか、 熱くなるとか、揺れるとか、 早鐘のように打つとか、バクバクするとか、 そんな震える思いがあるなら、喜んで経験してみたいよ。 なんだか楽しげでワクワクする話じゃないか! だが、ミーメ、どうやってぼくに教えてくれるんだ? 臆病ミーメよ・・・どうやって、ぼくの先生になるつもりだ? <ミーメ> わしについて来さえすれば、お前をうまく導いてやる。 わしはじっくり考えて、その方法を見い出したのだ。 わしは、邪悪な龍を知っている。 もう大勢の首を絞め、丸呑みにしてきた奴だ。 その巨龍ファフナーが、お前に恐怖を教えるから、 わしと一緒にファフナーのねぐらまで行くのだ。 <ジークフリート> どこがそいつのねぐらなんだ? <ミーメ> ナイトヘーレ(嫉妬の洞窟)と呼ばれる場所だ。 東のほうの、森の外れだ。 <ジークフリート> するとそこからは世間も遠くないな? <ミーメ> 世間は、ナイトヘーレのすぐ近くだ。 <ジークフリート> それなら、ぼくを連れて行ってくれ。 そこで恐怖を学んだら、 そのまま世間へひとっ飛びだ! さあ、早く!剣を作れ。 ぼくが世間で振り回すための剣を。 <ミーメ> 剣だと?ああ、何てこった! <ジークフリート> 早く鍛冶場に行くんだ! 作った物を出してみろ! <ミーメ> いまいましい剣め! わしには、つなぎ方が分からんのだ。 いかなる小びとの力も、 この剣の頑固な魔力を思いのままにできないのだ。 むしろ恐怖を知らぬ者のほうが、 その技を見い出すに違いない。 <ジークフリート> 怠け者が、うまい言い訳を見つけたもんだ。 仕事ができないことを認めりゃいいのに、 また屁理屈をこねて、嘘をつきやがって! 剣の破片を持って来い! 仕事できないクズは去れ! (かまどに向かって進みながら) ぼくの父さんの剣は、ぼくにこそふさわしい。 ぼく自身が剣を鍛えるぞ! (ジークフリートは、ミーメの道具を手当たり次第に投げ散らかしながら、物凄い勢いで仕事にとりかかる) <ミーメ> もしも、これまで熱心に、鍛冶の技術を習っていたら、 お前にも、うまく作れたかも知れない。 だが、いつもわしの教えを聞いていなかったお前に、 今さら何が作れるというのだ? <ジークフリート> そもそも先生にすら、できないんだろう? ならば、先生の言いつけに従っていた弟子に、 できるはずがあるかい? (ジークフリートはミーメの鼻をつねる) さあ、さっさと行っちまえ。 もう口を挟むな。 でなきゃ、お前も火の中にくべ込むぞ! (ジークフリートは、大量の石炭をかまどの上に積み上げ、炎を絶やさないようにしておく。その一方で、彼は剣の破片を万力に挟んで、ばらばらの金属くずに削る) <ミーメ> (少し脇のほうに腰掛けていたミーメは、仕事をするジークフリートを眺めている) お前は一体何をやっとるんじゃ? はんだを使うか? 糊は、もう煮ておいてあるからな。 <ジークフリート> 糊なんて! そんなものは必要ない。 糊で貼りあわせた剣などあるか! <ミーメ> やすられたものを、またやすりにかけ、 すりつぶしたものを、またすりつぶす・・・ どうしてそこまで、お前は剣をバラバラにしたいのだ? <ジークフリート> 剣を金屑にしてみたいんだ。 真っ二つに割れた剣を、ぼくはそうしてみたいんだ。 (ジークフリートは、きわめて熱心に、破片を削り続ける) <ミーメ> (独り言で) この場では、利口者など役に立たないことは はっきりしている。 愚か者に役立つのは、そのバカさ加減だけだ! あいつときたら・・・何と凄まじい立ち回りようだ! 剣の姿はもうあらかた消えたというのに、 蒸し暑くも何ともないらしい! (ジークフリートは、かまどの炎を、きわめて明るく燃え立たせる) もはやわしも、洞窟や森と同じような年齢になったが、こんな凄い見ものは、生まれて初めてだ! (ジークフリートが、一心不乱に集中して、剣の破片を削って粉々にしている傍で、ミーメはますます隅の方へ引っ込み、そこに腰掛ける) 剣は、うまく行きそうだな。 わしもいい勉強をしたよ・・・ 恐怖を知らないあいつなら、完璧にこなしてしまうだろう。 さっきのさすらい人には、それが見えていたんだ! じゃあ、わしはどうやってわしの首を守ればいい? ファフナーが恐怖を教えねば、 わしはあの生意気な若造に首を落とされちまう! (不安が昂じて飛び上がり、しゃがんで頭を抱える) ああ・・・わしは何と哀れなのだ! だからと言って、あの若造が恐怖を学んでしまったら、 他に龍退治ができる者がいるか? 誰がわしに指輪をもたらすのだ? 何という忌わしい、板挟み! もはや逃れる術はない・・・もし、この怖れ知らずを、 わし自身が操る手段がないならば。 <ジークフリート> (ジークフリートは破片を削り終わって、るつぼの中に入れ、かまどの炎にかける) おい、ミーメ!急げ! ぼくが今細かく砕いた剣は、 何という名前なんだ? <ミーメ> (ミーメはびくっとして、ジークフリートのほうに振り向く) 誰もがうらやむこの剣の名は、ノートゥング・・・ 昔お前の母親が、わしにそう話していたのだ。 <ジークフリート> (次のセリフを歌いながら、ふいごを使って炎を燃え立たせる) ノートゥング!ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ! どうして、お前は砕けてしまったのだ? 今、ぼくは、ぴかぴか輝くお前の姿を金屑にし、 その金屑をるつぼで煮ている。 ホホー!ホホー!ホーハイ!ホーハイ!ホホー! 吹け吹け!ふいご!吹きあげろ!炎を! 森の奥深く、一本の木が育っていたが、 ぼくはその木を切り倒した。 その褐色のトネリコの木を、ぼくは燃やして炭にした。 今、その炭が、かまどの前に積み上がっている。 ホホー!ホホー!ホハイ!ホハイ!ホホー! 吹け吹け!ふいご!吹きあげろ!炎を! その木炭が、なんと勢いよく燃えることか! なんと明るく気高く燃え上がることか! 火花をパチパチ吹き出しながら。 ホハイ!ホハイ!ホハーイ! 鋼の姿が消えていく。 ホホー!ホホー!ホハイ!ホハイ!ホホー! 吹け吹け!ふいご!吹きあげろ!炎を! <ミーメ> (離れた所に腰掛けながら、ずっと独り言で) あいつは剣を作り上げ、 きっとファフナーを斃すだろう。 わしには、その光景がありありと見える。 財宝も指輪も、あいつはすぐに奪い取るだろう・・・ わしのものにするには、どうすればいいのだ? 何とか知恵と策略をめぐらして、わしが二つとも奪い取り、 この首を守る手立てはないものか。 <ジークフリート> (ふいごを踏みながら、もう一度) ホホー!ホホー!ホーハイ!ホーハイ!ホホー! <ミーメ> (舞台の前に出てきて、独り言で) 龍との戦いの後、あいつは疲れ切って、 飲み物を飲んで、体の疲れを癒そうとするはずだ・・・ だから、わしは、これまで集めた薬草のエキスで、 あいつに飲ませる飲み物を、煮立てておこう。 わずか数滴飲むだけで、 あいつは気を失って眠り込むはず。 そしたらわしは、 あいつが手に入れたあいつ自身の武器で、 さっさとあいつを始末して、 指輪と財宝を手に入れるのだ。 (ミーメは嬉しそうに両手を揉み合わせる) おい!賢いさすらい人よ! これでも、わしをバカと言う気か? どんなものだい?わしの知恵は? 妙案を見つけて安堵した、このわしの知恵は? <ジークフリート> ノートゥング!ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ! 鋼の姿は、見えなくなった! お前の汗の中に、とろけてしまった。 (ジークフリートは、るつぼの中の灼熱の液体を、剣の形をした金型に流し込み、頭上に高々と掲げる) もうすぐ、ぼくの剣にして、振り回してやるからな! (ジークフリートが満杯になった金型を水桶に突っ込むと、冷やされてシューッと言う大きな音がして、水蒸気が立ち込める) 炎の川が、水の中を流れると、 灼熱の怒りがシューッと湯気を立てる。 あんなに熱い流れだったが、 もう水に冷やされて、流れない。 もうカチンコチンに固まって、 堅固な鋼となってしまった。 さあ!お前から熱い血が流れる日は近いぞ! (ジークフリートは鋼を燃え上がるかまどの中に突っ込み、凄まじい力でふいごを引っ張ってくる) さあ、もう一度、汗をかけ。 ぼくがお前を鍛えるぞ。 ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ! (ミーメは嬉しそうにはね起きる。様々な容器を取り出し、中に入った香辛料や薬草を鍋にぶちまけ、かまどの火に、鍋をかけようとする。ジークフリートは、かまどの反対側で慎重に鍋を火にかけるミーメを、仕事しながら見つめる。) あのうすのろは、 あんな鍋で何を作ってるんだ? ぼくが鋼を鍛えている間に、 お前は煎じ汁でも作る気かい? <ミーメ> 鍛冶屋失格なのじゃ・・・わしは。 師匠が小僧に教わるとあっては・・・。 年寄りの技が通用しないならば、 せめて料理人として、若者に仕えたいのだ。 鉄が溶けて、粥になってしまうこのご時世・・・ わしは、卵を溶かして、煎じ汁にするしかないのじゃ。 (ミーメは、煮物をし続ける) <ジークフリート> 刀鍛冶のミーメが、 今は、料理の修行中か・・・。 もう鍛冶なんぞ面白くないだろうからな。 しかし、あいつの剣も、ぼくはみんな粉々にしちまった。 あいつが料理するものも、食べてなんかやるものか! (ジークフリートは、続くセリフの間に、金型を炎の中から引き出す。そして金型を壊し、赤々と燃える鋼を金型の上に真っ直ぐに置く) ミーメはぼくを、「恐怖」を学ばせる旅に、 連れて行こうと言う。 誰か遠くにいる奴が、それを教えてくれるはずだと言う。 結局、どんなに頑張っても、 あいつはぼくに恐怖を教えてくれなかったわけだ。 あいつは、あらゆる点で能無しのままだ! (剣を鍛えながら) ホホー!ホホー!ホハーイ! さあ、ハンマーよ!堅い剣を作り上げろ! ホホー!ハハーイ!ホホー!ハハーイ! 昔お前の青白い刀身に血が塗られ、 鮮血がしたたって、お前を深紅に染めた時・・・ お前は冷たい笑いを浮かべ、 涼しい顔で、血のぬくもりを舐めただろう! ハイアホー!ハハー!ハハーイアハー! 今、お前は、灼熱の中で赤く燃え立ち、 固まらぬまま、ハンマーで形を変えられていく。 お前が怒って火花を散らせば散らすほど、 もろいお前は、ぼくの意のままに姿を変えていくのだ! ハイアホー!ハイアホー!ハイアホホホ!ハハーイ! <ミーメ> (独り言で) ジークフリートは、切れ味鋭い剣を作り上げ、 小びと族の敵ファフナーを斃す。 一方、わしは、騙し薬を煮立てて、 ファフナーを斃したジークフリートを捕らえる。 この謀略が成功しますように! わしが当然受けるべき報いが、わしに微笑みかけますように! (ミーメは、ジークフリートの次のセリフの間、鍋の中身を一本の瓶に移し替える作業に取りかかる) <ジークフリート> ホホー!ホホー!ハハーイ! さあ、ハンマーよ!堅い剣を作り上げろ! ホホー!ハハーイ!ハハーイ!ホホー! 愉快な火花を見ていると、こっちも嬉しくなっちまう。 お前の怒りなど、勇敢な者を元気づけるだけだぞ。 お前がどんなに恨みと怒りをぶつけてきても、 ぼくには、楽しそうな笑いにしか見えないぞ! ハイアホー!ハハー!ハハイアハー! さて、もう灼熱とハンマーは楽しんだ。 何度も強く叩いて、お前をぶちのめした。 だからもう、赤っ恥など振り捨てて、 できるだけ、冷たく、堅くなれ。 ハイアホー!ハイアホー!ハイアホホホ!ハイアハー! (ジークフリートは、鋼を振り上げ、水桶に突っ込むと、シューッという音に大笑いする。ジークフリートが、鍛え上げられた刀身を剣のつかに取り付けている間、ミーメは瓶を持ちながら舞台前方をうろちょろする) <ミーメ> 兄が作った あの輝かしい指輪・・・ 全てを意のままにする力を、兄が魔力で封じ込め、 世界の支配者を作り出す純金の指輪・・・ その指輪を、わしはもはや手に入れたも同然じゃ! このわしが、あの指輪を所有するのだ! (ジークフリートが小さなハンマーで作業を続け、剣を磨き、やすりをかけている間、ミーメはこみ上げる喜びを抑えられないように、小走りにうろつく) かつてわしを支配したアルベリヒさえも、 わしは小びとの召使いとしてやるのだ。 ニーベルングの王として降りて行き、 このわしに、ニーベルングの全軍勢を従わせてやるのだ! さげすまれていた小びとのわしが、今度は崇められる! 神も勇者も、宝のもとに殺到する。 (ますます活発な身動きで) わしのうなずきに、世界はひれ伏し、 わしの怒りに、世界は震える! もはや、ミーメには思い悩むことなど何もない。 ミーメの代役が、永遠の宝をもたらすのだ。 ミーメ・・・勇敢なミーメ・・・そのミーメが王となる。 小びと達の王になり、全世界の支配者にもなるのだ! おお、ミーメ!何という幸運だ! こんなことが予想できたか? <ジークフリート> (ミーメの歌の最後の楽節の間、 ジークフリートは最後にハンマーを連打し、 剣のつかの鋲を平らにしていたが、今や剣をつかんで) ノートゥング!ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ! 今再びお前は、つかに戻った。 真っ二つになったお前を、ぼくは一つに戻してやった。 もうお前は、二度と砕け散ることはない。 父さんが死んだときに砕けた鋼を、 息子のぼくが、新たに鋳直してやったのだ。 さあ、明るい輝きをきらめかせ、 固く鋭い剣の切れ味を試すのだ。 (目の前で剣を振り回しながら) ノートゥング!ノートゥング!誰もがうらやむ剣よ! ぼくは、お前の命を再び目覚めさせたのだ。 死んでバラバラの破片となっていたお前だが、 今はまた、血気盛んに、気高く輝いている! お前の輝きを、盗賊どもに見せてやれ! 嘘つきをぶちのめし、悪者を倒せ! さあ、見るがいい!鍛冶屋のミーメ! (ジークフリートは剣を振り上げて) ジークフリートの剣の切れ味を! (ジークフリートが鉄床に切りかかると、鉄床は上から下まで真っ二つに割れ、バキッと大きな音を立てて倒れる。それに驚いて、有頂天のあまり椅子にもたれていたミーメは、椅子ごと倒れてしまう。ジークフリートは、喜びの声を上げて、剣を高々と振り上げる。幕が下りる) ERSTER AUFZUG Wald. Den Vordergrund bildet ein Teil einer Felsenhöhle, die sich links tiefer nach innen zieht, nach rechts aber gegen drei Vierteile der Bühne einnimmt. Zwei natürlich gebildete Eingänge stehen dem Walde zu offen der eine nach rechts, unmittelbar im Hintergrunde, der andere, breitere, ebenda seitwärts. An der Hinterwand, nach links zu, steht ein grosser Schmiedeherd, aus Felsstücken natürlich geformt; künstlich ist nur der grosse Blasebalg die rohe Esse geht - ebenfalls natürlich - durch das Felsendach hinauf. Ein sehr grosser Amboss und andre Schmiedegerätschaften VORSPIEL UND ERSTE SZENE Mime, Siegfried MIME sitzt, als der Vorhang nach einem kurzen Orchestervorspiel aufgeht, am Ambosse und hämmert mit wachsender Unruhe an einem Schwerte endlich hält er unmutig ein Zwangvolle Plage! Müh ohne Zweck! Das beste Schwert, das je ich geschweisst, in der Riesen Fäusten hielte es fest; doch dem ich s geschmiedet, der schmähliche Knabe, er knickt und schmeisst es entzwei, als schüf ich Kindergeschmeid! Mime wirft das Schwert unmutig auf den Amboss, stemmt die Arme ein und blickt sinnend zu Boden Es gibt ein Schwert, das er nicht zerschwänge Notungs Trümmer zertrotzt er mir nicht, könnt ich die starken Stücke schweissen, die meine Kunst nicht zu kitten weiss! Könnt ich s dem Kühnen schmieden, meiner Schmach erlangt ich da Lohn! Er sinkt tiefer zurück und neigt sinnend das Haupt Fafner, der wilde Wurm, lagert im finstren Wald; mit des furchtbaren Leibes Wucht der Niblungen Hort hütet er dort. Siegfrieds kindischer Kraft erläge wohl Fafners Leib des Niblungen Ring erränge er mir. Nur ein Schwert taugt zu der Tat; nur Notung nützt meinem Neid, wenn Siegfried sehrend ihn schwingt und ich kann s nicht schweissen, Notung, das Schwert! Er hat das Schwert wieder zurechtgelegt und hämmert in höchstem Unmut daran weiter Zwangvolle Plage! Müh ohne Zweck! Das beste Schwert, das je ich geschweisst, nie taugt es je zu der einzigen Tat! Ich tappre und hämmre nur, weil der Knabe es heischt er knickt und schmeisst es entzwei, und schmäht doch, schmied ich ihm nicht! Er lässt den Hammer fallen Siegfried, in wilder Waldkleidung, mit einem silbernen Horn an einer Kette, kommt mit jähem Ungestüm aus dem Walde herein; er hat einen grossen Bären mit einen Bastseile gezäumt und treibt diesen mit lustigem Übermute gegen Mime an SIEGFRIED Hoiho! Hoiho! Hau ein! Hau ein! Friss ihn! Friss ihn! Den Fratzenschmied! Er lacht unbändig Mimen entsinkt vor Schreck das Schwert; er flüchtet hinter den Herd; Siegfried treibt ihm den Bären überall nach MIME Fort mit dem Tier! Was taugt mir der Bär? SIEGFRIED Zu zwei komm ich, dich besser zu zwicken Brauner, frag nach dem Schwert! MIME He! Lass das Wild! Dort liegt die Waffe fertig fegt ich sie heut . SIEGFRIED So fährst du heute noch heil! Er löst dem Bären den Zaum und gibt ihm damit einen Schlag auf den Rücken Lauf , Brauner! Dich brauch ich nicht mehr! Der Bär läuft in den Wald zurück MIME kommt zitternd hinter dem Herde hervor Wohl leid ich s gern, erlegst du Bären was bringst du lebend die braunen heim? SIEGFRIED setzt sich, um sich vom Lachen zu erholen Nach bessrem Gesellen sucht ich, als daheim mir einer sitzt; im tiefen Walde mein Horn liess ich hallend da ertönen ob sich froh mir gesellte ein guter Freund, das frug ich mit dem Getön ! Aus dem Busche kam ein Bär, der hörte mir brummend zu; er gefiel mir besser als du, doch bessre fänd ich wohl noch! Mit dem zähen Baste zäumt ich ihn da, dich, Schelm, nach dem Schwerte zu fragen. Er springt auf und geht auf den Amboss zu MIME nimmt das Schwert auf, um es Siegfried zu reichen Ich schuf die Waffe scharf, ihrer Schneide wirst du dich freun. Er hält das Schwert ängstlich in der Hand fest, das Siegfried ihm heftig entwindet SIEGFRIED Was frommt seine helle Schneide, ist der Stahl nicht hart und fest! das Schwert mit der Hand prüfend Hei! Was ist das für müss ger Tand! Den schwachen Stift nennst du ein Schwert? Er zerschlägt es auf dem Amboss, dass die Stücken ringsum fliegen; Mime weicht erschrocken aus Da hast du die Stücken, schändlicher Stümper hätt ich am Schädel dir sie zerschlagen! Soll mich der Prahler länger noch prellen? Schwatzt mir von Riesen und rüstigen Kämpfen, von kühnen Taten und tüchtiger Wehr; will Waffen mir schmieden, Schwerte schaffen; rühmt seine Kunst, als könnt er was Rechts nehm ich zur Hand nun, was er gehämmert, mit einem Griff zergreif ich den Quark! Wär mir nicht schier zu schäbig der Wicht, ich zerschmiedet ihn selbst mit seinem Geschmeid, den alten albernen Alp! Des Ärgers dann hätt ich ein End ! Siegfried wirft sich wütend auf eine Steinbank zur Seite rechts. Mime ist ihm immer vorsichtig ausgewichen MIME Nun tobst du wieder wie toll dein Undank, traun, ist arg! Mach ich dem bösen Buben nicht alles gleich zu best, was ich ihm Gutes schuf, vergisst er gar zu schnell! Willst du denn nie gedenken, was ich dich lehrt vom Danke? Dem sollst du willig gehorchen, der je sich wohl dir erwies. Siegfried wendet sich unmutig um, mit dem Gesicht nach der Wand, so dass er Mime den Rücken kehrt Das willst du wieder nicht hören! Er steht verlegen; dann geht er in die Küche am Herd Doch speisen magst du wohl? Vom Spiesse bring ich den Braten versuchtest du gern den Sud? Für dich sott ich ihn gar. Er bietet Siegfried Speise hin; dieser, ohne sich umzuwenden, schmeisst ihm Topf und Braten aus der Hand SIEGFRIED Braten briet ich mir selbst deinen Sudel sauf allein! MIME stellt sich empfindlich. Mit kläglich kreischender Stimme Das ist nun der Liebe schlimmer Lohn! Das der Sorgen schmählicher Sold! Als zullendes Kind zog ich dich auf, wärmte mit Kleiden den kleinen Wurm Speise und Trank trug ich dir zu, hütete dich wie die eigne Haut. Und wie du erwuchsest, wartet ich dein; dein Lager schuf ich, dass leicht du schliefst. Dir schmiedet ich Tand und ein tönend Horn; dich zu erfreun, müht ich mich froh mit klugem Rate riet ich dir klug, mit lichtem Wissen lehrt ich dich Witz. Sitz ich daheim in Fleiss und Schweiss, nach Herzenslust schweifst du umher für dich nur in Plage, in Pein nur für dich verzehr ich mich alter, armer Zwerg! schluchzend Und aller Lasten ist das nun mein Lohn, dass der hastige Knabe mich quält und hasst! schluchzend Siegfried hat sich wieder umgewendet und ruhig in Mimes Blick geforscht. Mime begegnet Siegfrieds Blick und sucht den seinigen scheu zu bergen SIEGFRIED Vieles lehrtest du, Mime, und manches lernt ich von dir; doch was du am liebsten mich lehrtest, zu lernen gelang mir nie wie ich dich leiden könnt . Trägst du mir Trank und Speise herbei, der Ekel speist mich allein; schaffst du ein leichtes Lager zum Schlaf, der Schlummer wird mir da schwer; willst du mich weisen, witzig zu sein, gern bleib ich taub und dumm. Seh ich dir erst mit den Augen zu, zu übel erkenn ich, was alles du tust seh ich dich stehn, gangeln und gehn, knicken und nicken, mit den Augen zwicken beim Genick möcht ich den Nicker packen, den Garaus geben dem garst gen Zwicker! So lernt ich, Mime, dich leiden. Bist du nun weise, so hilf mir wissen, worüber umsonst ich sann in den Wald lauf ich, dich zu verlassen, wie kommt das, kehr ich zurück? Alle Tiere sind mir teurer als du Baum und Vogel, die Fische im Bach, lieber mag ich sie leiden als dich wie kommt das nun, kehr ich zurück? Bist du klug, so tu mir s kund. MIME setzt sich in einiger Entfernung ihm traulich gegenüber Mein Kind, das lehrt dich kennen, wie lieb ich am Herzen dir lieg . SIEGFRIED lachend Ich kann dich ja nicht leiden, vergiss das nicht so leicht! MIME fährt zurück und setzt sich wieder abseits, Siegfried gegenüber Des ist deine Wildheit schuld, die du, Böser, bänd gen sollst. Jammernd verlangen Junge nach ihrer Alten Nest; Liebe ist das Verlangen; so lechzest du auch nach mir, so liebst du auch deinen Mime, so musst du ihn lieben! Was dem Vögelein ist der Vogel, wenn er im Nest es nährt eh das flügge mag fliegen das ist dir kind schem Spross der kundig sorgende Mime, das muss er dir sein! SIEGFRIED Ei, Mime, bist du so witzig, so lass mich eines noch wissen! Es sangen die Vöglein so selig im Lenz, das eine lockte das andre du sagtest selbst, da ich s wissen wollt , das wären Männchen und Weibchen. Sie kosten so lieblich, und liessen sich nicht; sie bauten ein Nest und brüteten drin da flatterte junges Geflügel auf, und beide pflegten der Brut. So ruhten im Busch auch Rehe gepaart, selbst wilde Füchse und Wölfe Nahrung brachte zum Neste das Männchen, das Weibchen säugte die Welpen. Da lernt ich wohl, was Liebe sei der Mutter entwandt ich die Welpen nie. Wo hast du nun, Mime, dein minniges Weibchen, dass ich es Mutter nenne? MIME ärgerlich Was ist dir, Tor? Ach, bist du dumm! Bist doch weder Vogel noch Fuchs? SIEGFRIED Das zullende Kind zogest du auf, wärmtest mit Kleiden den kleinen Wurm wie kam dir aber der kindische Wurm? Du machtest wohl gar ohne Mutter mich? MIME in grosser Verlegenheit Glauben sollst du, was ich dir sage ich bin dir Vater und Mutter zugleich. SIEGFRIED Das lügst du, garstiger Gauch! Wie die Jungen den Alten gleichen, das hab ich mir glücklich ersehn. Nun kam ich zum klaren Bach da erspäht ich die Bäum und Tier im Spiegel; Sonn und Wolken, wie sie nur sind, im Glitzer erschienen sie gleich. Da sah ich denn auch mein eigen Bild; ganz anders als du dünkt ich mir da so glich wohl der Kröte ein glänzender Fisch; doch kroch nie ein Fisch aus der Kröte! MIME höchst ärgerlich Gräulichen Unsinn kramst du da aus! SIEGFRIED immer lebendiger Siehst du, nun fällt auch selbst mir ein, was zuvor umsonst ich besann wenn zum Wald ich laufe, dich zu verlassen, wie das kommt, kehr ich doch heim? er springt auf Von dir erst muss ich erfahren, wer Vater und Mutter mir sei! MIME weicht ihm aus Was Vater! Was Mutter! Müssige Frage! SIEGFRIED packt ihn bei der Kehle So muss ich dich fassen, um was zu wissen gutwillig erfahr ich doch nichts! So musst ich alles ab dir trotzen kaum das Reden hätt ich erraten, entwandt ich s mit Gewalt nicht dem Schuft! Heraus damit, räudiger Kerl! Wer ist mir Vater und Mutter? MIME nachdem er mit dem Kopfe genickt und mit den Händen gewinkt, ist von Siegfried losgelassen worden Ans Leben gehst du mir schier! Nun lass! Was zu wissen dich geizt, erfahr es, ganz wie ich s weiss. O undankbares, arges Kind! Jetzt hör , wofür du mich hassest! Nicht bin ich Vater noch Vetter dir, und dennoch verdankst du mir dich! Ganz fremd bist du mir, dem einzigen Freund; aus Erbarmen allein barg ich dich hier nun hab ich lieblichen Lohn! Was verhofft ich Tor mir auch Dank? Einst lag wimmernd ein Weib da draussen im wilden Wald zur Höhle half ich ihr her, am warmen Herd sie zu hüten. Ein Kind trug sie im Schosse; traurig gebar sie s hier; sie wand sich hin und her, ich half, so gut ich konnt . Gross war die Not! Sie starb, doch Siegfried, der genas. SIEGFRIED sinnend So starb meine Mutter an mir? MIME Meinem Schutz übergab sie dich ich schenkt ihn gern dem Kind. Was hat sich Mime gemüht, was gab sich der Gute für Not! "Als zullendes Kind zog ich dich auf...." SIEGFRIED Mich dünkt, des gedachtest du schon! Jetzt sag woher heiss ich Siegfried? MIME So hiess mich die Mutter, möcht ich dich heissen als "Siegfried" würdest du stark und schön. "Ich wärmte mit Kleiden den kleinen Wurm...." SIEGFRIED Nun melde, wie hiess meine Mutter? MIME Das weiss ich wahrlich kaum! "Speise und Trank trug ich dir zu...." SIEGFRIED Den Namen sollst du mir nennen! MIME Entfiel er mir wohl? Doch halt! Sieglinde mochte sie heissen, die dich in Sorge mir gab. "Ich hütete dich wie die eigne Haut...." SIEGFRIED immer dringender Dann frag ich, wie hiess mein Vater? MIME barsch Den hab ich nie gesehn. SIEGFRIED Doch die Mutter nannte den Namen? MIME Erschlagen sei er, das sagte sie nur; dich Vaterlosen befahl sie mir da. "Und wie du erwuchsest, wartet ich dein; dein Lager schuf ich, dass leicht du schliefst...." SIEGFRIED Still mit dem alten Starenlied! Soll ich der Kunde glauben, hast du mir nichts gelogen, so lass mich Zeichen sehn! MIME Was soll dir s noch bezeugen? SIEGFRIED Dir glaub ich nicht mit dem Ohr , dir glaub ich nur mit dem Aug welch Zeichen zeugt für dich? MIME holt nach einigem Besinnen die zwei Stücke eines zerschlagenen Schwerts herbei Das gab mir deine Mutter für Mühe, Kost und Pflege liess sie s als schwachen Lohn. Sieh her, ein zerbrochnes Schwert! Dein Vater, sagte sie, führt es, als im letzten Kampf er erlag. SIEGFRIED begeistert Und diese Stücke sollst du mir schmieden dann schwing ich ein rechtes Schwert! Auf! Eile dich, Mime! Mühe dich rasch; kannst du was Rechts, nun zeig deine Kunst! Täusche mich nicht mit schlechtem Tand den Trümmern allein trau ich was zu! Find ich dich faul, fügst du sie schlecht, flickst du mit Flausen den festen Stahl, dir Feigem fahr ich zu Leib , das Fegen lernst du von mir! Denn heute noch, schwör ich, will ich das Schwert; die Waffe gewinn ich noch heut ! MIME erschrocken Was willst du noch heut mit dem Schwert? SIEGFRIED Aus dem Wald fort in die Welt ziehn nimmer kehr ich zurück! Wie ich froh bin, dass ich frei ward, nichts mich bindet und zwingt! Mein Vater bist du nicht; in der Ferne bin ich heim; dein Herd ist nicht mein Haus, meine Decke nicht dein Dach. Wie der Fisch froh in der Flut schwimmt, wie der Fink frei sich davon schwingt flieg ich von hier, flute davon, wie der Wind übern Wald weh ich dahin, dich, Mime, nie wieder zu sehn! Er stürmt in den Wald fort MIME in höchster Angst Halte! Halte! Wohin? Er ruft mit der grössten Anstrengung in den Wald He! Siegfried! Siegfried! He! Er sieht dem Fortstürmenden eine Weile staunend nach; dann kehrt er in die Schmiede zurück und setzt sich hinter den Amboss Da stürmt er hin! Nun sitz ich da zur alten Not hab ich die neue; vernagelt bin ich nun ganz! - Wie helf ich mir jetzt? Wie halt ich ihn fest? Wie führ ich den Huien zu Fafners Nest? Wie füg ich die Stücken des tückischen Stahls? Keines Ofens Glut glüht mir die echten; keines Zwergen Hammer zwingt mir die harten. grell Des Niblungen Neid, Not und Schweiss nietet mir Notung nicht, schweisst mir das Schwert nicht zu ganz! Mime knickt verzweifelnd auf dem Schemel hinter dem Amboss zusammen ZWEITE SZENE Wanderer, Mime. Der Wanderer Wotan tritt aus dem Wald an das hintere Tor der Höhle heran. Er trägt einen dunkelblauen, langen Mantel; einen Speer führt er als Stab. Auf dem Haupte hat er einen grossen Hut mit breiter runder Krämpe, die über das fehlende eine Auge tief hereinhängt WANDERER Heil dir, weiser Schmied! Dem wegmüden Gast gönne hold des Hauses Herd! MIME ist erschrocken aufgefahren Wer ist s, der im wilden Walde mich sucht? Wer verfolgt mich im öden Forst? WANDERER sehr langsam, immer nur einen Schritt sich nähernd "Wand rer" heisst mich die Welt; weit wandert ich schon auf der Erde Rücken rührt ich mich viel! MIME So rühre dich fort und raste nicht hier, heisst dich "Wand rer" die Welt! WANDERER Gastlich ruht ich bei Guten, Gaben gönnten viele mir denn Unheil fürchtet, wer unhold ist. MIME Unheil wohnte immer bei mir willst du dem Armen es mehren? WANDERER langsam immer näherschreitend Viel erforscht ich, erkannte viel Wicht ges konnt ich manchem künden, manchem wehren, was ihn mühte nagende Herzensnot. MIME Spürtest du klug und erspähtest du viel, hier brauch ich nicht Spürer noch Späher. Einsam will ich und einzeln sein, Lungerern lass ich den Lauf. WANDERER tritt wieder etwas näher Mancher wähnte weise zu sein, nur was ihm not tat, wusste er nicht; was ihm frommte, liess ich erfragen lohnend lehrt ihn mein Wort. MIME immer ängstlicher, da er den Wanderer sich nahen sieht Müss ges Wissen wahren manche ich weiss mir grade genug; Der Wanderer schreitet vollends bis an den Herd vor mir genügt mein Witz, ich will nicht mehr dir Weisem weis ich den Weg! WANDERER am Herd sich setzend Hier sitz ich am Herd und setze mein Haupt der Wissenswette zum Pfand mein Kopf ist dein, du hast ihn erkiest, entfrägst du dir nicht, was dir frommt, lös ich s mit Lehren nicht ein. MIME der zuletzt den Wanderer mit offenem Munde angestaunt hat, schrickt jetzt zusammen; kleinmütig für sich Wie werd ich den Lauernden los? Verfänglich muss ich ihn fragen. Er ermannt sich wie zu Strenge Dein Haupt pfänd ich für den Herd nun sorg , es sinnig zu lösen! Drei der Fragen stell ich mir frei. WANDERER Dreimal muss ich s treffen. MIME sammelt sich zum Nachdenken Du rührtest dich viel auf der Erde Rücken, die Welt durchwandert st du weit; nun sage mir schlau welches Geschlecht tagt in der Erde Tiefe? WANDERER In der Erde Tiefe tagen die Nibelungen Nibelheim ist ihr Land. Schwarzalben sind sie; Schwarz-Alberich hütet als Herrscher sie einst! Eines Zauberringes zwingende Kraft zähmt ihm das fleissige Volk. Reicher Schätze schimmernden Hort häuften sie ihm der sollte die Welt ihm gewinnen. Zum zweiten was frägst du, Zwerg? MIME versinkt in immer tieferes Nachsinnen Viel, Wanderer, weisst du mir aus der Erde Nabelnest; nun sage mir schlicht, welches Geschlecht ruht auf der Erde Rücken? WANDERER Auf der Erde Rücken wuchtet der Riesen Geschlecht Riesenheim ist ihr Land. Fasolt und Fafner, der Rauhen Fürsten, neideten Nibelungs Macht; den gewaltigen Hort gewannen sie sich, errangen mit ihm den Ring. Um den entbrannte den Brüdern Streit; der Fasolt fällte, als wilder Wurm hütet nun Fafner den Hort. Die dritte Frage nun droht. MIME der ganz in Träumerei entrückt ist Viel, Wanderer, weisst du mir von der Erde rauhem Rücken. Nun sage mir wahr, welches Geschlecht wohnt auf wolkigen Höh n? WANDERER Auf wolkigen Höh n wohnen die Götter Walhall heisst ihr Saal. Lichtalben sind sie; Licht-Alberich, Wotan, waltet der Schar. Aus der Welt-Esche weihlichstem Aste schuf er sich einen Schaft dorrt der Stamm, nie verdirbt doch der Speer; mit seiner Spitze sperrt Wotan die Welt. Heil ger Verträge Treuerunen schnitt in den Schaft er ein. Den Haft der Welt hält in der Hand, wer den Speer führt, den Wotans Faust umspannt. Ihm neigte sich der Niblungen Heer; der Riesen Gezücht zähmte sein Rat ewig gehorchen sie alle des Speeres starkem Herrn. Er stösst wie unwillkürlich mit dem Speer auf den Boden; ein leiser Donner lässt sich vernehmen, wovon Mime heftig erschrickt Nun rede, weiser Zwerg wusst ich der Fragen Rat? Behalte mein Haupt ich frei? MIME nachdem er den Wanderer mit dem Speer aufmerksam beobachtet hat, gerät nun in grosse Angst, sucht verwirrt nach seinen Gerätschaften und blickt scheu zur Seite Fragen und Haupt hast du gelöst nun, Wand rer, geh deines Wegs! WANDERER Was zu wissen dir frommt, solltest du fragen Kunde verbürgte mein Kopf. Dass du nun nicht weisst, was dir nützt, des fass ich jetzt deines als Pfand. Gastlich nicht galt mir dein Gruss, mein Haupt gab ich in deine Hand, um mich des Herdes zu freun. Nach Wettens Pflicht pfänd ich nun dich, lösest du drei der Fragen nicht leicht. Drum frische dir, Mime, den Mut! MIME sehr schüchtern und zögernd, endlich in furchtsamer Ergebung sich fassend Lang schon mied ich mein Heimatland, lang schon schied ich aus der Mutter Schoss; mir leuchtete Wotans Auge, zur Höhle lugt es herein vor ihm magert mein Mutterwitz. Doch frommt mir s nun weise zu sein, Wand rer, frage denn zu! Vielleicht glückt mir s, gezwungen zu lösen des Zwerges Haupt. WANDERER wieder gemächlich sich niederlassend Nun, ehrlicher Zwerg, sag mir zum ersten welches ist das Geschlecht, dem Wotan schlimm sich zeigte und das doch das liebste ihm lebt? MIME sich ermunternd Wenig hört ich von Heldensippen; der Frage doch mach ich mich frei. Die Wälsungen sind das Wunschgeschlecht, das Wotan zeugte und zärtlich liebte, zeigt er auch Ungunst ihm. Siegmund und Sieglind stammten von Wälse, ein wild-verzweifeltes Zwillingspaar Siegfried zeugten sie selbst, den stärksten Wälsungenspross. Behalt ich, Wand rer, zum ersten mein Haupt? WANDERER gemütlich Wie doch genau das Geschlecht du mir nennst schlau eracht ich dich Argen! Der ersten Frage wardst du frei. Zum zweiten nun sag mir, Zwerg ein weiser Niblung wahret Siegfried; Fafner soll er ihm fällen, dass den Ring er erränge, des Hortes Herrscher zu sein. Welches Schwert muss Siegfried nun schwingen, taug es zu Fafners Tod? MIME seine gegenwärtige Lage immer mehr vergessend und von dem Gegenstande lebhaft angezogen, reibt sich vergnügt die Hände Notung heisst ein neidliches Schwert; in einer Esche Stamm stiess es Wotan dem sollt es geziemen, der aus dem Stamm es zög . Der stärksten Helden keiner bestand s Siegmund, der Kühne, konnt s allein fechtend führt er s im Streit, bis an Wotans Speer es zersprang. Nun verwahrt die Stücken ein weiser Schmied; denn er weiss, dass allein mit dem Wotansschwert ein kühnes dummes Kind, Siegfried, den Wurm versehrt. ganz vergnügt Behalt ich Zwerg auch zweitens mein Haupt? WANDERER lachend Der witzigste bist du unter den Weisen wer käm dir an Klugheit gleich? Doch bist du so klug, den kindischen Helden für Zwergenzwecke zu nützen, mit der dritten Frage droh ich nun! Sag mir, du weiser Waffenschmied wer wird aus den starken Stücken Notung, das Schwert, wohl schweissen? MIME fährt im höchsten Schrecken auf Die Stücken! Das Schwert! O weh! Mir schwindelt! Was fang ich an? Was fällt mir ein? Verfluchter Stahl, dass ich dich gestohlen! Er hat mich vernagelt in Pein und Not! Mir bleibt er hart, ich kann ihn nicht hämmern Niet und Löte lässt mich im Stich! Er wirft wie sinnlos sein Gerät durcheinander und bricht in helle Verzweiflung aus Der weiseste Schmied weiss sich nicht Rat! Wer schweisst nun das Schwert, schaff ich es nicht? Das Wunder, wie soll ich s wissen? WANDERER ist ruhig vom Herd aufgestanden Dreimal solltest du fragen, dreimal stand ich dir frei nach eitlen Fernen forschtest du; doch was zunächst dir sich fand, was dir nützt, fiel dir nicht ein. Nun ich s errate, wirst du verrückt gewonnen hab ich das witzige Haupt! Jetzt, Fafners kühner Bezwinger, hör , verfall ner Zwerg "Nur wer das Fürchten nie erfuhr, schmiedet Notung neu." Mime starrt ihn gross an er wendet sich zum Fortgange Dein weises Haupt wahre von heut verfallen lass ich es dem, der das Fürchten nicht gelernt! Er wendet sich lächelnd ab und verschwindet schnell im Walde. Mime ist wie vernichtet auf den Schemel hinter dem Amboss zurückgesunken DRITTE SZENE Mime, Siegfried MIME starrt grad vor sich aus in den sonnig beleuchteten Wald hinein und gerät zunehmend in heftiges Zittern Verfluchtes Licht! Was flammt dort die Luft? Was flackert und lackert, was flimmert und schwirrt, was schwebt dort und webt und wabert umher? Da glimmert s und glitzt s in der Sonne Glut! Was säuselt und summt und saust nun gar? Es brummt und braust und prasselt hieher! Dort bricht s durch den Wald, will auf mich zu! Er bäumt sich vor Entsetzen auf Ein grässlicher Rachen reisst sich mir auf der Wurm will mich fangen! Fafner! Fafner! Er sinkt laut schreiend hinter dem breiten Amboss zusammen SIEGFRIED bricht aus dem Waldgesträuch hervor und ruft noch hinter der Szene, während man seine Bewegung an dem zerkrachenden Gezweige des Gesträuches gewahrt Heda! Du Fauler! Bist du nun fertig! Er tritt in die Höhle herein und hält verwundert an Schnell! Wie steht s mit dem Schwert? Wo steckt der Schmied? Stahl er sich fort? Hehe! Mime, du Memme! Wo bist du? Wo birgst du dich? MIME mit schwacher Stimme hinter dem Amboss Bist du es, Kind? Kommst du allein? SIEGFRIED lachend Hinter dem Amboss? Sag , was schufest du dort? Schärftest du mir das Schwert? MIME höchst verstört und zerstreut hervorkommend Das Schwert? Das Schwert? Wie möcht ich s schweissen? - "Nur wer das Fürchten nie erfuhr, schmiedet Notung neu." Zu weise ward ich für solches Werk! SIEGFRIED heftig Wirst du mir reden? Soll ich dir raten? MIME wie zuvor Wo nähm ich redlichen Rat? Mein weises Haupt hab ich verwettet vor sich hin starrend verfallen, verlor ich s an den, "der das Fürchten nicht gelernt". SIEGFRIED ungestüm Sind mir das Flausen? Willst du mir fliehn? MIME allmählich sich etwas fassend Wohl flöh ich dem, der s Fürchten kennt! Doch das liess ich dem Kinde zu lehren! Ich Dummer vergass, was einzig gut Liebe zu mir sollt er lernen; das gelang nun leider faul! Wie bring ich das Fürchten ihm bei? SIEGFRIED packt ihn He! Muss ich helfen? Was fegtest du heut ? MIME Um dich nur besorgt, versank ich in Sinnen, wie ich dich Wichtiges wiese. SIEGFRIED lachend Bis unter den Sitz warst du versunken was Wichtiges fandest du da? MIME sich immer mehr fassend Das Fürchten lernt ich für dich, dass ich s dich Dummen lehre. SIEGFRIED mit ruhiger Verwunderung Was ist s mit dem Fürchten? MIME Erfuhrst du s noch nie und willst aus dem Wald doch fort in die Welt? Was frommte das festeste Schwert, blieb dir das Fürchten fern? SIEGFRIED ungeduldig Faulen Rat erfindest du wohl? MIME immer zutraulicher Siegfried näher tretend Deiner Mutter Rat redet aus mir; was ich gelobte, muss ich nun lösen in die listige Welt dich nicht zu entlassen, eh du nicht das Fürchten gelernt. SIEGFRIED heftig Ist s eine Kunst, was kenn ich sie nicht? Heraus! Was ist s mit dem Fürchten? MIME Fühltest du nie im finstren Wald, bei Dämmerschein am dunklen Ort, wenn fern es säuselt, summt und saust, wildes Brummen näher braust, wirres Flackern um dich flimmert, schwellend Schwirren zu Leib dir schwebt fühltest du dann nicht grieselnd Grausen die Glieder dir fahen? Glühender Schauer schüttelt die Glieder, in der Brust bebend und bang berstet hämmernd das Herz? Fühltest du das noch nicht, das Fürchten blieb dir dann fremd. SIEGFRIED nachsinnend Sonderlich seltsam muss das sein! Hart und fest, fühl ich, steht mir das Herz. Das Grieseln und Grausen, das Glühen und Schauern, Hitzen und Schwindeln, Hämmern und Beben gern begehr ich das Bangen, sehnend verlangt mich s der Lust! Doch wie bringst du, Mime, mir s bei? Wie wärst du, Memme, mir Meister? MIME Folge mir nur, ich führe dich wohl sinnend fand ich es aus. Ich weiss einen schlimmen Wurm, der würgt und schlang schon viel Fafner lehrt dich das Fürchten, folgst du mir zu seinem Nest. SIEGFRIED Wo liegt er im Nest? MIME Neidhöhle wird es genannt im Ost, am Ende des Walds. SIEGFRIED Dann wär s nicht weit von der Welt? MIME Bei Neidhöhle liegt sie ganz nah. SIEGFRIED Dahin denn sollst du mich führen lernt ich das Fürchten, dann fort in die Welt! Drum schnell! Schaffe das Schwert, in der Welt will ich es schwingen. MIME Das Schwert? O Not! SIEGFRIED Rasch in die Schmiede! Weis , was du schufst! MIME Verfluchter Stahl! Zu flicken versteh ich ihn nicht den zähen Zauber bezwingt keines Zwergen Kraft. Wer das Fürchten nicht kennt, der fänd wohl eher die Kunst. SIEGFRIED Feine Finten weiss mir der Faule; dass er ein Stümper, sollt er gestehn nun lügt er sich listig heraus! Her mit den Stücken, fort mit dem Stümper! auf den Herd zuschreitend Des Vaters Stahl fügt sich wohl mir ich selbst schweisse das Schwert! Er macht sich, Mimes Gerät durcheinander werfend, mit Ungestüm an die Arbeit MIME Hättest du fleissig die Kunst gepflegt, jetzt käm dir s wahrlich zugut; doch lässig warst du stets in der Lehr was willst du Rechtes nun rüsten? SIEGFRIED Was der Meister nicht kann, vermöcht es der Knabe, hätt er ihm immer gehorcht? Er dreht ihm eine Nase Jetzt mach dich fort, misch dich nicht drein sonst fällst du mir mit ins Feuer! Er hat eine grosse Menge Kohlen auf dem Herd aufgehäuft und unterhält in einem fort die Glut, während er die Schwertstücke in den Schraubstock einspannt und sie zu Spänen zerfeilt MIME der sich etwas abseits niedergesetzt hat, sieht Siegfried bei der Arbeit zu Was machst du denn da? Nimm doch die Löte den Brei braut ich schon längst. SIEGFRIED Fort mit dem Brei! Ich brauch ihn nicht Mit Bappe back ich kein Schwert! MIME Du zerfeilst die Feile, zerreibst die Raspel wie willst du den Stahl zerstampfen? SIEGFRIED Zersponnen muss ich in Späne ihn sehn was entzwei ist, zwing ich mir so. Er feilt mit grossem Eifer fort MIME für sich Hier hilft kein Kluger, das seh ich klar hier hilft dem Dummen die Dummheit allein! Wie er sich rührt und mächtig regt! lhm schwindet der Stahl, doch wird ihm nicht schwül! Siegfried hat das Herdfeuer zur hellsten Glut angefacht Nun ward ich so alt wie Höhl und Wald, und hab nicht so was geseh n! Während Siegfried mit ungestümem Eifer fortfährt, die Schwertstücken zu zerfeilen, setzt sich Mime noch mehr beiseite Mit dem Schwert gelingt s, das lern ich wohl furchtlos fegt er s zu ganz. Der Wand rer wusst es gut! Wie berg ich nun mein banges Haupt? Dem kühnen Knaben verfiel s, lehrt ihn nicht Fafner die Furcht! mit wachsender Unruhe aufspringend und sich beugend Doch weh mir Armen! Wie würgt er den Wurm, erführ er das Fürchten von ihm? Wie erräng er mir den Ring? Verfluchte Klemme! Da klebt ich fest, fänd ich nicht klugen Rat, wie den Furchtlosen selbst ich bezwäng . SIEGFRIED hat nun die Stücken zerfeilt und in einem Schmelztiegel gefangen, den er jetzt in die Herdglut stellt He, Mime! Geschwind! Wie heisst das Schwert, das ich in Späne zersponnen? MIME fährt zusammen und wendet sich zu Siegfried Notung nennt sich das neidliche Schwert deine Mutter gab mir die Mär. SIEGFRIED nährt unter dem folgenden die Glut mit dem Blasebalg Notung! Notung! Neidliches Schwert! Was musstest du zerspringen? Zu Spreu nun schuf ich die scharfe Pracht, im Tiegel brat ich die Späne. Hoho! Hoho! Hohei! Hohei! Hoho! Blase, Balg! Blase die Glut! Wild im Walde wuchs ein Baum, den hab ich im Forst gefällt die braune Esche brannt ich zur Kohl , auf dem Herd nun liegt sie gehäuft. Hoho! Hoho! Hohei! Hohei! Hoho! Blase, Balg! Blase die Glut! Des Baumes Kohle, wie brennt sie kühn; wie glüht sie hell und hehr! In springenden Funken sprühet sie auf Hohei! Hohei! Hohei! Zerschmilzt mir des Stahles Spreu. Hoho! Hoho! Hohei! Hohei! Hoho! Blase, Balg! Blase die Glut! MIME immer für sich, entfernt sitzend Er schmiedet das Schwert, und Fafner fällt er das seh ich nun sicher voraus. Hort und Ring erringt er im Harst wie erwerb ich mir den Gewinn? Mit Witz und List erlang ich beides und berge heil mein Haupt. SIEGFRIED nochmals am Blasebalg Hoho! Hoho! Hohei! Hohei! Hohei! MIME im Vordergrunde für sich Rang er sich müd mit dem Wurm, von der Müh erlab ihn ein Trunk aus würz gen Säften, die ich gesammelt, brau ich den Trank für ihn; wenig Tropfen nur braucht er zu trinken, sinnenlos sinkt er in Schlaf. Mit der eignen Waffe, die er sich gewonnen, räum ich ihn leicht aus dem Weg, erlange mir Ring und Hort. Er reibt sich vergnügt die Hände Hei! Weiser Wand rer! Dünkt ich dich dumm? Wie gefällt dir nun mein feiner Witz? Fand ich mir wohl Rat und Ruh ? SIEGFRIED Notung! Notung! Neidliches Schwert! Nun schmolz deines Stahles Spreu! Im eignen Schweisse schwimmst du nun. Er giesst den glühenden Inhalt des Tiegels in eine Stangenform und hält diese in die Höhe Bald schwing ich dich als mein Schwert! Er stösst die gefüllte Stangenform in den Wassereimer; Dampf und lautes Gezisch der Kühlung erfolgen In das Wasser floss ein Feuerfluss grimmiger Zorn zischt ihm da auf! Wie sehrend er floss, in des Wassers Flut fliesst er nicht mehr. Starr ward er und steif, herrisch der harte Stahl heisses Blut doch fliesst ihm bald! Er stösst den Stahl in die Herdglut und zieht die Blasebälge mächtig an Nun schwitze noch einmal, dass ich dich schweisse, Notung, neidliches Schwert! Mime ist vergnügt aufgesprungen; er holt verschiedene Gefässe hervor, schüttet aus ihnen Gewürz und Kräuter in einen Kochtopf und sucht, diesen auf dem Herd anzubringen. Siegfried beobachtet während der Arbeit Mime, welcher vom andern Ende des Herdes her seinen Topf sorgsam an die Glut stellt Was schafft der Tölpel dort mit dem Topf? Brenn ich hier Stahl, braust du dort Sudel? MIME Zuschanden kam ein Schmied, den Lehrer sein Knabe lehrt mit der Kunst nun ist s beim Alten aus, als Koch dient er dem Kind. Brennt es das Eisen zu Brei, aus Eiern braut der Alte ihm Sud. er fährt fort zu kochen SIEGFRIED Mime, der Künstler, lernt jetzt kochen; das Schmieden schmeckt ihm nicht mehr. Seine Schwerter alle hab ich zerschmissen; was er kocht, ich kost es ihm nicht! Unter dem Folgenden zieht Siegfried die Stangenform aus der Glut, zerschlägt sie und legt den glühenden Stahl auf dem Amboss zurecht Das Fürchten zu lernen, will er mich führen; ein Ferner soll es mich lehren was am besten er kann, mir bringt er s nicht bei als Stümper besteht er in allem! während des Schmiedens Hoho! Hoho! Hohei! Schmiede, mein Hammer, ein hartes Schwert! Hoho! Hahei! Hoho! Hahei! Einst färbte Blut dein falbes Blau; sein rotes Rieseln rötete dich kalt lachtest du da, das warme lecktest du kühl! Heiaho! Haha! Haheiaha! Nun hat die Glut dich rot geglüht; deine weiche Härte dem Hammer weicht zornig sprühst du mir Funken, dass ich dich Spröden gezähmt! Heiaho! Heiaho! Heiahohoho! Hahei! MIME beiseite Er schafft sich ein scharfes Schwert, Fafner zu fällen, der Zwerge Feind ich braut ein Truggetränk, Siegfried zu fangen, dem Fafner fiel. Gelingen muss mir die List; lachen muss mir der Lohn! Er beschäftigt sich während des folgenden damit, den Inhalt des Topfes in eine Flasche zu giessen SIEGFRIED Hoho! Hoho! Hahei! Schmiede, mein Hammer, ein hartes Schwert! Hoho! Hahei! Hahei! Hoho! Der frohen Funken wie freu ich mich; es ziert den Kühnen des Zornes Kraft lustig lachst du mich an, stellst du auch grimm dich und gram! Heiaho, haha, haheiaha! Durch Glut und Hammer glückt es mir; mit starken Schlägen streckt ich dich nun schwinde die rote Scham; werde kalt und hart, wie du kannst. Heiaho! Heiaho! Heiahohoho! Heiah! Er schwingt den Stahl und stösst ihn in den Wassereimer. Er lacht bei dem Gezisch laut auf. Während Siegfried die geschmiedete Schwertklinge in dem Griffhefte befestigt, treibt sich Mime mit der Flasche im Vordergrunde umher MIME Den der Bruder schuf, den schimmernden Reif, in den er gezaubert zwingende Kraft, das helle Gold, das zum Herrscher macht, ihn hab ich gewonnen! Ich walte sein! Er trippelt, während Siegfried mit dem kleinen Hammer arbeitet und schleift und feilt, mit zunehmender Vergnügtheit lebhaft umher Alberich selbst, der einst mich band, zur Zwergenfrone zwing ich ihn nun; als Niblungenfürst fahr ich darnieder; gehorchen soll mir alles Heer! Der verachtete Zwerg, wie wird er geehrt! Zu dem Horte hin drängt sich Gott und Held mit immer lebhafteren Gebärden vor meinem Nicken neigt sich die Welt, vor meinem Zorne zittert sie hin! Dann wahrlich müht sich Mime nicht mehr ihm schaffen andre den ew gen Schatz. Mime, der kühne, Mime ist König, Fürst der Alben, Walter des Alls! Hei, Mime! Wie glückte dir das! Wer hätte wohl das gedacht? SIEGFRIED hat während der letzten Absätze von Mimes Lied mit den letzten Schlägen die Nieten des Griffheftes geglättet und fasst nun das Schwert Notung! Notung! Neidliches Schwert! Jetzt haftest du wieder im Heft. Warst du entzwei, ich zwang dich zu ganz; kein Schlag soll nun dich mehr zerschlagen. Dem sterbenden Vater zersprang der Stahl, der lebende Sohn schuf ihn neu nun lacht ihm sein heller Schein, seine Schärfe schneidet ihm hart. das Schwert vor sich schwingend Notung! Notung! Neidliches Schwert! Zum Leben weckt ich dich wieder, tot lagst du in Trümmern dort, jetzt leuchtest du trotzig und hehr! Zeige den Schächern nun deinen Schein! Schlage den Falschen, fälle den Schelm! Schau, Mime, du Schmied er holt mit dem Schwert aus so schneidet Siegfrieds Schwert! Er schlägt auf den Amboss, welcher von oben bis unten in zwei Stücke zerspaltet, so dass er unter grossem Gepolter auseinander fällt. Mime, welcher in höchster Verzückung sich auf einen Schemel geschwungen hatte, fällt vor Schreck sitzlings zu Boden. Siegfried hält jauchzend das Schwert in die Höhe. Der Vorhang fällt この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Siegfried/II
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前奏曲 第1幕 (聖杯の領地。うす暗く厳粛な雰囲気ではあるが、陰気ではない森の中。舞台中央には木の生えていない空き地が広がっている。舞台左手に向けては上り坂になっているが、この道は聖杯城につながるように思われる。舞台後方の中央部に向けては、森の窪みの湖につながる下り斜面となっている。夜明けである。グルネマンツ(高齢だが頑健な老人)と2人の小姓(こちらは華奢な青年達)は、木の下に横たわって眠っている。舞台左手から、まるで聖杯城からのように、荘重な朝の目ざましラッパが響いてくる) GURNEMANZ (起き上がって少年達を揺り動かしながら) おい!こら!そち達は森番のくせに・・・ 眠りの番までしておるのか・・・ いい加減に朝ぐらい起きたらどうじゃ。 (小姓達は二人ともはね起きる) あの音が聞こえるか?神に感謝するのじゃ。 選ばれしそち達にはこの音が聞こえるのじゃから。 (彼は小姓達と共にひざまずき、彼らと一緒になって無言のまま朝の祈りを捧げる。ラッパが鳴りやむと、彼らはゆっくりと身を起こす) さあさあ、若造ども!水浴び場を見に行くのじゃ。 そこで王をお出迎えする時間じゃぞ。 (舞台左手を眺めつつ) あの方を運ぶ担架は来ないのに、 もう使いの者達が、我らのもとにやって来るぞ。 (2人の騎士達が、城の方から登場する) 御機嫌よう!アンフォルタス王のお加減はいかがかな? ひどく早い時間に、水浴をご所望のようじゃが・・・ ガーヴァンが、知謀と胆力をめぐらし、 手に入れて来た薬草が、 王の苦痛を和らげたのでもあろうか? 【第2の騎士】 何事もお見通しのあなた様が、そんな思い違いを? ますます激しく傷つけるような苦痛が、 すぐにぶり返してきたのです・・・ 王は激しい痛みで一睡もできなかったので、 急いで我らに水浴をお命じになったのです。 GURNEMANZ (悲しげにうつむいて) 痛みが和らぐことを期待するとは、何と愚かな我らじゃ・・・ 痛みを和らげるためには、ただ一つの処方しかないのに! いかなる薬草や飲物を求め、 世界中を飛び回ったとしても、 あの方のお役に立つものはただ一つ・・・ いや・・・ただ一人! 【第2の騎士】 では、その方のお名前を! GURNEMANZ (はぐらかして) 水浴の支度をするのじゃ! (舞台後方を向いていた二人の小姓は、右のほうに目をやる) 【第2の小姓】 あそこに、野生の馬に乗った女が! 【第1の小姓】 おお! 悪魔の痩せ馬のたてがみが翻っている! 【第2の騎士】 ああ!あれはクンドリーか? 【第1の騎士】 大事な知らせを持って来たのか? 【第2の小姓】 痩せ馬は、よろよろだぞ。 【第1の騎士】 空を飛んできたのか? 【第2の小姓】 だが今は地べたをはっている。 【第1の騎士】 たてがみが地面の苔まで掃うようだ。 (全ての者が活気づいて、右側に目をやっている) 【第2の騎士】 飛び下りたぞ!獣のような女が! (クンドリーが、よろめき倒れそうになりながらも勢いよく飛び込んで来る。彼女の身なりは、いかにも野生のままであり、裾を高くからげ、蛇を剥いで作った皮帯が腰から長く垂れ下っている。黒い髪は、無造作に結えられたお下げとなって、ぶらんと垂れ、顔色はひどく赤茶けている。人を射抜くような黒い眼は、時には野獣のような光を放つが、普段は死人のように凍りついたまま動かない。・・・彼女はまっしぐらにグルネマンツに駆け寄り、水晶製の小さな容器を彼に押しつける) KUNDRY ここかい?受け取りな・・・!癒しの薬を・・・ GURNEMANZ お前、どこからこれを? KUNDRY 遠いとこさ、あんたの考えなど及ばない程・・・ この薬が効かないんなら、 もうアラビアには あの男を治せる薬は無いよ・・・ もう訊かないで・・・!疲れたの。 (彼女は地面に身を投げ出す。すると、小姓達と騎士達の行列が、アンフォルタスが仰向けに横たわっている輿を担ぎながら、左側から舞台に登場する。グルネマンツはクンドリーから目を離し、登場した者達のほうを向いて) GURNEMANZ あの方がお出でになる・・・皆に担がれながら・・・ ああ悲しい!この悲しい気持ちを何としたものか! 誇り高き男盛りにもかかわらず、 無敵の一門のご主人が 大病に組み伏せられているのを見るなどとは! (小姓たちに向かって) 慎重にな!ほら、王が呻いておられるぞ・・・ (小姓たちは立ち止まり、寝床を下に置く) AMFORTAS (少し身をもたげて) それで良い!礼を言うぞ!少し休ませてくれ。 激しい苦痛の夜の後に、 明け方の森は、なんと綺麗なのだ! きっと、この聖なる湖では、 打ち寄せるさざ波も私を癒すのだろう。 我が嘆きは、今や堰き止められて、 苦痛の夜が明けていく。 ガーヴァンよ! 【第2の騎士】 殿!ガーヴァンはもはや居りませぬぞ。 手に入れた薬草の効力が、 散々苦労したにもかかわらず、 あなた様のご期待を裏切ったことを知り、 新たな探求の旅へと駆けて行ったのです。 AMFORTAS 許しも得ないでか! 聖杯の掟を粗略に扱った報いを どこかで帳消しにしてほしいものだ! ああ恐ろしい・・・この反抗的な勇士ガーヴァンですら、 クリングゾルの罠に落ちぬとも限らない! さあ、私の心の平安を破らないでくれ! 私に贈られるはずのものを待とう・・・ 『共に苦しみ、悟りを得る・・・』 こうだったかな・・・? GURNEMANZ あなた様がそう言われたのですぞ。 AMFORTAS 『清らかな愚か者・・・』 私はこの者を見い出したような気がする・・・ その者を「死」と名付けて良いのなら・・・! GURNEMANZ (アンフォルタスにクンドリーの薬瓶を手渡しながら) その前に・・・この薬をお試しなさいませ! AMFORTAS このような不思議な器をどこから? GURNEMANZ アラビアから取り寄せて参りました。 AMFORTAS どの者が手に入れたのだ? GURNEMANZ そこに横たわる、野の女です。 起きよ、クンドリー!来い! (クンドリーは拒み、地べたに貼りついたままである) AMFORTAS クンドリー、お前か・・・? またも礼を言わねばならぬのか? 休むことを知らない内気な侍女のお前に。 それでは、 この癒し薬を試してみようか・・・ お前の忠誠に礼を言おう。 KUNDRY (落ち着かずに、激しく、地べたで体を動かしながら) 礼なんぞ!ハハハ!何の役に立つのよ! 礼なんぞ!行った、行った!・・・水浴び場へ! (アンフォルタスが出発の合図をすると、行列は、舞台のはるか奥に向かって遠ざかっていく。その姿を陰鬱な眼差しで見送るグルネマンツと、相変わらず地べたに寝そべっているクンドリーとが取り残される。・・・小姓たちは、その場を行ったり来たりする) 【第3の小姓】 おい!お前! 何だって、野獣のようにそこに寝ているんだ? KUNDRY ここでは獣だって神聖な生き物じゃないの? 【第3の小姓】 そうさ・・・!だが、お前が神聖かどうかは、 我々にはまだ分からないぞ。 【第4の小姓】 案ずるに、魔法の飲み物で 殿をすっかりダメにしてしまうつもりだろう。 GURNEMANZ 何を言う!?この女がお前達に害を加えたことが あったか?誰もが途方に暮れて、 遠方の地で戦っている兄弟達に どうやって便りを届ければ良いかわからず、 送り先さえ分からない時、 お前達が思案するよりも早く、 がむしゃらに飛んで行き、運にも見放されず 忠実に使者の務めを果たしたのは誰だった? お前たちはこの女に食事一つ与えない・・・女も近寄らない。 お前たちとの係わり合いはないのだ。 だがな、危機が迫り、助けが必要になると、 それこそ空中を飛ぶように熱心に駆けつけて、 お前達に礼一つ求めようとしない。 それがこの女のもたらす害だというのなら、 害どころか幸運じゃろう。 【第3の小姓】 ですが、この女、我々を憎んでおりますぞ。 御覧あれ、何と悪意を込めた目で我々を見ていることか! 【第4の小姓】 異教を奉ずる魔法使いの女です。 GURNEMANZ そう・・・呪われた女かも知れぬ。 この女は今日ここにいるが、 あるいは、過去から転生してきて、 前世で赦しを得られなかった 数々の罪を償おうとしているのかも知れぬ。 この女が、わしら騎士団に幸をもたらし、 贖罪を果たすとともに、 善行と正義を為すならば、女は、 わしらに奉仕し、自分自身をも救っているのだ。 【第3の小姓】 ですが、我々に多くの苦難をもたらしたのも、 また、この女の罪ではないのですか? GURNEMANZ (物思いに沈みながら) そう、この女が長いこと我々のもとを留守にすると、 必ず不幸なことが降りかかってきたものだ。 古い昔から、わしはこの女を知っているが、 ティトゥレル王は、わしよりもっと古い頃からじゃ。 あの城を建てられた時、王は、 この森の灌木の茂みの中で死んだように凍りついて、 血の気もなく眠るこの女を見付けられた。 同じ様子を最近わし自身も見かけたが、 それは、あの災厄が起きたばかりのことじゃった。 そう、あの山の向こうに住む悪人が、 恥知らずにも、わしらにもたらした災厄・・・。 (クンドリーに向かって) おい!おぬし!よく聞いて答えるのじゃ! わしらの主君が、槍を失くした時、おぬしは 一体どこをさまよい歩いていたのだ? (クンドリーは陰気に押し黙っている) なぜ、あの日、わしらを助けなかった? KUNDRY あたし・・・助けたりなんかしないよ。 【第4の小姓】 こいつ自分で言ってますぞ。 【第3の小姓】 この女が忠実で、勇敢に戦うというのなら、 失くした槍を彼女に探させては、いかがですか! GURNEMANZ (陰鬱に) それは、また別のこと・・・ 皆に許されていることではないのじゃ・・・ (大いなる感動とともに) ああ、傷の奇跡に満ちた 聖なる槍! お前が、とてつもなく邪悪な者によって 振るわれるのを、わしは見た! (回想にふけりながら) 最も勇猛な男アンフォルタスが あの槍で武装したからには、あの妖術使いを成敗することを いったい誰が止めることができただろうか? ところが、城の間近に迫った時、勇者の心が奪われた。 ぞっとするほどの美女に魅惑され、 酔いつぶれたように、その女の腕に沈んだあの方は、 あの槍を・・・取り落してしまった。 死の絶叫!わしは一目散に駆け付けたが、 クリングゾルは笑い声を立てて逃げてしまい、 あの聖なる槍を奪い取ってしまった。 わしは戦って、王の退却を護衛した・・・ だが、あの方の脇腹で燃え盛るように痛む傷は、 決して閉じようとはしないのだ。 (第1と第2の小姓が湖から帰ってくる) 【第3の小姓】 (グルネマンツに) あなた様は、クリングゾルもご存じなのですか? GURNEMANZ (戻って来た2人の小姓に向かって) 王のご様子は? 【第1の小姓】 水浴により元気を取り戻されました。 【第2の小姓】 あの癒しの薬が痛みを和らげたようです。 GURNEMANZ (独りごちて) 決して閉じることのない、あの傷・・・! (第3と第4の小姓はすでにグルネマンツの足もとに腰を下ろしていたが、今や別の二人も彼らの間に加わり、同様に大樹の木陰に腰を下ろす) 【第3の小姓】 ですが、親父どの、詳しくお教えくださいませ。 クリングゾルをご存知とは・・・どういうことですか? GURNEMANZ ティトゥレル、あの敬虔な勇者こそ あの者をよくご存知であった。 何となれば、野蛮な敵どもの策謀と力とが 汚れなき信仰の王国を脅かした時、 あの聖なる厳粛さに満ちた夜に、 救世主の御使い達が、あの方の上に降臨したのだ。 最後の愛の晩餐の際、主がお使いになられ、 そしてまた十字架に付けられた神の血が そこに流れ込んだ神聖にして高貴な盃・・・ それに加えて、その血を流した長槍・・・ こうした数々の証拠の品、最上の奇蹟の品を 御使い達は、わしらの王の保護に委ねたのじゃ。 王はこれらの神器のために聖所をお造りになった。 お前たちのように聖杯ににお仕えする者達は、 罪びとには見つけられない道を通ってやってくる。 知っておるじゃろう・・・騎士団の一員となる恩寵は、 清らかな者にしか与えられない。 騎士団達の役目は、聖杯の奇蹟の力を、 至高の救済を果たすまでに強めることなのだから・・・。 ゆえに、今お前たちが尋ねているクリングゾルは、 どんなに苦労を重ねても、その道を見い出せなかったのだ。 遠方の谷の中に、あの者は隠遁してしまった。 その谷向こうに広がるのは、花咲き乱れる異教の地。 あの男がどんな罪を犯したのか、わしには分からない。 しかし、罪を償い・・・それどころか聖者になろうとしたのは確かじゃ。だが、自らのうちの罪を押し殺すことができないので、汚れきった手で、自分自身に手を下し、 聖杯を仰ぐ一方で、 軽蔑もあらわに、その守護者を拒絶したのだ。 さて、怒りのあまり、クリングゾルは思いついた。 まるで、恥ずべき犠牲の行為が、 黒魔術へのヒントを与えたかのように、 この男は、その方策を思いついたのだ。 つまり、荒野を歓楽の庭園に変え、 悪魔のように可愛らしい女達を育て、 そこで聖杯の騎士達を待ち受け、 邪悪な快楽と地獄の恐怖に落ちるよう仕向けたのだ。 誘惑された騎士達は、皆この男の手中に落ち、 われらの仲間は大勢、堕落させられてしまった・・・ ティトゥレル王は、ご高齢の苦労が重なり、 ご子息に王位を譲られたため、 今やアンフォルタス王は、ためらわずに 魔術の災厄を阻止すべく乗り出された。 だが、何が起こったかは、知っての通りじゃ。 槍は、今クリングゾルの手中にあり、 その槍で聖者達を傷つけることができるので、もはや我らから 聖杯を奪ったも同然と、あやつは自惚れておるじゃろう! (クンドリーは、グルネマンツが話している間、怒り狂うように落ち着きなく、何度も激しく振り返る) 【第4の小姓】 何はさておいても、我らは槍を奪い返さねば! 【第3の小姓】 ああ!槍を持ち帰る者は、どんな名声と幸福を得られることでしょう? GURNEMANZ (しばしの沈黙の後に) 片割れが失くなった聖所の前で、 熱烈に祈りながら、アンフォルタスは 救いのしるしの到来を切に請い願った・・・ すると、かすかな輝きが聖杯からこぼれ出し、 聖なる夢の姿となって 今やはっきりと語りかけ、 明らかな文字のしるしとして読み取られたのだ。 『共に苦しみ、悟りを得る 清らかな愚か者、 待つがいい・・・ その者を私は選んだ!』 【4人の小姓たち】 『共に苦しみ、悟りを得る 清らかな愚か者・・・』 (湖から、騎士達と小姓達の叫んだり呼んだりする声が聞こえる。グルネマンツと4人の小姓達は飛び上がり、驚いて振り向く) 【騎士たち・小姓たち】 ああ!あわれ!・・・なんてことだ! いざ!下手人はどこだ? GURNEMANZ 何なのだ? (野生の白鳥が、湖の方角から力なくバタバタと飛んでくる。小姓達と騎士達は白鳥を追いかけて、舞台上に出て来る) 【第4の小姓】 あそこだ! 【第3の小姓】 ここだ! 【第2の小姓】 白鳥だ! 【第4の小姓】 野生の白鳥だ! 【全ての騎士と小姓】 傷ついている。 ああ、あわれ!あわれ! GURNEMANZ 白鳥を射たのは何者だ? (白鳥は、疲れ切って飛べなくなり、力なく地面に落ちる。第2の騎士が胸から矢を引き抜く) 【第1の騎士】 王は、吉兆だと手を振っておられたのです、 この白鳥が湖上の空に輪を描いたとき。 ところが、そこに、矢が飛んできて・・・ 【騎士たち・小姓たち】 (パルジファルを中に連れて来て) こいつです!矢を射たのは! (パルジファルの弓を指差しながら) ここに、その弓が! 【第2の騎士】 (矢を指差しながら) この矢は・・・白鳥のものと同じです。 GURNEMANZ お前か、この白鳥を射て殺したのは? PARSIFAL そうさ!飛ぶものなら、飛んでいても当てるぞ! GURNEMANZ お前がしたのだな?この行いに胸が痛まぬのか? 【騎士たち・小姓たち】 下手人を罰するのです! GURNEMANZ 聞いたこともない所業だ・・・! よくも殺せたものだな?・・・この神聖な森で、 静かな安らぎがお前を包んでいたのに。 神の森の獣達は人懐っこくお前に近づいて来なかったか? お前に善良で親しげな挨拶を送らなかったか? 枝の合い間から小鳥達が歌わなかったか? この忠実な白鳥が何をしたと言うのだ? 連れ合いの雌を追って飛び上がり、 雌と一緒に、湖上に輪を描き、湖を清めて、 水浴にふさわしい素晴らしい光景にしたのだ。 お前は驚嘆の念を抱かなかったか?子供っぽい 弓矢ごっこに誘われただけだったというのか? わしらの愛らしい白鳥・・・お前はどう感じたのだ? 見るがいい・・・ここをお前は射抜いたのだ。 まだ血がべったりとこびりつき、両の翼はだらんと垂れている。雪のような羽毛が、どす黒く、しみになっているぞ? 眼の色は濁り・・・お前まともに見られるか? (パルジファルはグルネマンツの言葉に耳を傾けるうちに、 次第に心を揺り動かされてきていたが、今や弓を叩き割り、 矢を遠くに放り投げる) 罪深い所業にやっと気がついたのか? (パルジファルは、目の上に手をかざす) なあ、若造よ、お前の罪の重さに気づいたか? どうしてこんなことができたのだ? PARSIFAL おいら、わからなかったんだ。 GURNEMANZ お前、どこから来たんじゃ? PARSIFAL おいら、わからない。 GURNEMANZ お父さんは誰じゃ? PARSIFAL おいら、わからない。 GURNEMANZ 誰が、この道へと導いたのだ? PARSIFAL おいらにゃ、わからないよ。 GURNEMANZ じゃあ、お前の名前は? PARSIFAL いっぱいあったけど、 おいら、もう一つもわからないよ。 GURNEMANZ 何ひとつ、わからないと言うのか? (独りごちて) こんな愚かな奴は クンドリーぐらいしか見たことがない! (次々と大勢集まってくる小姓達に向かって) さあ、行くのじゃ!水浴中の王を おろそかにしてはいかん!お世話をせよ! (小姓達は、死んだ白鳥を、若枝で作った担架にうやうやしく持ち上げると、それを持って湖の方へ遠ざかって行く。最後には、グルネマンツとパルジファル、舞台脇にはクンドリーだけが取り残される) GURNEMANZ (再びパルジファルの方を向いて) さあ、わしが尋ねたことはまるで分からなくとも、 知っていることを教えておくれ。 何か知っていることはあるじゃろうから。 PARSIFAL おいらには母さんがいる。名はヘルツェライデ。 森と荒れ野が、おいら達の住処だったのさ。 GURNEMANZ 弓は誰がくれた? PARSIFAL おいらが自分で作った。 林から荒鷲を追っぱらうためにね。 GURNEMANZ だがお前こそ、鷲の如く高貴な生まれに見えるのだが・・・。 なにゆえ、お前のお母さんは、 もっと良い武器をお前に伝えなかったんじゃろう? (パルジファルは黙っている) KUNDRY (グルネマンツがアンフォルタスの運命を物語る間、落ち着きなく荒れ狂いながら何度も激しく振り返っていたクンドリーは、相変わらず森の隅のほうに横たわりながら、鋭い視線をパルジファルに向けていたが、今やパルジファルが黙ってしまったので、乱暴な声で叫ぶ) お母さんは、父の無い子を産んだのさ・・・ 夫のガムレットが戦で討死した時に。 若き身空の名誉の戦死・・・ 息子が同じ目に遭うのを防ごうと、お母さんは武器を持たせず 人里離れ、バカな息子を育てあげた・・・ バカな女さ! (笑う) PARSIFAL (いきなり興味を持ったように耳を傾けながら) そうさ!いつだか、森のはじっこを 立派な獣にまたがって、 きらびやかな男たちが通り過ぎた。 おいら、あんな風になりたいなあって言ったんだ。 だけど男たちは、笑ったまま駆け去った。 おいら、すぐ追いかけたけど、まるで追い付けなかった。 野を過ぎ、山越え、谷を越え、 何度も夜が来て、昼が来た。 何と言ってもこの弓は役立った、 獣や大男から身を守るためにさ・・・ KUNDRY (身を起こし、男たちの方に進み寄っていたが、熱を込めて) そうさ!盗賊も巨漢たちも力でやっつけたんだ。 みんな、この素敵な若者にびくついているのさ。 PARSIFAL (いぶかしげに) 誰がびくついっているって?ねえ! KUNDRY 悪い奴らだよ。 PARSIFAL おいらを脅した奴らは、ワルだったのかい? (グルネマンツは笑う) じゃあ、誰が、イイのさ? GURNEMANZ (真顔に戻って) お前の母さんだ・・・お前、家出して来たんだろう。 お母さん、深く心を痛め、苦しんでいるぞ。 KUNDRY そんな苦しみももう終わり…こいつの母さんは死んだのさ。 PARSIFAL (おそろしくびっくりして) 死んだ?おいらの母さんが?誰がそう言ったんだ? KUNDRY お母さんが死ぬのを見たのは、馬で通りかかったあたしさ。 バカなあんたによろしく伝えてくれとさ。 (パルジファルは憤怒のあまりクンドリーに跳びかかって喉首をつかむ。グルネマンツは彼を引き離す) GURNEMANZ 若造、狂ったか!またも暴力とは? (グルネマンツがクンドリーを自由の身にすると、パルジファルは長い間、凍ったように立ち尽くす) この女がお前に何をした?ほんとうのことを言ったまでだ。 クンドリーは嘘はつかぬ…それだけ多くのことを見たのだ。 PARSIFAL (激しく震え出して) おいら、焦がれ死にそうだ・・・! (クンドリーはパルジファルの状態に気付くと、すぐに泉の湧き出る場所に飛んでいき、角でできた盃に水を汲み入れて持ってくる。それをまずパルジファルに振りかけた後、差し出して彼に飲ませる) GURNEMANZ まことに結構!聖杯の恩寵にかなう作法だ。 善もて悪に報ゆる者、すなわち悪を祓うなり。 KUNDRY (陰鬱に) 善なんて行うものですか・・・ (クンドリーは悲しげに顔を背ける。グルネマンツが父親のようにパルジファルの面倒を見ている間に、彼女はこの二人に気づかれることなく、灌木の茂みに向かって、とぼとぼと歩いて行く。) 安らぎが欲しいだけだわ、 ああ、疲れ切ったこの女に、安らぎだけでも。 眠りたい!・・・ああ、誰も起こさないで! (おびえるように飛びあがって) だめ!眠っちゃだめ!ぞっとするようなおののき! (激しくわななき始めるが、やがて両腕をだらんと下げて) でも、いやがっても無駄!その時が来たのよ。 眠らずには・・・いられない・・・あたし、もう・・・! (クンドリーは灌木の茂みの後ろで倒れてしまい、以後、姿は見えなくなる。・・・湖のほうで人の気配がし始めると、舞台の奥のほうに、騎士たちと輿を担ぐ小姓の帰城の行列が見えてくる) GURNEMANZ 王が水浴から戻ってこられる。 陽は高々と中天にある。 さらば、そちを案内いたそう、聖餐に。 そちさえ清らであるならば、 聖杯が、そちに飲食をつかわそう。 (グルネマンツはパルジファルの腕を取って、自らのうなじ周りに柔らかに置き、自らの腕はパルジファルの体に巻きつける。ゆっくりと歩きながら、彼はパルジファルを導くが、この時すでに舞台転換は気づかぬながらも始まっている) PARSIFAL 聖杯って誰だい? GURNEMANZ それは、いわく言い難い・・・ ただ、そちがまことに選ばれた者ならば、 このまま知らされずにいるはずがあろうか。 さあ、見るのじゃ! 思うに、わしの眼力は定かじゃった・・・ この地には、どんな道もつかないし、 どんな者も足を踏み入れることはできぬのだ。 聖杯ご自身に導かれる者でなくしては。 PARSIFAL おいら、ほとんど歩いてないのに、 もう、えらく遠くに来た気がするぞ。 GURNEMANZ わかるのか、せがれよ、 ここでは時が、空間になってしまうのじゃ。 (グルネマンツとパルジファルが前に進むように見えている間、舞台は徐々にだが、どんどん変わってきている。やがて森が消え、岩壁の中に城へと通じる城門の道が開かれると、二人は今やその道を進んでいる) GURNEMANZ さあ、五感を研ぎ澄ませ。わしに確かめさせてくれ、 まことに愚かで清らであるか。 他にいかなる知恵が、そちに授けられていようとも・・・。 (壁に囲まれた道を登りゆくうちに、舞台の様子はすっかり変わってしまう。グルネマンツとパルジファルは聖杯城の壮大な広間に足を踏み入れる。舞台は、丸天井の付いた柱廊式大広間で、その丸天井の下には昼餐室がある。舞台後方で左右の扉が開かれると、その右手からは聖杯の騎士たちが入って来て、各食卓の周りを取り巻くように進む) 【聖杯の騎士たち】 最後の愛の聖餐に臨もうと、 来る日も来る日も準備をしてきた。 (より早い歩調の小姓たちの行列が、舞台を後方に向けて横切って行く) これが最後の聖餐になろうとも、 今日のこの昼餐こそ、王に力を与えるはず。(*1) (第二の小姓たちの行列が大広間を横切って行く) 喜びと善をなす者は、 ふたたび聖餐を受けるのだ・・ 聖餐のめぐみを受け、 高貴なる贈り物を受けるのだ。 (集まって来た騎士達が食卓につくと、青年達の声が丸天井の中ぐらいの高さの所から聞こえてくる) 罪にまみれた全世界を 無数の苦痛であがなって、 あの日あのお方が血を流した如く、 救済をもたらす勇者には 晴れやかな心もて 我が血潮の注がれんことを。 我らの罪を償うために差し出されたお体よ・・・ あの方の死によって、我らの中に生き続けよ。 【少年たちの声】 (丸天井のきわめて高い所から) 信仰は生きています、 鳩が舞っています、 救世主の聖なる使いである鳩が・・・。 あなた方のために流された血である このワインを飲むのです。 命のパンを取るのです! (歌が歌われている間、反対側の扉を通って、輿に乗ったアンフォルタスが小姓達と助修士達に運ばれてくる。行列を先導して進んできた4人の小姓達は、覆いを掛けられた聖杯の厨子を捧げ持っている。この行列が、一段高い所に寝椅子が置かれている舞台後方の中央に差し掛かると、アンフォルタスは輿から下ろされて、寝椅子の上に寝かせられる。その前には、細長い石テーブルが置かれており、少年達は覆われた聖杯の厨子をその上に置く。 かくて、皆の者が席に着き、辺り一帯が静まり返った時、きわめて奥深い背後の方から、アンフォルタスの寝椅子の後ろにあるアーチのようになった壁龕(へきがん)から、年老いたティトゥレル王の声が、まるで墓の中からのように、こちらに迫って来る) TITUREL 我が息子アンフォルタス、務めを果たしておるか? (長い沈黙) 今日、私は聖杯を目にして余命をつなぐ定めなのか? (長い沈黙) それとも死なねばならぬのか?救い主に伴われずに。 AMFORTAS (苦悩に満ちあふれ、絶望を爆発させて、上半身をもたげる) 悲しい!我が苦悩の悲しさ! 父上よ!ああ、もう一度だけ あなたがこの務めを執り行ってください! 生きて下さい、生きて・・・私のほうを死なせて下さい。 TITUREL 救世主の恩寵により、私は墓の中で生きている。 お仕えするには、私はあまりに弱り切っている。 お前が奉仕して罪を償うのだ! 聖杯の覆いを取れ! AMFORTAS (少年たちに向かって身を起こしながら) やめろ!覆いを取ってはならん!・・・ああ! 誰にも分かってもらえぬとは!皆の者に喜びを もたらす光景は、私には苦悩を呼び覚ますのだ! この傷、この猛威を振るう痛みすら、何であろう! この務めを果たせと強いられる苦しみ、 この地獄の責め苦に比べれば! 私が受け継いだ悲しい務め・・・それは、 皆のうちにあってただ一人の罪びとである私が、 至高の祭儀を司り、 清らかな者達のために、恩寵を請い願うこと! ああ、罰を!最高の罰を! ああ、辱めを受けし恩寵の主・・・! あのお方を、あのお方の聖なるまなざしを 私は憧れ求めずにはいられない。 魂の奥底から、救いを求めて悔い改め、 あの方にたどりつこうとせずにはいられない。 その時が近づく・・・ 一条の光が、神器の上に落ちる・・・ 覆いが取られる。 (凍りついたように虚空をじっと見つめながら) 聖なる器の神々しい神体が 激しい光とともに赤々と輝きはじめると、 我が体は、至福の悦楽の痛みに貫かれ、 心には至聖の血潮が 注ぎ込まれるのを感じる・・・ だがその時、私自身の罪深き血のざわめきが 狂気のように逃げ惑いながら 私に向かって逆流し始め、 罪を求めてやまない世界に向けて、 怖気を振るいつつも荒々しく流れ込んでいく。 そして、その門を新たに突き破ると、 そこから奔流のように流れ出て、 あの方と同じこの傷口を通り抜けていく。 そう、あの槍の一撃によって付けられた傷・・・ 同じ槍が、救世主をも傷つけたのだ。 しかし、あの神の人は、その傷を負いながらも、 血の涙を流し、共に苦しむことをあこがれ、 人類の恥辱のゆえに泣き給うた。 ところが、同じ聖なる傷口なのに、私はどうだ・・・ 最高の神器を所有し、 救済の秘薬を守護する私の傷からは、 熱く罪深い血がドクドクと湧き出して、 あこがれの泉から永遠に甦り、 いくら懺悔しても、ああ!・・・決して静められない! あわれみを!あわれみを! 全世界を憐まれる方!ああ、憐みを! 私が受け継いだ務めを取り去り、 この傷を閉じてください。 私が安らかに死に、 清らかな身となって御前で癒されるように! (気を失ったように後ろに崩れ落ちる) 【少年たちと青年たち】 (見えない高い所から) 『共に苦しみ、悟りを得る 清らかな愚か者、 待つがいい・・・ その者を私は選んだ!』 【騎士たち】 (静かに) これがあなた様へのお約束・・・ 慰めとともに待つのです。 今日は務めを果たされよ! TITUREL 聖杯の覆いを取れ! (アンフォルタスは憔悴しきったまま、ゆっくり身を起こす。少年たちは金色の厨子の覆いを取り、古風な水晶の盃を取り出すと、そこにかかっていたヴェールをも取り去り、アンフォルタスの前に置く。) 【高みからの重唱】 受け取りなさい、私の体を。 受け取りなさい、私の血を。 私たちが愛し合うために! (アンフォルタスが敬虔の念に満たされつつ、無言の祈りを捧げながら聖杯の上に身をかがめると、大広間には次第に黄昏の色が濃くなっていく。そして、ついには完全な真っ暗闇となる。) 【高みから少年たち】 受け取りなさい、私の体を。 受け取りなさい、私の血を。 あなたがたが私を忘れないように。 (まばゆい一条の光が、上方から水晶の盃へと降りて来ると、盃は輝かしい紫色を放ちながら、次第にその色を濃くしていき、全てを柔らかに照らし出す。アンフォルタスは、浄化された面持ちで、『グラール』(聖杯)を高く持ち上げ、ゆったりと四方に振る。そうすることで、彼はパンとワインに祝福を与えているのである。一同は皆ひざまずく。) TITUREL おお、聖なる歓び。今日この日、 何と晴れやかな主のご挨拶だろう! (アンフォルタスが「グラール」を再び下におろすと、濃い黄昏が退いていくのにあわせて、「グラール」はどんどん輝きを失っていく。続いて、少年たちは器を再び厨子の中にしまい込み、前と同じように覆いを掛ける。かつての昼の明るさが戻ってくる。4人の少年たちは、続く歌が歌われている間、それぞれ2つある壺と籠の中からワインとパンを取り分ける。) 【少年たちの声】 (高みから) 最後の食卓のワインとパン・・・ それを、かつて聖杯の主は、 共に苦しむ愛の力をもって ご自身の流された血に変え、 ご自身が差し出す体に変えたのです。 (厨子を閉じた4人の少年は、アンフォルタスが聖杯「グラール」を振りながら祝福を与えた2個のワイン壺と2個のパン籠を祭壇のテーブルから持ち運ぶ。彼らは、パンを騎士たちに分け与え、ワインを彼らの前の杯に注いでいく。 騎士たちは食事のために腰をおろし、グルネマンツも同様にする。彼は隣の席を空けたままにしておき、食膳に連なるようパルジファルを差し招くが、パルジファルは押し黙ったまま微動だにせず、茫然自失して脇の方に突っ立ったままである。) 【青年たち】 (丸天井の中ぐらいの高さの所から) 聖なる贈り物である血と体を、 あなた方への恵みとして与えんと、 至福の慰めをもたらす愛の聖霊が、 いま注がれたワインに変え、 口にするパンに変えるのです。 【騎士たち】 (最初の半数) パンを取ろう! そして勇敢に 肉体の力と強さに変えるのだ。 死に至るまで忠実に、 あらゆる苦難に挫けずに、 救世主の御業(みわざ)を果たすのだ! (残りの半数) ワインを取ろう! そして新しく 命を燃やす血に変えるのだ。 肩を組みつつ快活に、 兄弟たちには忠誠に、 幸多き勇気に満ちて戦うのだ! 【全ての騎士たち】 信ずる者は幸いなるかな! 愛する者は幸いなるかな! (騎士たちは立ち上がると、双方向から互いに歩み寄り、次の歌が歌われる間、うやうやしく抱きしめ合う) 【青年たち】 (丸天井の中ぐらいの高さの所から) 愛する者は幸いなるかな! 【少年たちの声】 (丸天井の最も高い所から) 信ずる者は幸いなるかな! (アンフォルタスは聖餐には加わらなかったものの、その間感激に満ちて立ち上がっていた。しかし再びゆっくりとくずおれていくと、首をうなだれて、手を傷の上に置く。少年たちが近づくが、その仕草からは、アンフォルタスの傷口から新たな出血が始まったことが分かる。彼らはアンフォルタスを介抱し、再び輿に乗せる。人々が出発の支度をすると、少年たちも来た時と同様の隊列を組み、アンフォルタスと聖なる厨子を運び去って行く。騎士たちも同様に荘重に隊列を整えて、ゆっくりと大広間を去っていく。弱い昼明りが射し込んでくる。小姓たちがやや早目の歩調で大広間を横切って行く。最後の騎士と小姓たちが大広間を去ると、扉はすべて閉じられてしまう。パルジファルは、先ほどのアンフォルタスの激しい嘆き声を聞いた時、激しい仕草で心臓に手をやり、しばらくの間痙攣するかのように、その部分をつかんだままだった。今も凍りついたかのように、その場に身動き一つせずに立ち尽くしている。グルネマンツは不機嫌そうにパルジファルに近づき、彼の腕をつかんで揺さぶる) GURNEMANZ お前、どうしてまだそこにいるんだ? 何を見たのか、わかるのか? (パルジファルは痙攣するように心臓の上をつかむ・・・そして少しだけ首を横に振る) GURNEMANZ (非常に腹を立てて) お前、やはりただのバカだな! (狭い脇扉を開けて) 出て行け!お前の道を行くがいい! グルネマンツは、こう忠告するぞ・・・ 以降ここでは、白鳥の群れは放っておけ! お前ごときオス鵞鳥はメス鵞鳥でも追っかけてろ! (グルネマンツはパルジファルを外へと突き飛ばし、気難しい顔をしたまま勢いよく扉をバタンと閉じる。グルネマンツが騎士たちの後を追う間、フェルマータの付いた最後の小節で幕が閉じる) 【一人のアルトの声】 (高みから) 『共に苦しみ、悟りを得る 清らかな愚か者・・・』 【中ぐらいの高み】 信ずる者は幸いなるかな! 【最も高い所から】 信ずる者は幸いなるかな! Vorspiel ERSTER AUFZUG Im Gebiet des Grales. – Wald, schattig und ernst, doch nicht düster. Eine Lichtung in der Mitte. Links aufsteigend wird der Weg zur Gralsburg angenommen. Der Mitte des Hintergrundes zu senkt sich der Boden zu einem tiefer gelegenen Waldsee hinab. – Tagesanbruch. – Gurnemanz (rüstig greisenhaft) und zwei Knappen (von zartem Jünglingsalter) sind schlafend unter einem Baume gelagert. – Von der linken Seite, wie von der Gralsburg her, ertönt der feierliche Morgenweckruf der Posaunen GURNEMANZ erwachend und die Knaben rüttelnd He! Ho! Waldhüter ihr, – Schlafhüter mitsammen, – so wacht doch mindest am Morgen. Die beiden Knappen springen auf Hört ihr den Ruf? Nun danket Gott, dass ihr berufen, ihn zu hören! Er senkt sich mit den Knappen auf die Knie und verrichtet mit ihnen gemeinschaftlich stumm das Morgengebet; sobald die Posaunen schweigen, erheben sie sich langsam Jetzt auf, ihr Knaben! Seht nach dem Bad. Zeit ist's, des Königs dort zu harren. Er blickt nach links in die Szene Dem Siechbett, das ihn trägt, voraus seh ich die Boten schon uns nahn. Zwei Ritter treten, von der Burg her, auf Heil euch! – Wie geht's Amfortas heut? Wohl früh verlangt er nach dem Bade das Heilkraut, das Gawan mit List und Kühnheit ihm gewann, ich wähne, dass das Lind'rung schuf? ZWEITER RITTER Das wähnest du, der doch Alles weiss? Ihm kehrten sehrender nur die Schmerzen bald zurück – schlaflos von starken Bresten, befahl er eifrig uns das Bad. GURNEMANZ das Haupt traurig senkend Toren wir, auf Lind'rung da zu hoffen, wo einzig Heilung lindert! – Nach allen Kräutern, allen Tränken forscht und jagt weit durch die Welt – ihm hilft nur Eines, – nur der Eine! ZWEITER RITTER So nenn uns den! GURNEMANZ ausweichend Sorgt für das Bad! Die beiden Knappen haben sich dem Hintergrunde zugewendet und blicken nach rechts ZWEITER KNAPPE Seht dort die wilde Reiterin! ERSTER KNAPPE Hei! Wie fliegen der Teufelsmähre die Mähnen! ZWEITER RITTER Ha! Kundry dort? ERSTER RITTER Die bringt wohl wicht'ge Kunde? ZWEITER KNAPPE Die Mähre taumelt. ERSTER KNAPPE Flog sie durch die Luft? ZWEITER KNAPPE Jetzt kriecht sie am Boden hin. ERSTER KNAPPE Mit den Mähnen fegt sie das Moos. Alle blicken lebhaft nach der rechten Seite. ZWEITER RITTER Da schwingt sich die Wilde herab! Kundry stürzt hastig, fast taumelnd, herein. Wilde Kleidung, hoch geschürzt; Gürtel von Schlangenhäuten lang herabhängend schwarzes, in losen Zöpfen flatterndes Haar; tief braunrötliche Gesichtsfarbe; stechende schwarze Augen, zuweilen wild aufblitzend, öfters wie todesstarr und unbeweglich. – Sie eilt auf Gurnemanz zu und dringt ihm ein kleines Kristallgefäss auf KUNDRY Hier? Nimm du! – Balsam … GURNEMANZ Woher brachtest du dies? KUNDRY Von weiter her, als du denken kannst hilft der Balsam nicht, Arabia birgt dann nichts mehr zu seinem Heil. – Frag nicht weiter! – Ich bin müde. Sie wirft sich an den Boden. Ein Zug von Knappen und Rittern, die Sänfte tragend und geleitend, in welcher Amfortas ausgestreckt liegt, gelangt – von links her – auf die Bühne. – Gurnemanz hat sich, von Kundry ab, sogleich den Ankommenden zugewendet GURNEMANZ Er naht – sie bringen ihn getragen. – O weh! Wie trag ich's im Gemüte, in seiner Mannheit stolzer Blüte des siegreichsten Geschlechtes Herrn als seines Siechtums Knecht zu sehn! zu den Knappen Behutsam! Hört, der König stöhnt. Die Knappen halten an und stellen das Siechbett nieder AMFORTAS der sich ein wenig erhoben Recht so! Habt Dank! – Ein wenig Rast. Nach wilder Schmerzensnacht – nun Waldes Morgenpracht! Im heil'gen See wohl labt mich auch die Welle es staunt das Weh, die Schmerzensnacht wird helle. Gawan! ZWEITER RITTER Herr! Gawan weilte nicht; da seines Heilkrauts Kraft, wie schwer er's auch errungen, doch deine Hoffnung trog, hat er auf neue Sucht sich fortgeschwungen. AMFORTAS Ohn Urlaub! – Möge das er sühnen, dass schlecht er Grals-Gebote hält! O wehe ihm, dem trotzig Kühnen, wenn er in Klingsors Schlingen fällt! – So breche Keiner mir den Frieden! Ich harre des, der mir beschieden »durch Mitleid wissend« – war's nicht so? – GURNEMANZ Uns sagtest du es so. AMFORTAS – »der reine Tor –« Mich dünkt ihn zu erkennen dürft ich den Tod ihn nennen! GURNEMANZ indem er Amfortas das Fläschchen Kundrys überreicht Doch zuvor – versuch es noch mit diesem! AMFORTAS Woher dies heimliche Gefäss? GURNEMANZ Dir ward es aus Arabia hergeführt. AMFORTAS Und wer gewann es? GURNEMANZ Dort liegt's, das wilde Weib. Auf, Kundry! Komm! Kundry weigert sich und bleibt am Boden AMFORTAS Du – Kundry? Muss ich dir nochmals danken, du rastlos scheue Magd? Wohlan, den Balsam nun versuch ich noch es sei aus Dank für deine Treue. KUNDRY unruhig und heftig am Boden sich bewegend Nicht Dank! – Ha ha! – was wird er helfen! Nicht Dank! Fort, fort – in's Bad! Amfortas gibt das Zeichen zum Aufbruch; der Zug entfernt sich nach dem tieferen Hintergrunde zu. – Gurnemanz, schwermütig nachblickend, und Kundry, fortwährend auf dem Boden gelagert, sind zurückgeblieben. – Knappen gehen ab und zu DRITTER KNAPPE He! Du da! Was liegst du dort wie ein wildes Tier? KUNDRY Sind die Tiere hier nicht heilig? DRITTER KNAPPE Ja –! Doch ob heilig du, das wissen wir grad noch nicht. VIERTER KNAPPE Mit ihrem Zaubersaft – wähn ich – wird sie den Meister vollends verderben. GURNEMANZ Hm! Schuf sie euch Schaden je? – Wann Alles ratlos steht, wie kämpfenden Brüdern in fernste Länder Kunde sei zu entsenden, und kaum ihr nur wisst wohin, – wer, ehe ihr euch nur besinnt, stürmt und fliegt dahin und zurück, der Botschaft pflegend mit Treu und Glück? Ihr nährt sie nicht, – sie naht euch nie, nichts hat sie mit euch gemein doch, wann's in Gefahr der Hilfe gilt, der Eifer führt sie schier durch die Luft, die nie euch dann zum Danke ruft. Ich wähne, ist dies Schaden, so tät er euch gut geraten. DRITTER KNAPPE Doch hasst sie uns; sieh nur, wie hämisch dort nach uns sie blickt! VIERTER KNAPPE Eine Heidin ist's, ein Zauberweib. GURNEMANZ Ja, eine Verwünschte mag sie sein. Hier lebt sie heut, vielleicht erneut, zu büssen Schuld aus früh'rem Leben, die dorten ihr noch nicht vergeben. Übt sie nun Buss in solchen Taten, die uns Ritterschaft zum Heil geraten, gut tut sie dann und recht sicherlich, dienet uns – und hilft auch sich. DRITTER KNAPPE So ist's wohl auch jen' ihre Schuld, die uns so manche Not gebracht? GURNEMANZ sich besinnend Ja, – wann oft lange sie uns ferne blieb, dann brach ein Unglück wohl herein. Und lang schon kenn ich sie; doch Titurel kennt sie noch länger. Der fand, als er die Burg dort baute, sie schlafend hier im Waldgestrüpp – erstarrt, leblos, wie tot. So fand ich selbst sie letztlich wieder, als uns das Unheil kaum geschehn, das jener Böse über den Bergen so schmählich über uns gebracht. zu Kundry He! Du! Hör mich und sag wo schweiftest damals du umher, als unser Herr den Speer verlor? Kundry schweigt düster Warum halfst du uns damals nicht? KUNDRY Ich helfe nie. VIERTER KNAPPE Sie sagt's da selbst. DRITTER KNAPPE Ist sie so treu, so kühn in Wehr, so sende sie nach dem verlor'nen Speer! GURNEMANZ düster Das ist ein And'res, jedem ist's verwehrt. – mit grosser Ergriffenheit Oh, wundenwundervoller, heiliger Speer! Dich sah ich schwingen von unheiligster Hand! in Erinnerung sich verlierend Mit ihm bewehrt, Amfortas, Allzukühner, wer mochte dir es wehren den Zaub'rer zu beheeren? Schon nah dem Schloss – wird uns der Held entrückt ein furchtbar schönes Weib hat ihn entzückt; in seinen Armen liegt er trunken, der Speer – ist ihm entsunken. Ein Todesschrei! – Ich stürm herbei von dannen Klingsor lachend schwand den heil'gen Speer hat' er entwandt. Des Königs Flucht gab kämpfend ich Geleite; doch – eine Wunde brannt ihm in der Seite, die Wunde ist's, die nie sich schliessen will. – Der erste und zweite Knappe kommen vom See her zurück DRITTER KNAPPE zu Gurnemanz So kanntest du Klingsor? GURNEMANZ zu den zurückkommenden beiden Knappen Wie geht's dem König? ERSTER KNAPPE Ihn frischt das Bad. ZWEITER KNAPPE Dem Balsam wich das Weh. GURNEMANZ für sich Die Wunde ist's, die nie sich schliessen will! – Der dritte und der vierte Knappe hatten sich zuletzt schon zu Gurnemanz' Füssen niedergesetzt; die beiden anderen gesellen sich jetzt in gleicher Weise zu ihnen unter dem grossen Baum DRITTER KNAPPE Doch, Väterchen, sag und lehr uns fein du kanntest Klingsor, – wie mag das sein? GURNEMANZ Titurel, der fromme Held, der kannt ihn wohl. Denn ihm, da wilder Feinde List und Macht des reinen Glaubens Reich bedrohten, ihm neigten sich, in heilig ernster Nacht, dereinst des Heilands selige Boten daraus er trank beim letzten Liebesmahle, das Weihgefäss, die heilig edle Schale, darein am Kreuz sein göttlich Blut auch floss, dazu den Lanzenspeer, der dies vergoss, – der Zeugengüter höchstes Wundergut, das gaben sie in unsres Königs Hut. Dem Heiltum baute er das Heiligtum. Die seinem Dienst ihr zugesindet auf Pfaden, die kein Sünder findet, – ihr wisst, dass nur dem Reinen vergönnt ist sich zu einen den Brüdern, die zu höchsten Rettungswerken des Grales Wunderkräfte stärken. – Drum blieb es dem, nach dem ihr fragt, verwehrt, Klingsorn – wie hart ihn Müh auch drob beschwert. Jenseits im Tale war er eingesiedelt; darüber hin liegt üpp'ges Heidenland – unkund blieb mir, was dorten er gesündigt; doch wollt er büssen nun, ja – heilig werden. Ohnmächtig, in sich selbst die Sünde zu ertöten, an sich legt er die Frevlerhand, die nun, dem Grale zugewandt, verachtungsvoll des Hüter von sich stiess. Darob die Wut nun Klingsorn unterwies, wie seines schmähl'chen Opfers Tat ihm gäb zu bösem Zauber Rat – den fand er nun. Die Wüste schuf er sich zum Wonnegarten; drin wachsen teuflisch holde Frauen, dort will des Grales Ritter er erwarten zu böser Lust und Höllengrauen wen er verlockt, hat er erworben, schon Viele hat er uns verdorben. – Da Titurel, in hohen Alters Mühen, dem Sohn die Herrschaft hier verliehen, Amfortas liess es da nicht ruhn der Zauberplag' Einhalt zu tun. Das wisst ihr, wie es da sich fand der Speer ist nun in Klingsors Hand; kann er selbst Heilige mit ihm verwunden, den Gral auch wähnt er fest schon uns entwunden! Kundry hat sich, in wütender Unruhe, oft heftig umgewendet VIERTER KNAPPE Vor Allem nun, der Speer kehr uns zurück! DRITTER KNAPPE Ha! wer ihn brächt, ihm wär's zu Ruhm und Glück? GURNEMANZ nach einem Schweigen Vor dem verwaisten Heiligtum in brünst'gem Beten lag Amfortas, ein Rettungszeichen bang erflehend – ein sel'ger Schimmer da entfloss dem Grale; ein heilig Traumgesicht nun deutlich zu ihm spricht durch hell erschauter Wortezeichen Male »durch Mitleid wissend, der reine Tor, harre sein, den ich erkor!« DIE VIER KNAPPEN »Durch Mitleid wissend, der reine Tor –« Vom See her vernimmt man Geschrei und das Rufen der Ritter und Knappen. – Gurnemanz und die vier Knappen fahren auf und wenden sich erschreckt um RITTER UND KNAPPEN Weh! Weh! – Hoho! Auf! – Wer ist der Frevler? GURNEMANZ Was gibt's? Ein wilder Schwan flattert matten Fluges vom See daher die Knappen und Ritter folgen ihm nach auf die Szene VIERTER KNAPPE Dort! DRITTER KNAPPE Hier! ZWEITER KNAPPE Ein Schwan! VIERTER KNAPPE Ein wilder Schwan! ALLE RITTER UND KNAPPEN Er ist verwundet. Ha, wehe! Weh! GURNEMANZ Wer schoss den Schwan? Der Schwan sinkt, nach mühsamem Fluge, matt zu Boden; der zweite Ritter zieht ihm den Pfeil aus der Brust ERSTER RITTER Der König grüsste ihn als gutes Zeichen, als überm See kreiste der Schwan da flog ein Pfeil … KNAPPEN UND RITTER Parsifal hereinführend Der war's! Der schoss! auf Parsifals Bogen weisend Dies der Bogen! ZWEITER RITTER den Pfeil aufweisend Hier der Pfeil, dem seinen gleich. GURNEMANZ Bist du's, der diesen Schwan erlegte? PARSIFAL Gewiss! Im Fluge treff ich, was fliegt! GURNEMANZ Du tatest das? Und bangt es dich nicht vor der Tat? DIE KNAPPEN UND RITTER Strafe den Frevler! GURNEMANZ Unerhörtes Werk! – Du konntest morden, – hier, im heil'gen Walde, des stiller Frieden dich umfing? Des Haines Tiere nahten dir nicht zahm? Grüssten dich freundlich und fromm? Aus den Zweigen was sangen die Vöglein dir? Was tat dir der treue Schwan? Sein Weibchen zu suchen flog der auf, mit ihm zu kreisen über dem See, den so er herrlich weihte zum Bad. – Dem stauntest du nicht? … Dich lockt es nur zu wild kindischem Bogengeschoss? Er war uns hold was ist er nun dir? Hier, – schau her! – hier trafst du ihn; – da starrt noch das Blut, matt hängen die Flügel; – das Schneegefieder dunkel befleckt? Gebrochen das Aug' – siehst du den Blick? Parsifal hat Gurnemanz mit wachsender Ergriffenheit zugehört jetzt zerbricht er seinen Bogen und schleudert die Pfeile von sich Wirst deiner Sündentat du inne? Parsifal führt die Hand über die Augen Sag, Knab' – erkennst du deine grosse Schuld? Wie konntest du sie begehn? PARSIFAL Ich wusste sie nicht. GURNEMANZ Wo bist du her? PARSIFAL Das weiss ich nicht. GURNEMANZ Wer ist dein Vater? PARSIFAL Das weiss ich nicht. GURNEMANZ Wer sandte dich dieses Weges? PARSIFAL Das weiss ich nicht. GURNEMANZ Dein Name denn? PARSIFAL Ich hatte viele, doch weiss ich ihrer keinen mehr. GURNEMANZ Das weisst du Alles nicht? für sich So dumm wie den erfand bisher ich Kundry nur! zu den Knappen, deren sich immer mehre versammelt haben Jetzt geht! Versäumt den König im Bade nicht! – Helft! – Die Knappen heben den toten Schwan ehrerbietig auf eine Bahre von frischen Zweigen, und entfernen sich mit ihm dann nach dem See zu. – Schliesslich bleiben Gurnemanz, Parsifal und – abseits – Kundry allein zurück GURNEMANZ wendet sich wieder zu Parsifal Nun sag nichts weisst du, was ich dich frage; jetzt meld, was du weisst; denn etwas musst du doch wissen. PARSIFAL Ich hab eine Mutter; Herzeleide sie heisst. Im Wald und auf wilder Aue waren wir heim. GURNEMANZ Wer gab dir den Bogen? PARSIFAL Den schuf ich mir selbst vom Forst die wilden Adler zu verscheuchen. GURNEMANZ Doch adelig scheinst du selbst und hochgeboren warum nicht liess deine Mutter bessere Waffen dich lehren? Parsifal schweigt KUNDRY welche während der Erzählung des Gurnemanz von Amfortas' Schicksal oft in wütender Unruhe heftig sich umgewendet hatte, nun aber, immer in der Waldecke gelagert, den Blick scharf auf Parsifal gerichtet hat, ruft jetzt, da Parsifal schweigt, mit rauher Stimme daher Den Vaterlosen gebar die Mutter, als im Kampf erschlagen Gamuret; vor gleichem frühem Heldentod den Sohn zu wahren, waffenfremd in Öden erzog sie ihn zum Toren – die Törin! Sie lacht PARSIFAL der mit jäher Aufmerksamkeit zugehört Ja! Und einst am Waldessaume vorbei, auf schönen Tieren sitzend, kamen glänzende Männer; ihnen wollt ich gleichen sie lachten und jagten davon. Nun lief ich nach, doch konnte sie nicht erreichen. – Durch Wildnisse kam ich, bergauf, talab; oft ward es Nacht, dann wieder Tag mein Bogen musste mir frommen gegen Wild und grosse Männer … KUNDRY hat sich erhoben und ist zu den Männern getreten; eifrig Ja! Schächer und Riesen traf seine Kraft; den freislichen Knaben fürchten sie Alle. PARSIFAL verwundert Wer fürchtet mich? Sag! KUNDRY Die Bösen. PARSIFAL Die mich bedrohten, waren sie bös? Gurnemanz lacht Wer ist gut? GURNEMANZ wieder ernst Deine Mutter, – der du entlaufen, und die um dich sich nun härmt und grämt. KUNDRY Zu End ihr Gram seine Mutter ist tot. PARSIFAL in furchtbarem Schrecken Tot? Meine Mutter? – Wer sagt's? KUNDRY Ich ritt vorbei, und sah sie sterben – dich Toren hiess sie mich grüssen. Parsifal springt wütend auf Kundry zu und fasst sie bei der Kehle. – Gurnemanz hält ihn zurück GURNEMANZ Verrückter Knabe! Wieder Gewalt? Nachdem Gurnemanz Kundry befreit, steht Parsifal lange wie erstarrt Was tat dir das Weib? Es sagte wahr, denn nie lügt Kundry – doch sah sie viel. PARSIFAL gerät in ein heftiges Zittern Ich verschmachte! … Kundry ist sogleich, als sie Parsifals Zustand gewahrte, nach einem Waldquell geeilt, bringt jetzt Wasser in einem Horne, besprengt damit zunächst Parsifal, und reicht ihm dann zu trinken GURNEMANZ So recht! So nach des Grales Gnade das Böse bannt, wer's mit Gutem vergilt. KUNDRY düster Nie tu ich Gutes – Sie wendet sich traurig ab, und während Gurnemanz sich väterlich um Parsifal bemüht, schleppt sie sich, von Beiden unbeachtet, einem Waldgebüsche zu nur Ruhe will ich, nur Ruhe – ach! – der Müden. Schlafen! – Oh, dass mich keiner wecke! scheu auffahrend Nein! – Nicht schlafen! – Grausen fasst mich! Sie verfällt in heftiges Zittern; dann lässt sie die Arme matt sinken Machtlose Wehr! Die Zeit ist da. Schlafen – schlafen – ich muss! – Sie sinkt hinter dem Gebüsch zusammen und bleibt von jetzt an unbemerkt. – Vom See her gewahrt man Bewegung und endlich den im Hintergrunde sich heimwendenden Zug der Ritter und Knappen mit der Sänfte GURNEMANZ Vom Bade kehrt der König heim; hoch steht die Sonne nun lass zum frommen Mahle mich dich geleiten; denn bist du rein, wird nun der Gral dich tränken und speisen. Gurnemanz hat Parsifals Arm sich sanft um den Nacken gelegt, und dessen Leib mit seinem eigenen Arme umschlungen; so geleitet er ihn bei sehr allmählichem Schreiten. – Hier hat die unmerkliche Verwandelung der Bühne bereits begonnen PARSIFAL Wer ist der Gral? GURNEMANZ Das sagt sich nicht; doch, bist du selbst zu ihm erkoren, bleibt dir die Kunde unverloren. Und sieh! – Mich dünkt, dass ich dich recht erkannt kein Weg führt zu ihm durch das Land, und Niemand könnte ihn beschreiten, den er nicht selber möcht geleiten. PARSIFAL Ich schreite kaum, doch wähn ich mich schon weit. GURNEMANZ Du siehst, mein Sohn, zum Raum wird hier die Zeit. Allmählich, während Gurnemanz und Parsifal zu schreiten scheinen, hat sich die Szene bereits immer merklicher verwandelt; es verschwindet so der Wald, und in Felsenwänden öffnet sich ein Torweg, welcher die Beiden jetzt einschliesst GURNEMANZ Jetzt achte wohl, und lass mich sehn bist du ein Tor und rein, welch Wissen dir auch mag beschieden sein. – Durch aufsteigende gemauerte Gänge führend, hat die Szene sich vollständig verwandelt Gurnemanz und Parsifal treten jetzt in den mächtigen Saal der Gralsburg ein. – Szene Säulenhalle mit Kuppelgewölbe, den Speiseraum überdeckend. Auf beiden Seiten des Hintergrundes werden die Türen geöffnet von rechts schreiten die Ritter des Grales herein und reihen sich um die Speisetafeln DIE GRALSRITTER Zum letzten Liebesmahle. gerüstet Tag für Tag, Ein Zug von Knappen durchschreitet schnelleren Schrittes die Szene nach hinten zu gleich ob zum letzten Male es heut ihn letzen mag.(*2) Ein zweiter Zug von Knappen durchschreitet die Halle Wer guter Tat sich freut ihm wird das Mahl erneut der Labung darf er nahn, die hehrste Gab empfahn. Die versammelten Ritter stellen sich an den Speisetafeln auf Stimmen der Jünglinge aus der mittleren Höhe der Kuppel vernehmbar Den sündigen Welten mit tausend Schmerzen wie einst sein Blut geflossen, dem Erlösungs-Helden sei nun mit freudigem Herzen mein Blut vergossen. Der Leib, den er zur Sühn uns bot, er leb in uns durch seinen Tod. KNABENSTIMMEN aus der äussersten Höhe der Kuppel Der Glaube lebt; die Taube schwebt, des Heilands holder Bote. Der für euch fliesst, des Weins geniesst, und nehmt vom Lebensbrote! Während des Gesanges wird von Knappen und dienenden Brüdern durch die entgegengesetzte Türe Amfortas auf einer Sänfte hereingetragen vor ihm schreiten die vier Knappen, welche den verhängten Schrein des Grales tragen. Dieser Zug begibt sich nach der Mitte des Hintergrundes, wo ein erhöhtes Ruhebett aufgerichtet steht, auf welches Amfortas von der Sänfte herab niedergelassen wird; hiervor steht ein länglicher Steintisch, auf welchen die Knaben den verhängten Gralsschrein hinstellen. – Nachdem alle ihre Stelle eingenommen und ein allgemeiner Stillstand eingetreten war, vernimmt man, vom tiefsten Hintergrunde her, aus einer gewölbten Nische hinter dem Ruhebette des Amfortas, die Stimme des alten Titurel wie aus einem Grabe heraufdringen TITUREL Mein Sohn Amfortas, bist du am Amt? langes Schweigen Soll ich den Gral heut noch erschaun und leben? langes Schweigen Muss ich sterben, vom Retter ungeleitet? AMFORTAS im Ausbruche qualvoller Verzweiflung sich halb aufrichtend Wehe! Wehe mir der Qual! Mein Vater, oh! noch einmal verrichte du das Amt! Lebe, leb – und lass mich sterben. TITUREL Im Grabe leb ich durch des Heilands Huld zu schwach doch bin ich, ihm zu dienen. Du büss im Dienste deine Schuld! Enthüllet den Gral! AMFORTAS gegen die Knaben sich erhebend Nein! Lasst ihn unenthüllt! – Oh! dass keiner, keiner diese Qual ermisst, die mir der Anblick weckt, der euch entzückt! Was ist die Wunde, ihrer Schmerzen Wut, gegen die Not, die Höllenpein, zu diesem Amt – verdammt zu sein! Wehvolles Erbe, dem ich verfallen, ich – einz'ger Sünder unter Allen – des höchsten Heiligtums zu pflegen, auf Reine herabzuflehen seinen Segen! – Oh, Strafe! Strafe ohne Gleichen des, ach! – gekränkten Gnadenreichen! – Nach ihm, nach seinem Weihegrusse muss sehnlich mich's verlangen; aus tiefster Seele Heilesbusse zu ihm muss ich gelangen. Die Stunde naht – ein Lichtstrahl senkt sich auf das heilige Werk – die Hülle fällt. vor sich hinstarrend Des Weihgefässes göttlicher Gehalt erglüht mit leuchtender Gewalt; durchzückt von seligsten Genusses Schmerz, des heiligsten Blutes Quell fühl ich sich giessen in mein Herz des eig'nen sündigen Blutes Gewell in wahnsinniger Flucht muss mir zurück dann fliessen, in die Welt der Sündensucht mit wilder Scheu sich ergiessen; von neuem sprengt es das Tor, daraus es nun strömt hervor, hier durch die Wunde, der Seinen gleich, geschlagen von desselben Speeres Streich, der dort dem Erlöser die Wunde stach, aus der, mit blutigen Tränen, der Göttliche weint ob der Menschheit Schmach in Mitleids heiligem Sehnen, und aus der nun mir, an heiligster Stelle, dem Pfleger göttlichster Güter, des Erlösungs-Balsams Hüter – das heisse Sündenblut entquillt, ewig erneut aus des Sehnens Quelle, das – ach! – keine Büssung je mir stillt! – Erbarmen! Erbarmen! Du Allerbarmer! Ach, Erbarmen! Nimm mir mein Erbe. schliesse die Wunde, dass heilig ich sterbe, rein dir gesunde! Er sinkt wie bewusstlos zurück KNABEN UND JÜNGLINGE aus der Höhe, unsichtbar »Durch Mitleid wissend, der reine Tor, harre sein, den ich erkor!« DIE RITTER leise So ward es dir verhiessen harre getrost, des Amtes walte heut! TITUREL Enthüllet den Gral! Amfortas erhebt sich langsam und mühevoll. Die Knaben nehmen die Decke vom goldenen Schreine, entnehmen ihm eine antike Kristallschale, von welcher sie ebenfalls eine Verhüllung hinwegnehmen, und setzen diese vor Amfortas hin STIMMEN AUS DER HÖHE Nehmet hin meinen Leib, nehmet hin mein Blut um unsrer Liebe Willen! Während Amfortas andachtvoll in stummem Gebete zu dem Kelche sich neigt, verbreitet sich eine immer dichtere Dämmerung über die Halle. – Eintritt vollster Dunkelheit KNABEN AUS DER HÖHE Nehmet hin mein Blut, nehmet hin meinen Leib, auf dass ihr mein gedenkt. Ein blendender Lichtstrahl dringt von oben auf die Kristallschale herab; diese erglüht sodann immer stärker in leuchtender Purpurfarbe, alles sanft bestrahlend. Amfortas, mit verklärter Miene, erhebt den »Gral« hoch und schwenkt ihn sanft nach allen Seiten, worauf er damit Brot und Wein segnet. Alles ist auf den Knien TITUREL Oh, heilige Wonne, wie hell grüsst uns heute der Herr! Amfortas setzt den »Gral« wieder nieder, welcher nun, während die tiefe Dämmerung wieder entweicht, immer mehr erblasst hierauf schliessen die Knaben das Gefäss wieder in den Schrein und bedecken diesen wie zuvor. – Die frühere Tageshelle tritt wieder ein. Die vier Knaben verteilen während des Folgenden aus den zwei Krügen und Körben Wein und Brot KNABENSTIMMEN aus der Höhe Wein und Brot des letzten Mahles wandelt' einst der Herr des Grales durch des Mitleids Liebesmacht in das Blut, das er vergoss in den Leib, den dar er bracht. – Die vier Knaben, nachdem sie den Schrein verschlossen, nehmen nun die zwei Weinkrüge sowie die zwei Brodkörbe, welche Amfortas zuvor, durch das Schwenken des Grals-Kelches über sie, gesegnet hatte, von dem Altartische, verteilen das Brod an die Ritter und füllen die vor ihnen stehenden Becher mit Wein. Die Ritter lassen sich zum Mahle nieder, so auch Gurnemanz, welcher einen Platz neben sich leer hält und Parsifal durch ein Zeichen zur Teilnehmung am Mahle einlädt Parsifal bleibt aber starr und stumm, wie gänzlich entrückt, zur Seite stehen JÜNGLINGE aus der mittleren Höhe der Kuppel Blut und Leib der heil'gen Gabe wandelt heut zu eurer Labe sel'ger Tröstung Liebesgeist in den Wein, der euch nun floss, in das Brot, das heut ihr speist. DIE RITTER erste Hälfte Nehmet vom Brod, wandelt es kühn in Leibes Kraft und Stärke, treu bis zum Tod, fest jedem Müh'n, zu wirken des Heilands Werke! zweite Hälfte Nehmet vom Wein, wandelt ihn neu zu Lebens feurigem Blute, froh im Verein, Brudergetreu zu kämpfen mit seligem Mute! ALLE RITTER Selig im Glauben! Selig in Liebe! Die Ritter haben sich erhoben und schreiten von beiden Seiten auf sich zu, um während des Folgenden sich feierlich zu umarmen JÜNGLINGE mittlere Höhe der Kuppel Selig in Liebe! KNABEN volle Höhe der Kuppel Selig im Glauben! Während des Mahles, an welchem er nicht teilnahm, ist Amfortas aus seiner begeisterungsvollen Erhebung allmählich wieder herabgesunken er neigt das Haupt und hält die Hand auf die Wunde. Die Knaben nähern sich ihm; ihre Bewegungen deuten auf das erneute Bluten der Wunde sie pflegen Amfortas, geleiten ihn wieder auf die Sänfte, und, während alle sich zum Aufbruch rüsten, tragen sie, in der Ordnung wie sie kamen, Amfortas und den heiligen Schrein wieder von dannen. Die Ritter ordnen sich ebenfalls wieder zum feierlichen Zuge und verlassen langsam den Saal. – Verminderte Tageshelle tritt ein. – Knappen ziehen wieder in schnellerem Schritte durch die Halle. – Die letzten Ritter und Knappen haben den Saal verlassen die Türen werden geschlossen. – Parsifal hatte bei dem vorangehenden stärksten Klagerufe des Amfortas eine heftige Bewegung nach dem Herzen gemacht, welches er krampfhaft eine Zeitlang gefasst hielt; jetzt steht er noch, wie erstarrt, regungslos da. – Gurnemanz tritt missmutig an Parsifal heran und rüttelt ihn am Arme GURNEMANZ Was stehst du noch da? Weisst du, was du sahst? Parsifal fasst sich krampfhaft am Herzen – und schüttelt dann ein wenig mit dem Haupte GURNEMANZ sehr ärgerlich Du bist doch eben nur ein Tor! Er öffnet eine schmale Seitentüre Dort hinaus, deinem Wege zu! Doch rät dir Gurnemanz lass du hier künftig die Schwäne in Ruh, und suche dir Gänser die Gans! Er stösst Parsifal hinaus und schlägt, mürrisch, hinter ihm die Türe stark zu. Während er dann de Rittern folgt, schliesst sich, auf dem letzten Takte mit der Fermate, der Vorhang EINE ALTSTIMME aus der Höhe »Durch Mitleid wissend, der reine Tor …« MITTLERE HÖHE Selig im Glauben! AUS DER HÖCHSTEN HÖHE Selig im Glauben! この日本語テキストは、 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス の下でライセンスされています。@wagnerianchan Wagner,Richard/Parsifal/II
https://w.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/248.html
The story below is originally published on Mainichi Daily News by Mainichi Shinbun (http //mdn.mainichi.jp). They admitted inventing its kinky features, or rather deliberately mistranslating them from the original gossip magazine. In fact, this is far from the general Japanese behavior or sense of worth. このページは、毎日新聞事件の検証のための配信記事対訳ページです。直接ジャンプして来られた方は、必ずFAQをお読みください。 ※ この和訳はあくまでもボランティアの方々による一例であり、翻訳の正確さについては各自判断してください。もし誤訳(の疑い)を発見した場合には、直接ページを編集して訂正するか翻訳者連絡掲示板に報告してください。 "Forlorn female physician, naughty nurse, minister to patients with tender, loving lust"「人恋しい女医が、エッチな看護婦が、性欲と優しさをもって患者とセックスする」 拡散状況 関連ページ "Forlorn female physician, naughty nurse, minister to patients with tender, loving lust" 「人恋しい女医が、エッチな看護婦が、性欲と優しさをもって患者とセックスする」 http //s01.megalodon.jp/2008-0627-2217-24/mdn.mainichi.jp/culture/archive/news/2008/02/20080202p2g00m0dm002000c.html (2008年2月2日配信) 「実話ナックルズ」3月号より Due to a serious medical error, Sanae (a pseudonym), an attractive 30-year-old female physician, wound up being banished from the big city and sent to head a small hospital in a rural district. 30歳の魅惑的な女性外科医・サナエ(仮名)は、深刻な医療ミスを起こしたために大都市を追われ、農村部にある小さな病院に派遣された。 "Most people would probably envy me because I m a doctor," she confesses morosely to Jitsuwa Knuckles (March). "But my life has become a living hell." 「おそらくほとんどの人は、私が医者であることをねたむでしょうけど」彼女は不機嫌そうに、「実話ナックルズ」(3月号)に語る。 「でも、私の生活は生き地獄と化したのです」 Sanae s troubles began when she met her husband, a medical school classmate. They married two years after their graduation, and thanks to her husband s family connections, the couple landed cushy positions at a major urban hospital owned by her father-in-law. サナエの受難は、医科大のクラスメートだった夫と出会ったときから始まる。 2人は卒業から2年後に結婚し、夫の家族のコネのおかげで、彼女の義父(夫の父)が所有する都会の大病院に「天下る」ことができた。 Groomed, through a series of elite schools, to become a physician, Sanae had few opportunities in life for any real fun, and the exhausting medical school regimen and internship took a further toll. Then tragedy struck. 一通りのエリート学校を経て外科医になるべく育てられてきたため、サナエは人生において本当の楽しみを得る機会がほとんど無かった上に、過酷な医大のカリキュラムとインターンがさらなる負担となった。そして悲劇が襲った。 "Through an erroneous procedure during treatment, I caused a patient, a close friend, to die," she murmurs. 「治療中に手順を誤ったため、私は親友であった患者を死に至らしめたのです」彼女はつぶやく。 Well, that s the official account anyway. まあとにかく、これは公式な説明である。 "Actually, it was my husband who made the mistake," she confides. "But since his father owned the hospital and was determined to protect the family s reputation, it was covered up and I had to shoulder the blame. So my husband remained at his job and I wound up getting transferred to this small hospital out in the sticks." 「実際には、ミスを犯したのは夫でした」彼女は告白する。 「しかし、彼の父が病院のオーナーでだったので、家族の評判を守ろうと決心していたので、事実は隠蔽され、私が非難を引き受けなければなりませんでした。 そして夫は職に残り、私はこの、田舎の小さな病院に転勤となったのです」 "I wanted to save people s lives, and threw myself into my work totally," she remarks. "I do receive a high salary here, but it s really just hush money to keep me quiet." 「私は人の命を救いたいと思い、ひたすら仕事に打ち込みました」と彼女は述べる。 「私は確かにここで高い給料をもらっています。しかしそれは私を黙らせておくための口止め料なのです」 But after Risa, a lovely 24-year-old nurse, started work at the hospital, things began to change. Oh-la-la did they change! しかし、24歳の愛らしい看護師・リサが病院で働きだしてから、事態は変わり始めた。 ああ、何ということだろう、変わってしまったのだ! "One day after work, I d been drowning my sorrows in alcohol and Risa walked up and kissed me on the mouth," Sanae recalls. "The next thing I knew we were both wet with lust." 「ある日の仕事後、私はヤケ酒に溺れていました。するとリサが歩み寄り、私に口づけをしたのです」サナエは思い出す。 「次に私が覚えていたのは、欲望に濡れて共にベッドにいたことです」 "That was when I realized that the clinic was a good place as any to get it on. And I figured that by giving my patients exemplary care, this would ameliorate my guilt for having let my friend die." 「それが、この病院が『大いに楽しくやる』のにぴったりの場所であることがわかったときのことです。 そして私は、私自身を罰するような治療を患者さんに施すことで、親友を死なせてしまった罪を贖えるのではないかと思ったのです」 From this sense of deep remorse, Sanae s solution was to seek salvation by serving up sex. この深い自責の念から、サナエはセックスを供給することに救済を求めたのである。 "First, it began by learning not to lose my temper," she relates. "Being sexually harassed by male patients was a common occurrence -- I was used to that -- but by not responding when patients only harassed me verbally, I allowed things to escalate to the next stage, which was asking me for sex." 「まず、腹を立てないようにすることから始めました」と彼女は話す。 「男性の患者さんからセクハラを受けるのはよくあることでした。まあ、慣れていましたが。しかし、患者さんが言葉で私を困らせるだけの場合は応じないことで、私は事態を次の段階へと進めることができたのです。それは、私にセックスを要求するというものです」 "Naturally I couldn t refuse them. Of course this bothered me in the beginning, but I gradually learned to tolerate it -- as the way to make up for my wrongdoing, of causing the death of my friend." 「当然、私はその要求を断ることができませんでした。 もちろん最初は悩みましたが、次第に耐えられるようになりました。――友人を死に至らしめた罪を償うために」 Certainly Sanae could not be faulted for her impeccable "bedside manners." Soon, word got around that the lovely young doctor suffered from feverish lust, and the locals began exchanging sniggering whispers that her clinic was "a whorehouse that took health insurance." 確かに、非の打ち所の無い「入院患者の扱い」においては、サナエを責めようがなかった。 すぐに、若くて可愛らしい医師が熱狂的な情欲に悩まされているという噂が広まり、地元の人々は彼女の病院を「保険のきく売春宿」と言ってせせら笑い合った。 For male patients admitted to the wards, Risa -- who provided perky pink oral pacifiers by never wearing a bra under her nurse s uniform -- and the Doc would make the rounds, working day and night "shifts" and getting patients off any time they requested it. 病棟に収容された男性患者にとって、リサ――ナース服の下にブラジャーをつけずに、活発なすごい「おしゃぶり」をサービスしていた――とサナエ医師は、病棟を巡回し、昼夜交代で働きながら、好きなときにいつでも喜ばせてくれる存在だった。 It finally came to the point that Dr. Sanae would make the late-evening rounds accompanied by Nurse Risa, and, when the opportunity arose, pounce playfully on male patients to perform therapeutic threesomes. 最終的には、サナエ医師は看護師リサを伴って深夜の巡回をし、機会があれば遊び半分で男性患者に飛びかかり、治療と称して3Pに及ぶまでになった。 "When I pulled back the sheets, the scent their male body odors made me want to get down from my high horse as a doctor and beg them to do it," Sanae sighs to Jitsuwa Knuckles. "It was still better than going back to my dark, lonely room. 「シーツをはがして患者さんの男の体臭をかぐと、私は医者としての高飛車な態度を捨て、セックスをしてくれるよう懇願してしまうのです」サナエはため息混じりに、「実話ナックルズ」に語る。 「暗く孤独な自室に戻るよりは、はるかに素晴らしいことです」 "I just wanted to feel the warmth of a body -- any body." 「私はただ、肉体の温もりを感じたかったのです――どんな肉体であっても」 (By Masuo Kamiyama, contributing writer.) ※見出しが長すぎたため、ページタイトルを一部省略しました。 修正等、大歓迎です。お気づきの点がございましたら、ぜひお力添えください。 拡散状況 Japanese Style Noodles http //www.japanesestylenoodles.com/waiwai/archive20080202 WaiWai Archive http //www.mainichiwaiwai.com/waiwai/2008/02/20080202.php 中国語サイト http //bbs.chinadaily.com.cn/viewthread.php?tid=588598 page=8 関連ページ Japanese Style Noodles WaiWai Archive 元記事一覧 記事が及ぼした影響